Sun Java System Web Server はこれまで常に、RSA キーをサポートしてきました。Web Server 7.0 では、RSA キーを引き続きサポートすることに加え、ECC (Elliptic Curve Cryptography) を新たにサポートします。
ECC は、モバイルまたはワイヤレス環境向けの次世代の公開鍵暗号方式です。ECC は、非対称暗号を実行するためにキーの生成、暗号化、および復号化を行う、一連のアルゴリズムに基づいています。
ECC の重要な機能は次のとおりです。
RSA などの従来の暗号システムと比べ、ECC はそれより小さいキーサイズで同等のセキュリティーを実現します。これにより、メモリーと帯域幅の節約、さらには処理速度の向上と消費電力の削減が可能です。
ECC は楕円曲線を利用するので、ユーザーは曲線とキーの長さを選択する必要があります。曲線の標準化と命名は、NIST、ANSI、SECG などさまざまな組織が行っています。これらの標準ではキー長も定められているので、実際に必要なユーザーの操作は、定義済みのいずれかの曲線名を選択することだけです。Web Server 7.0 は、現在規定されているすべての曲線をサポートします。
Web Server での ECC の使用方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド』を参照してください。