Sun Java Enterprise System 5 Update 1 技術の概要

この章の重要な用語

この節では、この章で使用されている重要な技術用語について説明します。ここでは、Java ES の文脈でどのように使用されているかの説明に重点を置いています。

アプリケーションコンポーネント (application component)

特定のコンピューティング機能を実行し、ビジネスサービスエンドユーザーまたはほかのアプリケーションコンポーネントに対して提供する、カスタム開発されたソフトウェア構成要素 (コンポーネント)。通常、アプリケーションコンポーネントは、CORBA や J2EE プラットフォームなどの分散型コンポーネントモデルに準拠しています。これらのコンポーネントを単独であるいは組み合わせて、Web サービスとしてカプセル化できます。

アーキテクチャー (architecture)

分散型アプリケーション (またはその他のソフトウェアシステム) の論理的および物理的な構築ブロックと、それら構築ブロック間の相互関係を示した設計。分散エンタープライズアプリケーション (distributed enterprise application)の場合、アーキテクチャー設計には一般的に、アプリケーションの論理アーキテクチャー (logical architecture)配備アーキテクチャー (deployment architecture)の両方が含まれます。

ビジネスサービス (business service)

複数のクライアントに代わってビジネスロジックを実行するアプリケーションコンポーネント (application component)またはコンポーネントアセンブリ (したがって、マルチスレッド対応プロセスである)。また、ビジネスサービスは、Web サービス (web service)としてカプセル化された分散型コンポーネントアセンブリであってもかまいませんし、スタンドアロンのサーバーであってもかまいません。

クライアント

ソフトウェアサービスを要求するソフトウェア。クライアントは、別のサービスを要求するサービスであったり、エンドユーザーがアクセスする GUI コンポーネントであったりします。

配備アーキテクチャー (deployment architecture)

論理アーキテクチャー (logical architecture)から物理的なコンピューティング環境へのマッピングを示す上位レベルの設計。物理的な環境は、イントラネットまたはインターネット環境にあるコンピュータ、それらのコンピュータ間のネットワークリンク、ソフトウェアをサポートするために必要なほかの物理的デバイスなどで構成されます。

論理アーキテクチャー (logical architecture)

分散型アプリケーションの論理的な構築ブロックとそれら構築ブロック間の関係 (またはインタフェース) を記述した設計。論理アーキテクチャーには、分散型アプリケーションコンポーネント、およびこれらのアプリケーションのサポートに必要なインフラストラクチャーサービスの両方が含まれます。

サーバー

分散型のサービスまたは関連する一連のサービスを、外部インタフェースを使ってサービスにアクセスするクライアントに対して提供する、マルチスレッド対応のソフトウェアプロセス。ハードウェアのサーバーとは区別されます。

Web サービス (web service)

アクセス可能性、サービスのカプセル化、および検出に関する標準インターネットプロトコルに準拠したサービス。この標準インターネットプロトコルには、SOAP メッセージングプロトコル、WSDL (Web Service Description Language) インタフェース定義、および UDDI (Universal Description, Discovery and Integration) レジストリ標準が含まれます。