このリリースノート文書には、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) 5 Update 1 についての重要な情報が含まれています。インストール、アップグレード、および操作についての全体的な理解を深めるため、Java ES の使用を開始する前にこのリリースノートをお読みください。この文書は、発生した新しい問題について記述するために必要に応じて更新されます。これらの更新については、「変更履歴」を参照してください。この文書の最新版は Java ES 5 Update 1 のドキュメントコレクション (http://docs.sun.com/coll/1286.3) から入手できます。
これは、Java ES の最初の更新リリースです。Java ES 5 では、Java ES に新しいリリースモデルが設けられ、メジャーリリース、マイナーリリース、および更新リリースに対応しました。Java ES 5 Update 1 のような更新リリースは、多くの既存のユーザーによって迅速に導入されるのに適したリリースになるように、バグの修正や、拡張機能の制約付きセットの提供に重点を置いています。まれな例外を除き、更新リリースは以前のリリースと 100% の下位互換性があります。
更新リリースは迅速に適用されることを目的としているため、メジャーリリースやマイナーリリースとは異なる配信メカニズムを使用します。Java ES 5 Update 1 の配信メカニズムについては、「Java Enterprise System 5 Update 1 ソフトウェアの入手」を参照してください。
対象プラットフォーム: この文書では、次のプラットフォーム向けの Java ES について扱います。
SPARCTM、x86、および x64 プラットフォーム版 Solaris 10
SPARC および x86 プラットフォーム版 Solaris 9
x86 および x64 プラットフォーム版 Red Hat Enterprise Linux 4 (AS および ES)
x86 および x64 プラットフォーム版 Red Hat Enterprise Linux 3 (AS および ES)
PA-RISC 2.0 プラットフォーム版 HP-UX 11i v1
Microsoft Windows 2000 Advanced Server SP4
Microsoft Windows XP SP2
Microsoft Windows 2003 Enterprise Server SP1 (32 ビットおよび 64 ビット)
プラットフォームについての詳細は、「プラットフォームの要件と問題点」を参照してください。
対象コンポーネント: この文書では、Java ES とともに配布され、インストーラを使用してインストールする Java ES コンポーネントについて説明します。Java ES インストーラの以前のバージョンでインストールされ、現在は Java ES Accumulated のパッチクラスタを適用するか、java_es-5 キーワードが設定された個別のパッチを適用することで維持されているコンポーネントを含みます。その他の方法で配布およびインストールされる Java ES コンポーネントについての情報は提供しません。
説明する内容: この文書では、次の主要なトピックを扱います。
Java ES の一般的なプラットフォーム要件と問題点
Java ES の互換性に関する一般的な問題点
Java ES のインストール、アップグレード、アンインストールに関する一般的な問題点、インストーラおよびアンインストーラとこれらによって配布される Java ES コンポーネント
この『リリースノート』はコンポーネントのすべての使用方法に関連する問題を網羅しているわけではないため、使用する Java ES コンポーネント別のリリースノートにも目を通すことをお勧めします。入手可能なコンポーネント別のリリースノートの一覧については、「コンポーネントのリリースノート」を参照してください。
Java ES 5 Update 1 の新機能については、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 What’s New』を参照してください。
バージョン |
日時 |
変更点 |
---|---|---|
11 |
2008 年 1 月 | |
10 |
2007 年 9 月 |
最終リリース版 |
すべてのコンポーネント固有の情報は、各コンポーネントのリリースノートに記載されています。次のコンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.3 から参照できます。
コンポーネント |
リリースノート |
---|---|
Access Manager | |
Application Server |
『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (UNIX 版)』 『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (Windows 版)』 |
Directory Server |
『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Release Notes』 |
Directory Proxy Server | |
High Availability Session Store (HADB) |
『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.2 リリースノート (UNIX 版)』の「高可用性」 |
Message Queue | |
Monitoring Console および Monitoring Framework | |
Portal Server および Portal Server Secure Remote Access |
『Sun Java System Portal Server 7.1 Update 2 Release Notes』 『Sun Java System Portal Server 7.1 Release Notes for Microsoft Windows』 |
Service Registry | |
Sun Cluster |
『Sun Cluster 3.1 8/05 Release Notes for Solaris OS』 『Sun Cluster 3.1 8/05 With Sun Java Enterprise System 5 Special Instructions』 |
Sun Cluster Geographic Edition | |
Web Proxy Server | |
Web Server |
Java Enterprise System 5 Update 1 ソフトウェアを入手する方法は、複数あります。
すべてのソフトウェアコンポーネントの完全なインストーラバージョンが含まれるダウンロードとして。
Java ES 5 のすべてのコンポーネントをそれぞれの Java ES 5 Update 1 レベルにするために必要なパッチの累積が含まれる SunSolve のパッチクラスタとして。
キーワード java_es-5 で特定される SunSolve の個別のパッチとして。
ソフトウェアを入手するためのこれらすべての方法が、サポートされるすべてのプラットフォームで利用できるとは限りません。次の情報を使用して、使用しているオペレーティングシステムと、すでにインストールしてある Java ES のバージョン (該当する場合) を基に、Java ES 5 Update 1 ソフトウェアを入手する最適な方法を決定してください。
Solaris 9 および 10
Java ES のバージョン |
Java ES 5 Update 1 を入手する方法 |
---|---|
なし |
使用している Solaris バージョンとハードウェアプラットフォーム用の Java ES 5 Update 1 の完全なインストーラバージョンをダウンロードして、新規インストールを実行します。次に、ダウンロードを解凍し、インストーラを実行します。 |
Java ES 5 |
使用している Solaris バージョンとハードウェアプラットフォーム用の累積パッチクラスタを入手して適用するか、または使用している Solaris バージョンとハードウェアプラットフォーム用の個別のコンポーネントのパッチ (java_es-5 キーワード付き) を入手して適用することで、Java ES 5 からアップグレードします。どちらの場合も、先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を確認して、注意しなければならない特別な状況に当てはまるかどうかを調べます。 |
Java ES 5 以前 |
先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を確認して、使用しているコンポーネントを使用しているバージョンからアップグレードする最適な方法を調べてから、Java ES 5 をアップグレードします。 |
Red Hat Enterprise Linux 3 および 4
Java ES のバージョン |
Java ES 5 Update 1 を入手する方法 |
---|---|
なし |
Linux 用の Java ES 5 Update 1 の完全なインストーラバージョンをダウンロードして、新規インストールを実行します。次に、ダウンロードを解凍し、インストーラを実行します。 |
Java ES 5 |
Linux 用の累積パッチクラスタを入手して適用するか、または Linux 用の個別のコンポーネントのパッチ (java_es-5 キーワード付き) を入手して適用することで、Java ES 5 からアップグレードします。どちらの場合も、先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を確認して、注意しなければならない特別な状況に当てはまるかどうかを調べます。 |
Java ES 5 以前 |
先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を確認して、使用しているコンポーネントを使用しているバージョンからアップグレードする最適な方法を調べてから、Java ES 5 をアップグレードします。 |
HP-UX 11i v1
Java ES のバージョン |
Java ES 5 Update 1 を入手する方法 |
---|---|
なし |
HP-UX 用の Java ES5 の完全なインストーラバージョンをダウンロードして、新規インストールを実行します。次に、ダウンロードを解凍し、インストーラを実行します。最後に、Java ES 5 からのアップグレードの場合と同様に処理を進めます。 |
Java ES 5 |
HP-UX 用の個別のコンポーネントのパッチ (java_es-5 キーワード付き) を入手して適用することで、Java ES 5 からアップグレードします。先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を確認して、注意しなければならない特別な状況に当てはまるかどうかを調べます。 |
Java ES 5 以前 |
先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を確認して、使用しているコンポーネントを使用しているバージョンからアップグレードする最適な方法を調べてから、Java ES 5 をアップグレードします。 |
Microsoft Windows (すべてのバージョン)
Java ES のバージョン |
Java ES 5 Update 1 を入手する方法 |
---|---|
なし |
Windows 用の Java ES 5 の完全なインストーラバージョンをダウンロードして、新規インストールを実行します。次に、ダウンロードを解凍し、インストーラを実行します。最後に、Java ES 5 からのアップグレードの場合と同様に処理を進めます。 |
Java ES 5 |
Windows 用の累積パッチクラスタを入手して適用するか、または Windows 用の個別のコンポーネントのパッチ (java_es-5 キーワード付き) を入手して適用することで、Java ES 5 からアップグレードします。どちらの場合も、先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for Microsoft Windows』を確認して、注意しなければならない特別な状況に当てはまるかどうかを調べます。 |
Java ES 5 以前 |
先に『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for Microsoft Windows』を確認して、使用しているコンポーネントを使用しているバージョンからアップグレードする最適な方法を調べてから、Java ES 5 をアップグレードします。 |
次の告知内容は、Java ES の将来のリリースに適用されます。
J2SE 1.4 のサポートは、Java ES の次のメジャーリリースで削除される可能性があります。
Red Hat Linux 3 のサポートは、Java ES の次のメジャーリリースで削除される可能性があります。
Microsoft Windows 2000 のサポートは、Java ES の次のメジャーリリースで削除される可能性があります。
Service Registry は、Java ES の将来のリリースで削除される可能性があります。
Service Registry の Portal Server サポートは、Java ES の将来のリリースで削除される可能性があります。
Sun Java Studio Enterprise および Sun Java Studio Creator は、Java ES の将来のリリースで NetBeans に置き換わる可能性があります。
次の表は、Java ES 5 リリースノートで報告された配布、インストール、およびアンインストールに関する問題のうち、Java Enterprise System 5 Update 1 で解決されたものの一覧です。コンポーネント別の以前のリリースノートで報告された問題のステータスについては、コンポーネントの現在のバージョンのリリースノートを参照してください。
バグ番号 |
説明 |
---|---|
6202902 |
インストーラが既存のディレクトリインストールにプラットフォームエントリを追加しない |
6410218 |
ノード操作後に C コンポーネントの監視パフォーマンスが低速な場合がある |
6412408 |
「新しいルール」ダイアログの監視可能オブジェクトのリストが明瞭でない |
6429231 |
Portal Server、Web Server、および Application Server オブジェクトのオブジェクトおよび動作ステータスが不明として表示される |
6434241 |
Application Server の内部設定の変更が Monitoring Console に反映されない |
6444357 |
Monitoring Console でホスト名が表示されない |
6446805 |
Access Manager、Application Server、および Message Queue のローカリゼーションパッケージがインストーラによってアップグレードされない |
6463023 |
サポート対象外の非公開 C API のドキュメント |
6481273 |
監視対象コンポーネントをノードエージェントから配備取消しするとデッドロックが発生する場合がある |
6507803 |
サフィックスのインデックス設定変更を保存すると null エラーが発生する |
6517722 |
Linux で、Application Server に配備されたアプリケーションが Java.security.AccessControlException をスローする(ほかのコンポーネントを Java ES 5 Update 1 にアップグレード後) |
Java ES 5 Update 1 をインストールして使用するために必要なディスク容量および RAM は、システムにインストールするコンポーネントによって大きく異なる可能性があります。次の値は、単一システムにすべてのコンポーネントをインストールする場合の最小限の推奨値です。より正確な値を算出するには、システムにインストールするコンポーネントのリリースノートに記載された値を加算します。
オペレーティングシステム |
プロセッサ (システム) |
ディスク容量 |
RAM |
スワップ領域 |
---|---|---|---|---|
Solaris SPARC |
UltraSPARC II (Sun Enterprise 250) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Solaris x86 |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 (Sun v20/40/60z) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Linux |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 (Sun v20/40/60z) |
6G バイト |
4G バイト |
RAM の 2 倍の容量、ただし Portal Server をインストールする場合は最低 4G バイト |
Windows |
Intel Pentium P4 1GHz、AMD Opteron 248 |
6G バイト |
2G バイト (評価) 4G バイト (本稼働) |
ページング ファイルに関する Windows のガイドラインに従う |
Java ES 5 Update 1 は、SPARC および x86 プラットフォームで動作する Solaris 9 および Solaris 10 のすべてのバージョンでサポートされていますが、Sun では次のアップデートを利用することを推奨します。
Solaris 9: Update 7 (9/04) またはそれ以降
Solaris 10 SPARC: Update 1 (1/06) またはそれ以降
Solaris 10 x86: Update 2 (6/06) またはそれ以降
Java ES は、次の Solaris ソフトウェアグループを使用してインストールされた Solaris システム上で動作します。
SUNWCXall – Solaris ソフトウェアグループ全体と OEM サポート
SUNWCall – Solaris ソフトウェアグループ全体
SUNWCprog – 「開発者」Solaris ソフトウェアグループ
Java ES は、Sun Cluster または Sun Cluster Geographic Edition をインストールしていない場合は、SUNWCreq (「コアシステム」Solaris ソフトウェアグループ) または SUNWCuser (「エンドユーザー」Solaris ソフトウェアグループ) を使用してインストールされた最小の Solaris 10 システム上でも動作可能です。
SUNWCreq がインストールされた Solaris 10 システムに Java ES 5 Update 1 をインストールするには、次のパッケージを追加します。
SUNWadmc |
SUNWpl5u |
SUNWadmfr |
SUNWxcu4 |
SUNWadmfw |
SUNWxcu6 |
グラフィカル (GUI) インストーラを使用する場合は、次のパッケージも追加します。
SUNWctpls |
SUNWxwplr |
SUNWmfrun |
SUNWxwplt |
SUNWxwfnt |
SUNWxwrtl |
SUNWxwice |
|
依存関係の要件を満たすには、SUNWxwplr の前に SUNWxwplt を追加する必要があります。
Java ES は、前述の 2 通りの Solaris 10 最小インストールでテストされています。ただし、Java ES コンポーネントの特定の機能を使用するために、追加のパッケージが必要になる可能性があります。
多くの Java ES コンポーネントでは、適切に動作するために特定の Solaris パッチが必要です。インストーラは、インストールしようとしているコンポーネントに基づいてパッチをチェックし、追加の必要があるパッチのリストを報告します。アップグレードしている場合、またはインストーラの実行前にシステムの準備をしたい場合は、すべての Java ES コンポーネントの実行に必要なオペレーティングシステムパッチがすべて含まれるパッチクラスタをダウンロードして適用することができます。これらのパッチクラスタを入手するには、次の手順に従います。
http://sunsolve.sun.com にアクセスします。
「パッチやアップデート」をクリックします。
「推奨パッチクラスタ」をクリックします。
使用している OS のバージョンに該当する「Java ES Required OS」で始まるパッチクラスタを検索してダウンロードします。
これらのパッチクラスタには、Solaris カーネルパッチが含まれている場合があることに留意してください。したがって、次の作業を必ず行ってください。
パッチクラスタの README の内容を熟読します。また、クラスタ内の各パッチ、特にカーネルパッチの README も確認します。
シングルユーザーモードでパッチクラスタをインストールし、インストール後に再構成再起動 (boot -r) を実行します。一部のパッチがインストールに失敗し、「追加のパッチコマンドを呼び出す前に再構成再起動が必要」と報告された場合は、再起動後にもう一度クラスタをインストールする必要があります。
また、Java ES に必要な OS パッチのほとんどは、最新の Solaris アップデートにすでに含まれていることに留意してください。したがって、最新の Solaris アップデートを実行する前に Java ES インストーラを実行して、適用が必要なパッチを調べ、パッチクラスタ全体をダウンロードする代わりに必要な パッチだけをダウンロードすることができます。
Java ES 5 Update 1 は、x86 および x64 プラットフォーム用の Red Hat Enterprise Linux 3 (Advanced Server および Enterprise Server)、x86 および x64 プラットフォーム用の Red Hat Enterprise Linux 4 (Advanced Server および Enterprise Server)、およびこれらのバージョンに対するすべてのアップデートをサポートします。
Red Hat Enterprise Linux 4 の最新のアップデートを使用することをお勧めします。
Red Hat Enterprise Linux 3 update 8 を実行している x86 システムに Java ES 5 Update 1 をインストールするとき、システムユーザー「root」は認識されません。
解決方法: Java ES をインストールする前に、まず Red Hat のサイトから最新の coreutils-4.5.3-28.4.i386.rpm および coreutils-4.5.3-28.4.x86_64.rpm をインストールします。
Java ES 5 Update 1 は、PA-RISC 2.0 プラットフォーム上の HP-UX 11i v1 (uname コマンドを実行すると「11.11」と表示される) をサポートします。
Java ES コンポーネントを HP-UX にインストール、設定、および実行する前に、特定のソフトウェアのアップデートおよびパッチをインストールする必要があります。必要なアップデートは次のとおりです。
Transport Optional Upgrade Release (TOUR) 3.1
GOLDQPK11i(B.11.11.0509.429) Sept 2005 Quality Pack
GOLDAPPS11i(B.11.11.0509.429)
GOLDBASE11i(B.11.11.0509.429)
必要なパッチは次のとおりです。
PHSS_30966
PHCO_29328
PHKL_25842
PHNE_29445
これらのアップデートおよびパッチは、HP IT Resource center (http://itrc.hp.com) から入手できます。
Java ES 5 Update 1 では、次のバージョンの Microsoft Windows をサポートします。
Windows 2000 Advanced Server SP4 および Data Center Server SP4
x86 および x64 プラットフォーム用の Windows 2003 Standard SP1 またはそれ以降、 x86 および x64 プラットフォーム用の Windows 2003 Enterprise SP1 またはそれ以降、および x86 プラットフォーム用の Windows 2003 Data Center Server SP1 またはそれ以降
Windows XP Professional SP2
Windows 2003 のサポート対象エディションとして、SP2 またはそれ以降を使用することをお勧めします。
プラットフォームの仮想化は、共有されたハードウェア上に存在する単一の環境で、複数の関連付けられていないゲストオペレーティングシステムを実行する機能です。プラットフォームの仮想化により、多数の利点が得られるため、現在では、さまざまな仮想化テクノロジおよび仮想化製品を利用することができます。
Sun では、Solaris 10 11/06 で導入された、Logical Domains (LDoms) ソフトウェアを使用して仮想化された Solaris 10 環境で実行する Java ES 5 および Java ES 5 Update 1 コンポーネントの配備をテストおよびサポートしています。
LDoms は、UltraSPARC T1 ベースおよび T2 ベースのサーバーで動作します。LDoms とその機能および要件については、Logical Domains のドキュメントコレクション (http://docs.sun.com/coll/ldom1.0) を参照してください。
LDoms 以外の仮想化環境内で、サポートされているオペレーティングシステムに Java ES コンポーネントを配備し、問題が発生した場合は、Sun のサービスが対応する前に、非仮想化環境で問題を再現するようお願いする場合があります。
非仮想化環境での配備と同様に、推奨されるリソース (プロセッサ、メモリー、ストレージなど) を各仮想マシンに割り当てて、十分なレベルのアプリケーションパフォーマンスを確保するようにしてください。推奨およびサポートされるシステム要件については、コンポーネントのドキュメントを参照してください。
Java ES 5 Update 1 コンポーネントで提供される Web ベースの管理インタフェースは、少なくとも次の Web ブラウザをサポートします。
Firefox® 1.0.7 (Solaris 9 および 10、Windows 2000 および XP、Red Hat Linux 3 および 4、Mac OS X)
MozillaTM 1.7.12 (Solaris 9 および 10、Windows 2000 および XP、Red Hat Linux 3 および 4、HP-UX、Mac OS X)
NetscapeTMCommunicator 7.1 (Solaris 9 および 10、HP-UX)
Netscape Communicator 8.0.4 (Windows 2000 および XP)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP1 (Windows 2000)
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2 (Windows XP)
Microsoft Internet Explorer 7.0 (Windows XP)
Java ES 5 Update 1 コンポーネントで提供されるエンドユーザー Web インタフェースがサポートする Web ブラウザについては、そのインタフェースを提供するコンポーネントのリリースノートを参照してください。Java ES 5 Update 1 コンポーネントのリリースノートは、http://docs.sun.com/coll/1315.2 から入手できます。「コンポーネントのリリースノート」も参照してください。
Solaris および Linux で、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 12 (1.5.0_12) での動作 が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。また、High Availability Session Store (HADB) を除くすべてのコンポーネントで Java SE 6 での動作が保証されています。HP-UX では、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 3 (1.5.0_03) での動作が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。Windows では、Java Enterprise System は Java SE 5.0 Update 12 (1.5.0_12) での動作が保証され、このバージョンの Java SE が組み込まれています。
また、次の項目は Java SE 1.4.2 と互換性があります。
共有コンポーネント
エンドユーザークライアントアプリケーション
公開 Java API
コンポーネントによっては、Java SE のその他のバージョンをサポートする可能性があります。また、Java SE の特定のバージョンに関連する互換性の問題が存在する可能性があります。詳細は、コンポーネントのリリースノートを参照してください。
次の各項目では、Java ES 5 以前の Java ES リリースに対する Java ES 5 Update 1 の下位互換性に関連する問題点について説明します。ここでは、複数の Java ES コンポーネントに共通する問題点と、Java ES のインストーラまたはアンインストーラに関係する問題点を扱います。特定のコンポーネントの下位互換性については、各コンポーネントのリリースノート内の互換性情報を参照してください。コンポーネントのリリースノートの一覧については、「コンポーネントのリリースノート」を参照してください。
Java ES 5 Update 1 は、Java SE 5.0 Update 12 (1.5.0_12) で動作保証されています。Java ES インストーラがこのバージョンの Java SE をシステムから検出できない場合、Java ES インストーラによってこのバージョンがインストールされ、Java ES のコンポーネントはシンボリックリンク /usr/jdk/entsys-j2se 経由でこのバージョンの Java SE を利用できます。
Java ES 2004Q2 に付属するバージョンの Application Server 7 はこのシンボリックリンクを使用しますが、Java SE 5.0 Update 12 とは互換性がありません。そのため、Java ES 5 Update 1 コンポーネントをインストールしたあとは、Application Server 7 は正常に機能しなくなります。
解決方法: Java ES では、単一のシステム上にバージョン 2004Q2 とバージョン 5 Update 1 のコンポーネントが混在する構成はサポートされません。システムを Java ES からアップグレードするときは、すべてのコンポーネントをアップグレードする必要があります。アップグレード処理の間に Application Server 7 にアクセスする必要がある場合、次のようにして、Java ES 2004Q2 とともにインストールされた Java SE 1.4.2 の場所を示すように設定を変更できます。
Sun Java System Application Server 7 管理コンソールにログインします。
管理サーバーおよびすべてのアプリケーションサーバーインスタンスの Java 設定を更新して、Java ホームが Java SE 1.4.2 の場所を示すように変更します。必ず、すべてのインスタンスに対して「再起動」してください。
管理サーバーを含むすべてのアプリケーションサーバーインスタンスを停止します。
Application Server 7 の config サブディレクトリ内の asenv.conf ファイルを編集して、AS_JAVA 設定が Java SE 1.4.2 の場所を示すように変更します。
Application Server 7 を再起動します。
Java ES インストーラを使用して共有コンポーネントをアップグレードまたはインストールしたあとは、システムにすでにインストールされている Instant Messaging の以前のバージョンは正常に機能しなくなります。これには、Instant Messaging マルチプレクサまたはサーバーが起動に失敗するという現象も含まれます。
この問題は、Java ES 5 Update 1 の Sun Java System Instant Messaging and Presence API (IMAPI) 共有コンポーネントが、Instant Messaging の以前のバージョンと互換性がないことが原因で発生します。Java ES インストーラは、次の場合に IMAPI をインストールまたはアップグレードします。
Portal Server をインストールする
Service Registry をインストールする
すべての共有コンポーネントをインストールまたはアップグレードする
そのため、この問題点はこれらの場合に限られます。
解決方法: Instant Messaging をバージョン 7.2 にアップグレードします。
Java ES インストーラを使用したインストール処理に関連する情報を次に示します。
コンポーネントパッケージまたは RPM を直接削除した場合、次にインストーラを実行したときにインストーラはコンポーネントがまだインストールされていると認識し、正しく動作しません。
解決方法: コンポーネントパッケージまたは RPM を手動で削除した場合でも、Java ES アンインストーラを使用してコンポーネントをアンインストールする必要があります。
Java ES インストーラを実行するシステムに、インストーラを実行するための十分なスワップ空間がない場合、CLI モードのインストーラ (./installer -nodisplay) は、次の内容を含むエラーメッセージを表示したあとも実行を継続します。
com.sun.entsys.dre.DREException: Not enough space |
解決方法: このメッセージが表示された場合、インストーラを終了させてください。その後、インストーラを再び実行する前に、スワップ空間の割り当てを増やすか、既存のスワップ空間の空き容量を確保します。
Java ES 5 Update 1 インストーラをサイレントモードで実行していて、無効な ID の状態ファイルを指定した場合 (以前のバージョンの Java ES で使用した状態ファイルなどの場合)、インストーラはソフトウェアを何もインストールせず、エラーを報告しないで終了します。インストーラのログファイルには次のようなメッセージが含まれます。
エラーの発生、またはユーザーが警告に対して終了を選択したのでインストールを終了します |
解決方法: 状態ファイルの ID を Java ES 5 Update 1 インストーラが生成した有効な ID で置き換えます。ID を生成するには、次のコマンドを使用します。
./installer -id |
—no オプションを指定してインストーラを実行していて、「インストール中」ページでインストールを停止すると、インストーラが終了し、InvocationTargetException がスローされます。
InvocationTargetException thrown in method cancelConfirmed in class com.sun.wizards.core.WizardTreeManager java.lang.NullPointerException at ... |
解決方法: なし。
Solaris 10 の旧バージョンで、完全ルートゾーンに Java ES をインストールすると、インストーラに次のいずれかのメッセージが表示されます。
Unsupported components in zone Following components required by the selected components, are not supported in local zone and they can not be installed directly into the local zone. Please install these components from the global zone before proceeding the installation SharedComponent |
または
The Sun Web Console packages that are installed on your system have a defect that is preventing Java ES from installing in a while root non-global zone. In order to rectify this situation you must upgrade the Sun Web Console packages in the global zone before installing Java ES in a whole root zone. Please see the Java ES Release Notes (bug 6451030) and Installation Guide for further information. |
どちらのメッセージも、インストール済みの Sun Java Web コンソールパッケージに不正な属性設定が含まれており、それによってインストーラがパッケージをアップグレードできないために表示されます。この不正な属性設定が含まれる Sun Java Web Console パッケージは、Solaris 10、Solaris 10 1/06、Solaris 10 6/06、および Java ES 2005Q4 と一緒に出荷されました。
解決方法: この問題を解決するには、完全ルートゾーンに Java ES をインストールする前に、大域ゾーンの Sun Java Web コンソールをアップグレードする必要があります。次の 2 つの方法があります。
大域ゾーンでインストーラを実行し、「すべての共有コンポーネント」のみをインストールします。これにより、Sun Java Web コンソールパッケージがアップグレードされ、ゾーン属性が修正されるほか、大域ゾーンにその他すべての Java ES 5 共有コンポーネントがインストールされ、非大域ゾーンに伝播されます。この方法は、状況によっては利用できないことがあります。以前のバージョンの Java ES を完全ルートゾーンにインストールしている場合は、推奨されない方法です。
大域ゾーンで、Sun Java Web コンソールパッケージのみをアップグレードします。この処理を行うには、大域ゾーンにログインし、Solaris の Java ES 5 インストールディレクトリに移動します。スーパーユーザーとして、次のコマンドを実行します。
cd Product/sunwebconsole ./setup |
setup スクリプトが、大域ゾーンで Sun Java Web コンソールをアップグレードし、アップグレードをすべての非大域ゾーンに伝播します。
Java ES を疎ルートゾーンでインストールするとき、疎ルートゾーンへのインストール前に、インストーラは大域ゾーンにアップグレードする必要があるコンポーネントがあるかどうかを大域ゾーンでチェックします。しかし、Solaris 10 にバンドルされている Application Server のバージョンは、アップグレード対象コンポーネントとして報告しません。
解決方法: Java ES を疎ルートゾーンにインストールする前に、大域ゾーンでインストーラを実行し、「アップグレード可」であると示されたら Application Server をアップグレードするようにします。
Java ES をインストールするときに、インストーラはシンボリックリンク /usr/jdk/entsys-j2se を作成し、コンポーネントが同じバージョンの Java SE にアクセスできるようにします。Java ES コンポーネントを大域ゾーンにインストール後、完全ルートゾーンをブートしようとしたときに、Web Console に関するエラーを受け取ることがあります。これは、Web Console パッケージが完全ルートゾーンに伝播されているにも関わらず、依存しているシンボリックリンクは伝播しないためです。
解決方法: 大域ゾーンで次のコマンドを入力して、完全ルートゾーンにシンボリックリンクを手作業で作成します (大域ゾーンにインストールされているバージョンが Java SE 5 であると仮定)。
ln -s /usr/jdk/instances/jdk1.5.0 zone-path/root/usr/jdk/entsys-j2se |
ここで zone-path は、完全ルートゾーンの作成時に指定したパスです。
Java ES インストーラは、HP-UX のデポ機構と相互作用してインストール済みコンポーネントを検索し、依存関係を確認し、ビットをインストールします。デポ機構のクライアントサーバーアーキテクチャーによりシステム応答時間が遅くなり、相互作用が繰り返されると、ほかのプラットフォームに比べてインストールプロセス全体が著しく低速化します。
解決方法: なし。
Web Console が配備するコンテナを Tomcat から Application Server にスワップするために wcswap コマンドを使用する場合、Application Server で Web Console 用にドメインが作成されていないため Web Console を起動できません。
解決方法: Linux または Windows で、Application Server を Web Console のコンテナとして使用しないでください。コンテナとして Application Server へのスワップをすでに試行した場合は、Web Console のコンテナとして Tomcat に次回スワップするために wcswap コマンドを使用できます。
解決方法: 次のいずれかの回避方法を使用します。
Java ES 5 のインストールを続行する前に、Windows マシンにすでにインストールされているバージョンの Sun Java Web Console を削除します。
以前のバージョンの Sun Java Web Console に登録したアプリケーションを引き続き使用するには、新しいバージョンの Web Console に登録し直します。
Windows プラットフォームで、すべてを「インストール時に自動的に設定」モードでインストールすると、メモリーの少ないマシンでの設定後の作業段階で原因不明の失敗が発生します。
解決方法: 次のいずれかの回避方法を使用します。
Windows OS の仮想メモリー設定を最適化します。
Java ES インストーラを起動する前に、不要なプログラムやサービスをすべて停止して、RAM の空き容量を最大化します。
「カスタム」オプションを使用して、インストールする製品を選択します。
この問題は、libnspr4.dll、nss3、smime など特定の DLL が Windows system32 フォルダに存在する場合に発生します。
これらの DLL が、install-dir/share/lib にインストールされる Java ES バージョンの DLL と衝突するため、Java ES サーバー群の正常な動作が妨げられます。
解決方法: Java ES サーバーで正しいバージョンの DLL が使用されるように、system32 フォルダ内の 該当するDLL の名前を変更します。
DLL の名前を変更すると、system32 フォルダにそれらの DLL をインストールした旧バージョンのアプリケーションが機能しなくなる可能性があります。
解決方法: Windows XP Professional でゲストアカウントを無効にする必要があります。
認証が成功するためには、レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\ForceGuest を 0 に設定する必要があります。
ファイル記述子の制限値の設定が小さすぎる場合、一部のコンポーネントを正しく設定できません。このような設定エラーはインストーラによって報告されませんが、設定ログファイルには記録されます。
解決方法: インストールの前に、ファイル記述子の制限値を 1024 や 2048 などの大きい値に設定します。インストールの終了後、ファイル記述子の制限を元の値にリセットすることができます。
インストーラは、共有コンポーネントが評価コンポーネントかどうかをチェックし、実際に評価コンポーネントである場合には置き換えられるべきですが、その置き換えを実行しません。評価コンポーネントである場合には置き換えるべきです。
解決方法: インストールを開始する前に、ワークステーションに評価コンポーネントがインストールされていないことを確認してください。
ログメッセージは常に有効であるとは限らないことに留意してください。たとえば、ある種のエラーが発生したあとに、コンポーネント製品の (全部ではなく) 一部がインストールされていても「ソフトウェアがインストールされていません」というメッセージが表示されます。
コンポーネント製品を選択すると、依存するコンポーネント製品をインストーラがすべて自動的に選択します。コンポーネント製品選択ページには、元のコンポーネント製品とともに依存関係にあるコンポーネント製品が選択されていることが示されません。
解決方法: なし。
ドイツ語などの一部の言語にはウィンドウが狭すぎ、インタフェース全体が表示されません。その結果、ヒントなどのテキストの右側または下部が表示されません。
解決方法: ウィンドウのサイズを手動で変更します。
HP-UX に Access Manager をインストールするとき、Access Manager が gettext バイナリを見つけられないというメッセージが表示され、インストールが失敗します。
解決方法: getext0.14.6 またはそれ以降をダウンロードしてインストールします。
Web サーバー起動障害の問題は、Access Manager の SDK 設定が原因である可能性があります。現在の配備環境で、AMConfig.properties ファイルに間違った情報が含まれていると、一連の Web サーバー起動障害が発生します。次の変数の情報が正しくありません。
com.iplanet.am.directory.host
com.iplanet.am.server.host
com.iplanet.am.console.host
com.iplanet.am.profile.host
com.iplanet.am.naming.url
com.iplanet.am.notification.url
解決方法: Access Manager SDK が Web Server とともにインストールされているノードで、<Web_Server_Instance_dir>/config/server.xml ファイルを修正して、必要な Access Manager JAR ファイルをクラスパスに追加します。
検索のパフォーマンスを改善するために、Directory Server にはいくつかの新しいインデックスが用意されています。そのため、既存のディレクトリ情報ツリー (DIT) を使用して Access Manager をインストールしたあとには、 db2index.pl スクリプトを実行して Directory Server インデックスを再ビルドしてください。例: # ./db2index.pl -D "cn=Directory Manager" -w password -n userRoot
db2index.pl スクリプトは DS-install-directory/slapd-hostname/ ディレクトリにあります。
Directory Server がすでにインストールされていて、LDAPS (SSL) のみが有効になっている場合、Access Manager のインストールは失敗します。Access Manager をインストールするには、まず Directory Server に対して LDAP (SSL なし) を有効にします。Access Manager のインストール終了後、LDAP を無効にして LDAPS のみを残すことができます。
Access Manager は、パスワード (amadmin 用など) および Directory Server ルートサフィックスでの単一引用符をサポートしません。ただし、バックスラッシュはサポートします。
Java Enterprise System インストーラを実行する際に、Directory Server の設定でユーザーが初めてログインしたときにパスワードを変更することが必要になっている場合、Access Manager のインストールは失敗します。
解決方法: Directory Server のパスワードリセットポリシーを「off」に設定します。
インストール時に classpath およびその他の Access Manager Web コンテナ環境変数は更新されますが、インストールプロセスでは Web コンテナが再起動されません。インストール後、Web コンテナが再起動する前に、Access Manager にログインしようとすると、次のエラーが返されます。
Authentication Service is not initialized. Contact your system administrator. |
解決方法: Access Manager にログインする前に Web コンテナを再起動します。ログインする前に、Directory Server も実行している必要があります。
Access Manager が、Application Server の domain.xml の JVM オプションおよびサーバークラスパスを正しく更新しません。これは、次のような処理を行った場合に発生することが確認されています。
Application Server および Directory Server をインストールして設定する。
ノードエージェントを作成する。
デフォルト以外の Application Server インスタンスを作成する。
Access Manager を「あとで設定」モードでインストールする。
amsamplesilent ファイルを編集し、amconfig を使用してそのファイルを実行する。
ブラウザを使用して Access Manager にログインしようとすると、エラーメッセージが表示される。
解決方法: Access Manager をインストールする前に、amsamplesilent ファイルを編集して、Application Server の設定箇所を次のようにします。
AS81_HOME=/opt/SUNWappserver/appserver AS81_PROTOCOL=$SERVER_PROTOCOL AS81_HOST=$SERVER_HOST #AS81_HOST=$DISTAUTH_HOST AS81_PORT=$SERVER_PORT AS81_ADMINPORT=$ADMIN_PORT AS81_ADMIN=admin AS81_ADMINPASSWD="$ADMINPASSWD" AS81_INSTANCE=server1 AS81_DOMAIN=domain1 AS81_INSTANCE_DIR=/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodename/server-instance AS81_DOCS_DIR=/var/opt/SUNWappserver/nodeagents/nodename/server-instance/docroot AS81_ADMIN_IS_SECURE=true |
編集が終了したら、amconfig コマンドを実行します。
./amconfig -s amsamplesilent |
Application Server ドメイン管理サーバーをインストールした場合、以降のインストールセッションで、Application Server ノードエージェントがインストール済みで互換性があると表示されます。この問題は、ドメイン管理サーバーおよびノードエージェントが同じパッケージセットを使用し、設定のみが異なることが原因で発生します。
解決方法: なし。ノードエージェントをサポートするためのソフトウェアはインストールされています。ノードエージェントを作成するには、asadmin create-node-agent コマンドを使用します。詳細は、create-node-agent(1)を参照してください。
インストーラは、Application Server の「サーバー名」の入力を要求します。ただし、テキストフィールドに何を入力しても、インストーラはマシンの実際のホスト名を使用します。
解決方法: サーバー名がサーバーのホスト名と異なる場合は、スーパーユーザーになり、該当するドメインディレクトリ (「サーバールート」ディレクトリ) で次のように入力します。
# find . -type f -exec grep -l $HOSTNAME {} \\ ;
次に、ファイルの内容を適切に変更します。
Linux でドメインを起動しようとすると、libstdc++ を参照する例外が生成されます。これは、Application Server が Linux 上で、デフォルトではインストールされない特定の互換性のあるライブラリを必要とすることが原因で発生します。
解決方法: 次の互換性のあるライブラリをインストールします。
compat-gcc-7.3-2.96.build.i386.rpm
compat-gcc-c++-7.3-2.96.build.i386.rpm
compat-libstdc++-7.3-2.96.build.i386.rpm
これらのライブラリはデフォルトではインストールされませんが、Red Hat Linux のディストリビューションに含まれています。build の値は Red Hat Linux のバージョンによって異なる場合があることに留意してください。
Windows マシンがネットワークに接続されていないと、HADB インスタンスは起動しません。
解決方法: Windows マシンをネットワークに接続します。
Solaris 9 には Directory Server 5.1 がバンドルされます。したがって、Java ES 5 Update 1 から Directory Server をインストールしたあとは、2 つのバージョンがシステム上に存在します。Solaris 9 に含まれるバージョン 5.1 と、Java ES に含まれるバージョン 6.2 です。
そのようなシステムで Directory Server を使用するときは、必ず、管理しようとする Directory Server のバージョンと関連付けられたコマンドセットを使用する必要があります。
Solaris 10 08/07、または Solaris パッチ 120037–19 (x86) または 120473–10 (sparc) またはそれ以降が適用された Solaris 10 システムを実行している場合、Directory Server Control Center に接続しようとすると、次の形式のエラーを受け取ることがあります。
Could not contact the DSCC agent on hostname. Use the command cacaoadm to check that DSCC agent is installed and running on port port-number. |
このエラーは、Directory Server Control Center が通信する cacao プロセスの所有者がルート以外のユーザーである場合に表示され、Directory Server Control Center が実行中であっても表示されます。
解決方法: パッチ 123896–14 (x86) または 123893–04 (sparc) またはそれ以降をインストールします。
Java ES インストーラでは、Sun Java System Monitoring Console とともにインストールするコンポーネントを任意に、またはすべて選択できます。ただし Monitoring Console には、監視対象のコンポーネントと同じホスト上に、または同じ Solaris ゾーン内にインストールされたときには動作しないという制限があります。Monitoring Console をほかのコンポーネントとともに選択した場合、インストールは失敗しませんが、Monitoring Console を設定して実行することはできません。
解決方法: ほかの Java ES コンポーネントがインストールされていない専用のホストに Monitoring Console をインストールします。インストーラの実行中、ほかのコンポーネントをインストールするとき、Monitoring Console をインストール対象として選択しないでください。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「To Install the Monitoring Console with the Java ES Installer」の手順を参照してください。
別の方法として、Solaris 10 オペレーティングシステムを使用してローカルゾーン内に専用の論理ホストを作成することにより、ほかの Java ES コンポーネントと同じ物理マシン上に Monitoring Console をインストールできます。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「To Install the Monitoring Console in a Solaris Zone」の手順を参照してください。
以前に Monitoring Console をインストールして設定したホストに Java ES コンポーネントをインストールする場合は『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「To Unconfigure the Monitoring Console」の手順に従ってください。
Monitoring Console がデフォルトの場所にインストールされていないと、Web コンソールが Monitoring Console を見つけられないため、起動できません。
解決方法: Monitoring Console のインストール時にデフォルト以外の場所を指定しないでください。
Sun Java System Monitoring Console のインストール後、Java ES インストーラは Monitoring Console を自動的に設定および起動しません。
解決方法: インストール後に Monitoring Console を設定および起動するためのコマンドを手動で実行する必要があります。『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「Installing the Monitoring Console」の手順を参照し、続いて『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「Starting the Monitoring Console」の手順を参照してください。
Microsoft Windows で、Portal Server は評価プラットフォームまたは開発プラットフォームとしてのみ使用できます。配備プラットフォームとしては使用できません。
Java ES インストーラを使用して Microsoft Windows に Portal Server をインストールした場合、得られるインストール環境は正しく機能しません。
解決方法: Windows に Portal Server をインストールするときは、Java ES インストーラを使用しないでください。代わりに、Portal Server 7.1 アップデート 1 を Sun ダウンロードセンター(http://www.sun.com/download/products.xml?id=465e130d) からダウンロードします。ダウンロードに付属している ReadMe ファイルの指示に従って、Portal Server の機能するインストール環境を生成します。
Netlet で IP アドレスを使用する場合、DHCP サーバーで特定のホストの逆検索エントリが設定されていないと、そのホストに関連する操作を実行できません。
たとえば、nslookup.exe ipaddress がホスト名を返すことに失敗する場合、それらの IP アドレスに対する Netlet 操作は実行できません。
解決方法: IP アドレスではなく、ホスト名を使用します。
この問題は、Access Manager Web アプリケーションの web.xml ファイルで、AMLControllerFilter フィルタのフィルタエントリがコメントアウトされていることが原因で発生します。
解決方法: Access Manager Web アプリケーションの web.xml ファイルで、AMLControllerFilter フィルタエントリのコメントを解除します。
SampleIFrame Channel からヘルプアイコンをクリックすると、「HTTP Status 404 — /portal/docs/en/desktop/iframechann.htm is not available」と表示される。
解決方法: なし。iFrame プロバイダ にはヘルプファイルは提供されていません。
Portal Server のインストールおよびアンインストール時に、インストーラおよびアンインストーラがハングアップしているように見えます。
解決方法: 明らかに停止しているように見える場合でも、無視して Portal Server インストールまたはアンインストール処理の完了まで待機します。ローエンドのシステムでは、処理の完了に最大で 45 分かかる場合があります。
Portal Server をあるインストーラセッションでインストールし、次に Portal Server Secure Remote Access を後続のインストーラセッションでインストールする場合、インストーラは後続セッションの「Portal Server: Secure Remote Access: Portal へのアクセスの設定」ページで指定した「アクセスホスト」の値を検証しません。
解決方法: なし。
Portal Server をあるインストーラセッションでインストールし、次に Portal Server Secure Remote Access を後続のインストーラセッションでインストールする場合、インストーラは後続セッションの「Portal Server: Secure Remote Access: Portal へのアクセスの設定」ページで指定した「ログのユーザーパスワード」の値を検証しません。
その結果、portal.fabric ログには、PSFB_CSPFCO312: Incorrect LogUserPassword Entered および PSFB_CSPFCO189: Validation of gateway Data Failed などのエラーが含まれます。
解決方法: なし。
x86 プラットフォーム用の Solaris 9 アップデート 6 上に Sun Cluster 10 をインストールすると、アップデート 6 には適用されないパッチ (patch 117714–06) が要求されるため、インストールが失敗します。
解決方法: なし。x86 プラットフォームで Sun Cluster は、Solaris 9 アップデート 7 またはそれ以降が必要です。
Solaris ブートアーキテクチャープロジェクトに関して行われた変更が原因で、Solaris 10 を実行している x86 マシンがクラスタモードへの移行に失敗します。マシンの起動時に次のエラーメッセージが表示されます。
Use is subject to license terms. NOTICE: Can't open /etc/cluster/nodeid NOTICE: BOOTING IN NON CLUSTER MODE NOTICE: NO PCI PROP NOTICE: NO PCI PROP Configuring devices. Hostname: pvyom1 devfsadm: minor_init failed for module /usr/lib/devfsadm/linkmod/SUNW_scmd_link.so Loading smf(5) service descriptions: 24/24 /usr/cluster/bin/scdidadm: Could not load DID instance list. Cannot open /etc/cluster/ccr/did_instances. Not booting as part of a cluster /usr/cluster/bin/scdidadm: Could not load DID instance list. Cannot open /etc/cluster/ccr/did_instances. Note: path_to_inst might not be updated. Please 'boot -r' as needed to update. |
解決方法: 次の手順を実行します。
/boot/solaris/filelist.ramdisk に /etc/cluster/nodeid を追加します。
次のコマンドを入力します。
# bootadm update-archive # reboot -- -r |
16 ノードクラスタのすべてのノードを同時に起動しようとすると、ノードパニックが発生し、ノードが定足数を待機してハングアップします。
このバグは、プライベートインターコネクトスイッチの誤った設定が原因で発生していました。Sun Cluster プライベートインターコネクトに使用されるスイッチポートについて、スパニングツリーを無効にする必要があります。16 ノードクラスタ上ではスイッチに対してこの処理が行われず、このバグの原因となっていました。このバグのため、クラスタをオンラインにすることができません。
この問題を解決するには、Sun Cluster プライベートインターコネクトに使用されるスイッチポートについて、スパニングツリーを無効にする必要があります。
解決方法: なし。
Sun Cluster のローカライズ版パッケージのインストール中に、次の警告メッセージが Java ES インストールログに表示されます。ローカライズ版パッケージの名前は SUNW*scspmu です。この警告メッセージは、ローカライズ版コンポーネントをインストール対象として選択していない場合には表示されません。
Warning: smreg is obsolete and is preserved only for compatibility with legacy console applications. Use wcadmin instead. Type "man wcadmin" or "wcadmin --help" for more information. |
この警告は、Sun Cluster のローカライズ版パッケージが、Sun Java(TM) Web コンソール 3.x の新しいコマンドである wcadmin ではなく smreg コマンドを使用していることが原因で生成されます。このメッセージは、Sun Cluster のインストールを完了するために別の手順を実行する必要があることを暗示するため、ユーザーに誤解を与える可能性があります。
解決方法: この警告はインストールエラーによって生成されるものではありません。この警告メッセージは無視しても安全です。
インストーラには、Sun Cluster HA Application Server Agent を Application Server および HADB 8.1 とともにインストールするかどうかを選択できるオプションがあります。しかし、HA Application Server Agent は Application Server と HADB 8.1 をサポートしません。結果的に、HA Application Server を設定することができません。
解決方法: HA Application Server Agent を Application Server および HADB 8.1 とともに インストールしないでください。
Java ES 2005Q1 には、Sun Java System Directory Server 5 2004Q2 用の Sun Cluster データサービスが含まれています。Sun Java System Directory Server 5.0 か 5.1、または Netscape HTTP、バージョン 4.1.6 用の Sun Cluster データサービスが必要な場合は、Sun Cluster 3.1 データサービス 10/03 リリースで入手できます。このリリースを入手する場合は、ご購入先のカスタマサポートの担当者に連絡してください。
代わりに、Java Enterprise System 1 Accessory CD、Volume 3 からインストールされます。また、データサービスはエージェント CD からインストールされません。代わりに、Java Enterprise System 1 Accessory CD、Volume 3 からインストールされます。
Java Enterprise System インストーラの実行前に Sun Cluster Agent がインストールされていると、インストーラが Agent の追加インストールを許可しません。
解決方法: pkgadd を使用して、追加の Sun Cluster Agent をインストールします。
Windows に eval config モードで Web Server をインストールしたあと、Web Server サービスが自動的に開始されません。
解決方法: Web Server サービスを手動で開始します。
解決方法: すべての設定ファイルをバックアップします。その後、インストールディレクトリを削除してから、Java Enterprise System インストーラを使用して Web Server をインストールします。
Web Server を CLI モードでインストールしているときに範囲外のポート値を指定すると、次の紛らわしいメッセージが表示されます。
EntSysResources:webServerInstancePanel-OUtOfRangeAdminPort-Error-CLI |
解決方法: なし。
Windows オペレーティングシステムに eval config モードで Web Server をインストールしたあと、Web Proxy Server サービスが自動的に開始されません。
解決方法: Web Proxy Server サービスを手動で開始します。
『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』では、Solaris および Linux プラットフォームで Java ES 5 Update 1 をアップグレードするための手順を説明しています。次の節では、『アップグレードガイド』で扱われていない状況で発生する問題点について解説します。『アップグレードガイド』を代替するものではないため、必ずこのガイドと組み合わせて使用してください。
『アップグレードガイド』および次の節で解説する問題点はともに、Java ES のリリースをリリースバージョンおよびリリース番号で参照しています。次の表は、リリースバージョンとリリース番号の関係を示しています。
リリースバージョン |
リリース番号 |
---|---|
Java ES 5 Update 1 |
リリース 5 アップデート 1 |
Java ES 5 |
リリース 5 |
Java ES 2005Q4 |
リリース 4 |
Java ES 2005Q1 |
リリース 3 |
Java ES 2004Q2 |
リリース 2 |
Java ES 2003Q4 |
リリース 1 |
バージョン 6.1 からバージョン 6.2 への Access Manager のアップグレード完了後、アップグレードログに DB ベースのログが適正に処理されなかったことが示されます。
解決方法: なし。バージョン 6.1 からバージョン 6.2 への Access Manager のアップグレード処理では、DB ログテーブルのバックアップはサポートされていません。
リリース 3 またはリリース 4 の Application Server (バージョン 8.1) を実行しているシステム上で、いずれかの Java Enterprise System コンポーネントを Java ES 5 Update 1 にアップグレードしたあとに JSP ページをコンパイルすると、Application Server がエラーを報告します。
解決方法: Application Server を Java ES 5 Update 1 にアップグレードするか、次のパッチを Application Server 8.1 に適用します。
Solaris の場合: 119166–17
Linux の場合: 119168–17
解決方法: この問題に関する最新のアップグレード資料については、次のマニュアルを参照してください。『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』
Linux で Application Server を Java ES 3 からアップグレードしたあと、Access Manager は処理を停止し、amlcontroller の起動エラーが発生したことが server.log ファイルに示されます。
解決方法: sun-jss (JSS 4) および sun-jss3 を手動でインストールします。
コマンド rpm -qa | grep sun-jss を入力して、sun-jss および sun-jss3 が存在するかどうかをチェックします。
sun-jss が見つからない場合は、手動で追加します。
rpm -Uhv download-root/Linux_x86/Product/shared_components/Packages/sun-jss-4.2.4-4.i386.rpm |
sun-jss3 が見つからない場合は、手動で追加します。
rpm -Uhv download-root/Linux_x86/Product/shared_components/Packages/sun-jss3-3.1.11-1.i386.rpm |
パッチを使用して Portal Server 7.1 を Portal Server 7.1 アップデート 2 にアップグレードすると、英語以外のロケールで psupdate の実行後に、ポータル関連の各種 Web アプリケーションが正しく動作しないことがあります。
解決方法: psupdate スクリプトを英語ロケールで再実行します。
$LC_ALL および $LANG シェル変数の現在の値を表示してメモします。
echo $LC_ALL echo $LANG |
これらの変数を英語ロケール用の値に設定します。
export LC_ALL=en_US.UTF-8 export LANG=en_US.UTF-8 |
psupdate スクリプトを再実行します。
psupdate -a -i |
$LC_ALL および $LANG の値を復元します。
export LC_ALL=value-noted-in-step-1 export LANG=value-noted-in-step-1 |
Java ES 5 Update 1 にアップグレードしている Web Server のバージョンへ Portal Server が配備された場合は、Portal Server もアップグレードする必要があります。
Windows では Portal Server を Java ES 5 Update 1 にアップグレードする方法がないため、Web Server のアップグレード時に Portal Server をアップグレードすることもできません。代わりに、Web Server のアップグレードを試みる前に、Portal Server を移行して Application Server をコンテナとして使用できるようにする必要があります。
Web Server に配備された Portal Server IFR (Interim Feature Release) 7.0 2005Q4 をアップグレードするとき、標準と異なる順序でコンポーネントをアップグレードする必要があります。詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX』を参照してください。
Portal Server 7.0 および Web Server をアップグレードすると、Portal Server コンソールで新しいコミュニティーを作成しようとするとエラーが発生します。
解決方法: 次の手順を実行します。
Web Server の管理コンソールにログインします。
「構成」をクリックします。
実行している Portal Server インスタンスの構成を選択します。
「Java」タブをクリックします。
「クラスパスのプレフィックス」のパス設定を確認します。
/opt/SUNWcacao/lib/cacao_cacao.jar を /usr/lib/cacao/lib/cacao_caca0.jar で置き換えます。
変更を保存し、管理コンソールを終了します。
Portal Server 7.0 をアップグレードすると、開発者サンプル内に存在するコミュニティーを使用できなくなります。
解決方法: ファイル /var/opt/SUNWportal/portals/portal1/desktop/default/SearchProvider/dbMenu.jsp を次のように変更します。
古いエントリ: |
|
|
新しいエントリ: |
|
Java ES 2005Q1 または 2005Q4 で Instant Messaging の監視機能を有効にした場合、Java ES 5 Update 1 にアップグレードしたあとで、プロパティーファイルを手動でアップグレードする必要があります。
解決方法: 特定のホスト上で Instant Messaging インスタンスをアップグレードしたあとで、新しい mfwk.properties ファイルを編集し、古い agent.properties ファイルから保持する設定パラメータを含めます。
x86 用の Solaris 9 で Java ES 3 をアップグレードするときに、2 つのバージョンの cacao が実行中である可能性があります。Instant Messaging に対応する Java ES 3 バージョンと、アップグレードしたコンポーネントに対応する Java ES 5 Update 1 バージョンです。このような場合、Portal Server のアップグレードに使用する psupgrade スクリプトが失敗します。
解決方法: psupgrade スクリプトを実行する前に、Java ES 3 バージョンの cacao を停止します。
/opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm stop |
psupgrade を実行後、Java ES 3 バージョンの cacao を再起動します。
/opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm start |
「インストール後に手動で設定」モードで製品コンポーネントをインストールまたはアップグレードすると、製品のショートカットが、その製品を手動で設定するまで作成されません。
Message Queue はこの問題の影響を受けません。
解決方法: なし。
この節では、Monitoring Console および Monitoring Framework における既知の問題点について説明します。Monitoring Framework は、監視を有効にするためにほかのコンポーネントとともに自動的にインストールされる共有コンポーネントです。
Monitoring Framework における特定の既知の問題を回避するために、次のパッチが必要です。これらのパッチは通常、Java ES に必要なほかのパッチバンドル、または Solaris オペレーティング環境の更新されたバージョンに含まれています。ただし、Java ES 製品コンポーネントを監視するホスト上で、これらのパッチまたは代替パッチの存在を確認することをお勧めします。
表 1 Solaris オペレーティング環境を監視するためのパッチ
Solaris のバージョン |
パッチ番号 |
---|---|
Solaris 9 SPARC プラットフォーム (バージョン s9u7_06 およびそれ以前) |
114344-17 |
Solaris 9 i386 プラットフォーム (バージョン s9u7_06 およびそれ以前) |
114345-08 (非推奨。現在の推奨パッチは 117172-17)、118559-28 (またはそれ以降) |
Solaris 10 SPARC Platform (バージョン s10_58 およびそれ以前) |
114344-17 |
Solaris 10 i386 プラットフォーム (バージョン s10_58 およびそれ以前) |
114345-08 (非推奨。現在の推奨パッチは 117172-17)、118855-15 (またはそれ以降) |
HP-UX オペレーティングシステムの場合、監視に必要なパッチは「HP-UX の要件と問題点」で説明するパッチに含まれています。
監視対象の新しいホストを追加する場合、Monitoring Console は SSL を使用して接続をセキュリティー保護しますが、選択されたホストで示された証明書を表示しません。Monitoring Console はホストのルートパスワードをノードエージェントに送信するため、対象ホストの IP アドレスを偽造し、パスワードを受信する攻撃者に対する脆弱性があります。ノードエージェントの大半は、すでにセキュリティー保護されたネットワーク内で動作するホストで実行されているため、この状況が発生するリスクは非常に低くなります。
解決方法: ノードエージェントホストがセキュリティー保護されたネットワーク内で動作していない場合は、これらのホストを Monitoring Console に新規ホストとして追加する前に、信頼性を検証します。ホストの信頼性を検証するには、ホストにログインし、ホストの構成とファイルシステムを認識できることを確認します。UNIX ホストの場合は、ssh でログインし、証明書情報を表示します。
製品に含まれるオブジェクトが、Monitoring Console で「アプリケーションサーバー」として表記されています。この用語を Sun Java System Application Server と混同しないでください。
解決方法: Monitoring Console のコンテキストにおける「アプリケーションサーバー」は、インストールされた Java ES コンポーネントの実行中のインスタンスを指します。
Monitoring Console でのページの表示と切り替えに 30 秒ほどかかる場合があります。
解決方法: 高速なプロセッサと多くのメモリーを搭載した、ほかのアプリケーションを実行していないホスト上で Monitoring Console を実行します。
Monitoring Console では、コンポーネント単位で監視を有効または無効にすることができません。
解決方法: 各コンポーネント独自の機構を通じ、コンポーネントの監視を有効化、および無効化する必要があります。手順については、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の第 2 章「Enabling and Configuring the Monitoring Framework」のコンポーネント固有のセクションを参照してください。
監視対象コンポーネントがクラッシュしたり、通常の操作によって停止されたりすると、監視対象オブジェクトがノードエージェントから削除されず、Monitoring Console の左側のツリーで表示されたままになります。同様に、ノードエージェント全体を停止すると、ホストノードが左側のツリーから削除されないことがあります。この問題は断続的に発生します。
解決方法: サーバーインスタンスを停止または再起動するとき、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console も再起動しなければならないことがあります。ホストとノードエージェントを停止した場合、マスターエージェントと Monitoring Console を再起動しなければならないことがあります。『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「To Restart a Node Agent」の手順は、その両方を行う方法を説明しています。
Monitoring Console からホストを削除するとき、監視対象コンポーネントと関連付けられた監視ルールおよびアラームは自動的に削除されません。そのため、同じホストが再度追加されても、ルールとアラームの状態が持続します。
解決方法: 同じホストを再度追加しない場合は、「ルール」ダイアログを使用し、そのホストに関連するすべてのルールを検索し、削除します。ホストが削除されたときに発生しているアラームが確認されることがありますが、これは Monitoring Console に残ります。アラームをトリガーした監視対象の属性にはアクセスできなくなるためです。アラームを確認状態のまま残しておかないためには、監視対象コンポーネントのすべてのアラーム状態を解決し、ホストを削除する前に Monitoring Console のアラームを確認します。
ルールにスケジュール間隔が設定されている場合、そのルールを無効にすることはできません。
解決方法: ルールを無効にするのではなく、削除します。
次の一覧は、Monitoring Console で確認されているその他の既知の問題を示しています。
複数のテーブルがデフォルトでソートされない
インストール済み製品を使用するオブジェクトからリンクされたホストが不明なオブジェクトになっている
AppServer プラグインの使用時に、サーバーに含まれるオブジェクトに孫のオブジェクトが含まれているが、これは適切でない
ホストのテーブルで機能の有効化および無効化が正しく機能しない
「統計」および「設定」オブジェクトに対してはキャプションおよび説明フィールドが表示されるが、ベースオブジェクトに対しては表示されない
オブジェクトを選択して「監視ルール」、「新規作成」の順にクリックしたときに、ユーザーがオブジェクトをもう一度選択しなければならないが、これは適切ではない
特定のホストに対して一覧表示される JVM オブジェクトの名前が一貫していない
Application Server によって作成される CMM_Cluster オブジェクトがどこにも表示されない
「新しいルール」ダイアログの監視可能オブジェクトのリストが明瞭でない
Portal Server、Web Server、および Application Server オブジェクトのオブジェクトおよび動作ステータスが不明として表示される
Application Server で配備される Enterprise JavaBeans の名前が説明的でない
Application Server 監視オブジェクトで属性の名前が使用できない
Application Server の内部設定の変更が Monitoring Console に反映されない
Monitoring Console は、ドメイン表示を公開できなければならない
de ロケールで、オンラインヘルプの索引が英語版と一貫性がない
「選択されたオブジェクトを表示」が設定されていると「次のステータスを持つオブジェクトを表示」機能が動作しない
スクリプトのエラーで、ルールからスケジュール間隔の削除ができない
JVM-General テーブルで一部の文字列がローカライズされていない
スペイン語のユーザーインタフェースで、著作権の文字列がローカライズされていない
Monitoring Console のユーザーインタフェースで多くの文字列がローカライズされていない
ルールのスケジュール間隔を 0:00 から 0:00 に変更すると、ルール自体が削除される
Monitoring Framework とのインタフェースを C ライブラリに依存するコンポーネントは、Linux オペレーティング環境で動作するときに Monitoring Console での表示が遅くなる場合があります。
解決方法: なし。
C ライブラリに依存するコンポーネントと、同じホスト上のノードエージェント間のプロセス間通信はセキュリティー保護されません。デフォルトでは、通信はループバックインタフェースを使用してセキュリティーリスクを軽減します。
解決方法: なし。
Monitoring Framework とのインタフェースを Java ライブラリに依存するコンポーネントでは、SNMP 経由でのアクセス時にパフォーマンスの問題が発生する場合があります。
解決方法: なし。
Solaris 9 のバグが原因で、宛先が IPv4 アドレスであるパケットが IPv6 ソケット上のリスナーに配信されません。これにより、ノードエージェントと、そのホスト上の監視対象コンポーネントの間で検出メカニズムが遮断されます。
解決方法: 次のコマンドを使用して、ノードエージェントの JVM に強制的に IPv4 ソケットを待機させます。
cacaoadm stop oldvalue=`cacaoadm get-param java-flags --value` cacaoadm set-param java-flags="${oldvalue} -Djava.net.preferIPv4Stack=true" |
次に、ノードエージェント、マスターエージェント、および Monitoring Console を、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「To Restart a Node Agent」で示す手順で再起動します。
ノードエージェント上の時刻と、マスターエージェントホスト上の時刻のずれが大きすぎる場合、Monitoring Console でのそのノードの追加は失敗します。マスターエージェントの Monitoring Framework のエラーログには、「JRMP 接続確立中の」重大なエラーが報告されます。
解決方法: 両方のホストで時刻が同期するように設定します。
HP-UX オペレーティングシステムのノードエージェントで、多数の監視ルールが並行的に作成されると、Java 仮想マシン (JVM) のスレッド数がカーネルパラメータの上限を超え、OutOfMemory 例外が発生することがあります。
解決方法: 『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Monitoring Guide』の「To Optimize Kernel Parameters for Monitoring Framework on HP-UX」で示すように、HPjconfig ツールをダウンロードし、実行します。
Windows で mfwkadm コマンドを実行すると、次のエラーが生成されます。
'C:\Program' is not recognized as an internal or external command, operable program or batch file. |
解決方法: ファイル C:\Program Files\Sun\JavaES5\share\mfwk\bin\masetup.bat の 4 行目で、行頭に REM を追加してコメントにします。
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次の一覧は、Monitoring Framework で確認されているその他の既知の問題を示しています。
Linux で、IPv6 が有効なときに、検出が機能しない
インストールをリモートセッションで実行すると、インストーラのログが temp ディレクトリに保存されます。
インストールまたはアンインストール中にシステムのリブートが発生すると、temp は削除されます。そのため、「アンインストールログの表示」ボタンをクリックしてもログファイルが表示されません。
解決方法: なし。
一部の Java ES 5 Update 1 パッチをアンインストールしようとすると、Sun Java(TM) Enterprise System 5.msi が元のインストール場所である C:\t\Windows 内にないことを示すエラーメッセージが表示されます。
解決方法: Java ES 5 をダウンロードし、エラーメッセージに示されたインストール場所に解凍します。Java ES パッチをアンインストールしたら、ダウンロードして解凍したファイルは削除できます。
Access Manager をアンインストールするとき、その監視モジュール記述子が登録解除されません。この問題は、Access Manager がアップグレードしたあとでのみ発生します。
解決方法: cacaoadm を使用して、com.sun.cmm.am 記述子を登録解除します。
com.sun.cmm.am 記述子の存在を確認します。
# cacaoadm list-modules List of modules registered: com.sun.cacao.agent_logging 1.0 ... com.sun.cmm.am 1.0 ... |
記述子を登録解除します。
# cacaoadm unregister-module com.sun.cmm.am.xml |
cacao を再起動します。
cacaoadm restart |
com.sun.cmm.am が登録解除されたことを確認します。
# cacaoadm list-modules List of modules registered: com.sun.cacao.agent_logging 1.0 ... |
(com.sun.cmm.am 1.0 が登録済みモジュールの一覧に存在しないことを確認してください。)
Sun では Java ES 5 のリリースから、Java ES コンポーネントのパッチを検索し、ダウンロードして適用するタスクを簡略化するために、持続性のある新しいモデルを採用しています。このモデルは 2 つの基本機能で構成されます。
すべての Java ES コンポーネントに対する最新の適切なパッチを含んだパッチクラスタ
キーワードによる個別のコンポーネントパッチへのタグ付け
パッチクラスタ: Java ES がサポートするプラットフォームごとに、Java ES 5 で提供されるコンポーネントのバージョンに対応した最新パッチを含んだパッチクラスタをダウンロードできます。パッチクラスタには、コンポーネントを Java ES 5 Update 1 レベルにするパッチも含まれます。これらのパッチクラスタは、コンポーネントの新しいパッチが提供されるたびに随時更新されます。
これらのパッチクラスタを入手するには、次の手順に従います。
http://sunsolve.sun.com にアクセスします。
「パッチやアップデート」をクリックします。
「推奨パッチクラスタ」をクリックします。
使用している OS のバージョンおよびプロセッサアーキテクチャーに該当する「Java ES Accumulated」で始まるパッチクラスタを探してダウンロードします。
キーワードによるタグ付け: Java ES 5 のリリース以降、Java ES リリースに含まれるすべてのコンポーネントバージョンに対するすべてのパッチは、パッチがその Java ES リリースに適用されることを示すキーワードを使用して README ファイルでタグ付けされます。Java ES 5 および更新リリースについては、キーワードタグは java_es-5 です。このキーワードタグを利用すれば、SunSolve の PatchFinder 機能を使用して java_es-5 キーワードを入力することにより、Java ES 5 および更新リリース用のすべての個別コンポーネントパッチをすばやく見つけることができます。
Solaris 10 版の Java ES 用のパッチは Sun Connection を使用して入手することもできます。詳細は、http://www.sun.com/service/sunconnectionを参照してください。
Sun Java Enterprise System 5 Update 1 の一部のコンポーネントには、ユーザーが再配布可能なファイルが含まれています。これらのファイルの詳細は、使用しているコンポーネントのリリースノートを参照してください。
この製品には、Oracle Corporation の製品である Berkeley Database のオブジェクトまたはソースコード、あるいはその両方が含まれています。Java Enterprise System または使用権限を与えられたその派生物とは別に Berkeley Database ソフトウェアを使用する場合は、追加のライセンス条項に従うものとします。
このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。アプリケーションの最新バージョンは http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html から入手できます。
アクセシビリティーへの Sun の取り組みについては、http://sun.com/access をご覧ください。
Java ES 5 Update 1 の製品マニュアルは、docs.sun.com から入手できます。
リリースノート: http://docs.sun.com/coll/1315.3
システムレベルのインストール、アップグレード、および計画に関するマニュアル: http://docs.sun.com/coll/1286.3
コンポーネントごとのマニュアルのコレクション: http://docs.sun.com/prod/entsys.5
さらに、その他の種類のマニュアルを BigAdmin 上の Java ES の情報ハブで探すこともできます。http://www.sun.com/bigadmin/hubs/javaes。
Sun の Web サイトでは、 次の付加的なリソースに関する情報を提供いたします。
Sun 製品マニュアルは docs.sun.comSM Web サイトで検索できるだけでなく、検索エンジンの検索フィールドに次の構文を入力することによっても検索できます。
検索語 site:docs.sun.com |
たとえば、「ブローカ」を検索する場合は、次のように入力します。
ブローカ site:docs.sun.com |
検索に java.sun.com, www.sun.com や developers.sun.com などほかの Sun Web サイトも含めるには、「docs.sun.com」の代わりに「sun.com」を検索フィールドに入力します。
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