『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 技術の概要』では、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) の技術的および概念上の基礎を紹介します。また、Java ES のコンポーネント、アーキテクチャー、プロセス、および機能についても説明します。
ここでは、Java ES のマニュアルセットで使用される技術的な概念および用語を定義します。各章の最後の項には、重要な技術用語の説明があります。
このマニュアルは、ビジネスアナリスト、システム設計者、フィールドエンジニア、システム管理者などを含む、Java ES に基づいてソフトウェアソリューションを設計、配備、または保守するユーザー向けに書かれています。
このマニュアルを読むには、次の各技術に関する一定の知識が必要になります。
一般的なネットワークの概念
認証および承認に関連するセキュリティーの基礎
Java プログラミング言語
Java 2 Platform, Standard Edition (J2SETM プラットフォーム) コンポーネントおよび Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM プラットフォーム) コンポーネント
このマニュアルは、次の章で構成されています。
第 1 章「Java Enterprise System の概要」では、Java ES およびシステムの使用に関連した作業について紹介します。
第 2 章「Java ES ソリューションアーキテクチャー」では、Java ES ソリューションアーキテクチャーの設計のための、アーキテクチャーのフレームワークについて説明し、そのフレームワークに基づいたアーキテクチャーの例を示します。
第 3 章「Java ES 統合機能」では、Java ES コンポーネントを単一のソフトウェアシステムに統合する上で重要な役割を担う機能についての情報を提供します。
第 4 章「Java ES ソリューションのライフサイクル」では、Java ES ソリューションのライフサイクルの各フェーズに関連した、概念および用語について説明します。
付録 A 「Java ES コンポーネント」では、Java ES コンポーネントの一覧を示します。
Java ES システムのマニュアルセットでは、配備計画およびシステムインストールについて説明します。システムマニュアルの URL は http://docs.sun.com/coll/1286.3 です。Java ES の概要を理解するため、次の表に紹介されているマニュアルを、記載されている順番に参照してください。Java ES についての情報およびリソースは、http://www.sun.com/bigadmin/hubs/javaes/ からも利用できます。
表 P–1 Java Enterprise System のマニュアル
マニュアルタイトル |
内容 |
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既知の問題など、Java ES に関する最新の情報が記載されています。これ以外に、コンポーネントごとのリリースノートがリリースノートコレクションに掲載されています (http://docs.sun.com/coll/1315.3)。 |
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Java ES 5 Update 1 で導入された新しい特長および機能の概要を示します。更新されたマニュアルへのリンクを提供します。 |
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Java ES の技術的および概念的な基礎について説明します。コンポーネント、アーキテクチャー、プロセス、および機能について説明しています。 |
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Java ES に基づく企業配備ソリューションの計画および設計に関する情報を提供します。配備の計画および設計に関する基本的概念と原則を示し、ソリューションのライフサイクルについて説明し、Java ES に基づくソリューションを計画する際に使用する高度な例と戦略を提供します。 |
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Java ES の配備に関し、ハードウェア、オペレーティングシステム、およびネットワーク面の実装仕様の開発に役立つ情報を提供します。インストールおよび設定計画を遂行する上で注意すべきコンポーネントの依存関係などの問題について説明します。 |
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『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX 』 『Sun Java Enterprise System 5 Installation Guide for Microsoft Windows 』 |
Java ES のインストール手順について説明します。また、インストール後にコンポーネントを設定する方法、および設定したコンポーネントが正常に機能するかどうかを確認する方法についても説明します。 |
『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 インストールリファレンス (UNIX 版)』 |
パラメータの設定についての追加情報や、設定の計画に使用するワークシートを提供し、Solaris オペレーティングシステムおよび Linux オペレーティング環境でのデフォルトのディレクトリおよびポート番号などの参照資料の一覧が記載されています。 |
『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for UNIX 』 『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Upgrade Guide for Microsoft Windows 』 |
以前にインストールされたバージョンから、Java ES 5 Update 1 へとアップグレードする手順を説明します。 |
各製品での Monitoring Framework の設定方法と、Monitoring Console を使用してリアルタイムデータを参照し、監視規則を作成する方法を示します。 |
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このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–2 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 machine_name% you have mail. |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
machine_name% su Password: |
|
aabbcc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャー・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
コード例は次のように表示されます。
C シェル
machine_name% command y|n [filename] |
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェル
$ command y|n [filename] |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename] |
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
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