システムサービスコンポーネントまたは分散型アプリケーションコンポーネントが提供するサービス品質を向上するために、主にいくつかの Java ES コンポーネントが使用されます。これらのソフトウェアコンポーネントは、多くの場合、ロードバランサやファイアウォールなどのハードウェアコンポーネントとともに使用されます。
「サービス品質コンポーネント」で紹介した Java ES サービス品質コンポーネントについて、次に要約します。
可用性コンポーネント: 配備されたソリューションがほぼ連続的に稼働することを可能にします。
アクセスコンポーネント: システムサービスへのインターネットからのセキュリティー保護されたアクセスを可能にし、また多くの場合ルーティング機能も提供します。
監視コンポーネント: Java ES コンポーネントについての情報をリアルタイムで提供します。
次の表は、アーキテクチャーの観点からの最も重要な Java ES サービス品質コンポーネントと、それらの各コンポーネントが最も影響を及ぼすシステム品質を一覧表示しています。
表 2–3 サービス品質コンポーネントと影響を受けるシステム品質
構成要素 |
影響を受けるシステム品質 |
---|---|
High Availability Session Store |
有効な Solaris のバージョン |
Monitoring Console |
サービス利用可能性 |
セキュリティー スケーラビリティー |
|
Sun Cluster |
有効な Solaris のバージョン スケーラビリティー |
Sun Cluster Geographic Edition |
有効な Solaris のバージョン スケーラビリティー |
Web Proxy Server |
セキュリティー 性能 スケーラビリティー |