Java ES には、表 1–1 に示したシステムサービスコンポーネントのほかに、システムサービスコンポーネントが提供するサービスの品質を高めるためのコンポーネントがいくつか含まれています。また、サービス品質コンポーネントを使えば、カスタム開発されたアプリケーションサービスも改善できます。サービス品質コンポーネントは次のカテゴリに分類されます。
可用性コンポーネント
アクセスコンポーネント
監視コンポーネント
可用性コンポーネントは、システムサービスコンポーネントおよびカスタムアプリケーションサービスがほぼ連続的に稼動することを可能にします。Java ES に含まれる可用性コンポーネントおよびそれらのコンポーネントが提供するサービスを次の表に示します。各コンポーネントの詳細については、「可用性コンポーネント」を参照してください。
表 1–2 Java ES 可用性コンポーネント
アクセスコンポーネントは、システムサービスへのフロントエンドアクセスを可能にし、多くの場合、エンタープライズファイアウォールの外にあるインターネットからのセキュリティー保護されたアクセスを可能にします。そのようなアクセスを可能にすることに加えて、多くの場合、ルーティング機能およびキャッシュ機能も提供します。Java ES に含まれるアクセスコンポーネントおよびそれらのコンポーネントが提供するサービスを次の表に示します。コンポーネントの詳細については、「アクセスコンポーネント」を参照してください。
表 1–3 Java ES アクセスコンポーネント
コンポーネント |
提供されるアクセスサービス |
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企業ファイアウォールの外から、内部ポータルを含む Portal Server のコンテンツやサービスへの、セキュリティー保護されたインターネットアクセスを提供します。 |
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Web コンテンツをキャッシュ、フィルタリング、および配信する機能を、送信インターネット要求と受信インターネット要求の両方に対して提供します。 |
Java ES には、リアルタイムのシステム状態とカスタマイズ可能な監視ジョブを提供する監視機能が含まれています。監視は、Sun Java System Monitoring Console 製品コンポーネント によって実装され、これは Sun Java System Monitoring Framework 共有コンポーネント (shared component)によってサポートされます。詳細は、「監視コンポーネント」を参照してください。