Sun Java Enterprise System 5 Update 1 インストールのチュートリアル (UNIX 版)

インストールするコンポーネントを選択します

Java ES は、サブコンポーネントを持つ製品コンポーネントと共有コンポーネントの集合です。Java ES インストーラでは、インストールする製品コンポーネントとそのサブコンポーネントを選択できます。共有コンポーネントは製品コンポーネントをサポートするので、選択した製品コンポーネントが共有コンポーネントに依存している場合、その共有コンポーネントは自動的に選択されます。製品コンポーネントは、そのサービスが別の製品コンポーネントで必要とされる場合にも自動的に選択されます。コンポーネントの依存関係について深く理解するには、「コンポーネントの相互依存関係について知っておくべきことはありますか。」を参照してください。

「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページには、インストールを選択できる製品コンポーネントとサブコンポーネントのリストが表示されます。次の画面例の「Portal Server Secure Remote Access」にあるように、製品コンポーネントのチェックボックスの左にあるシンボルをクリックすると、サブコンポーネントが表示されます。

「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページの画面例。

「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページのチェックボックス内のマークには、次のような意味があります。

ページ上のボタンやその他のインタフェース要素の使い方は次のとおりです。

依存関係とリモートホストについては、「インストーラはリモートコンポーネントへの依存関係をチェックしますか。」を参照してください。

コンポーネントの依存関係がまだ解決されていない状態で「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページの「次へ」をクリックすると、必要な操作を指示するメッセージが表示されます。適切な操作を行なってから、インストールを続行してください。よくある状況は、Web コンテナが必須であるのに選択されていない、必須のコンポーネントまたはサブコンポーネントが選択されていない、などです。Java ES でサポートされているサードパーティーの Web コンテナについては、「サードパーティー製 Web コンテナはどのように使用しますか。」を参照してください。

J2SE SDK のアップグレード

SolarisTM オペレーティングシステム (Solaris OS) では、「ソフトウェアコンポーネントの選択」ページで「次へ」をクリックすると、Java 2 Software Development Kit, Standard Edition (J2SE SDK) に関する次のページが表示される場合があります。

「J2SE SDK のアップグレードが必要です」ページの画面例。

このページは、互換性のないシステム全体バージョンの J2SE SDK がインストーラによって検出された場合に表示されます。デフォルト値の自動アップグレードを選択して、バージョンを最新にしてください。


注 –

インストーラでより高いバージョンの JDK が検出され、1 つ以上の JDK パッケージが見つからない (たとえば、64 ビット JVMTM ソフトウェア) 場合、そのバージョンは互換性がないものとして扱われます。このような場合、自動アップグレードオプションのままにすると、Java ES で必要とされるバージョンの JDK にダウングレードされます。


コンポーネントのバージョンの互換性

ソフトウェアをインストールするホスト上に互換性のないバージョンの製品コンポーネントが存在する場合は、互換性のないコンポーネントを削除してください。通常、インストーラで製品コンポーネントをアップグレードすることはできませんが、いくつかの例外があります。バージョンの互換性の問題の詳細については、「ほかの Java ES コンポーネントがホストにインストールされていると問題が生じますか。」を参照してください。

必要な共有コンポーネントがホストにインストールされていない場合、インストール時にそれらのコンポーネントが自動的にインストールされます。共有コンポーネントはホスト上に存在するが、そのバージョンが Java ES リリースの要件に適合しない場合は、互換性のないバージョンのリストが「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」ページに表示されます。互換性の問題が解決されるまで、インストーラの操作を続行することはできません。

「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」ページの画面例。

次のいずれかの操作を行います。

共有コンポーネントのページで「次へ」をクリックすると、「インストールディレクトリの指定」ページに、選択したコンポーネントのデフォルトのインストールディレクトリが表示されます。

「インストールディレクトリの指定」ページの画面例。

デフォルトのディレクトリが適していない場合は、必要に応じて別のパスを参照し、変更します。変更したパス名は、インストーラまたはコンフィギュレータからパス名が要求されたときに指定するので、書き留めておいてください。デフォルトのディレクトリおよびポートの完全なリストについては、「デフォルトのインストールディレクトリとポート」を参照してください。

「次へ」をクリックすると、システムチェックが実行され、すべてのシステム要件に適合しているかどうかが確認されます。この処理では、ディスク容量、メモリー、スワップ空間、パッチなどのシステムリソースが、選択したコンポーネントに基づいてチェックされます。チェックが完了すると、「システム要件の確認」ページに結果のリストが表示されます。

「システム要件の確認」ページの画面例。

適合しない要件がある場合は、必要な操作を指示するメッセージが表示されます。システムチェックに基づいて次のいずれかの操作を行います。

システムチェックが完了し、システムの状態に問題がなければ、「次へ」をクリックします。