このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。
ldapmodify の -a オプションを使用して、ディレクトリに1 つまたは複数のエントリを追加できます。次の例では、まずユーザーが属するエントリを作成し、次にユーザーエントリを作成しています。
$ ldapmodify -a -h host1 -p 1389 -D cn=admin,cn=Administrators,cn=config -w - Enter bind password: dn: ou=People,dc=example,dc=com objectclass: top objectclass: organizationalUnit ou: People description: Container for user entries dn: uid=bjensen,ou=People,dc=example,dc=com objectclass: top objectclass: person objectclass: organizationalPerson objectclass: inetorgPerson uid: bjensen givenName: Barbara sn: Jensen cn: Babs Jensen telephoneNumber: (408) 555-3922 facsimileTelephoneNumber: (408) 555-4000 mail: bjensen@example.com userPassword: secret |
-D オプションと -w オプションは、これらのエントリの作成に必要な権限を持つユーザーのバインド DN とパスワードを指定します。-a オプションは、LDIF に指定されているすべてのエントリが追加されることを示します。各エントリは DN と属性値でリストされ、エントリとエントリの間には空白行が挿入されます。ldapmodify ユーティリティーは、入力されるすべてのエントリを順番に作成し、エラーが発生した場合は、それをレポートします。
慣例により、エントリの LDIF には次の属性が指定されます。
エントリの DN。
オブジェクトクラスのリスト。
1 つまたは複数のネーミング属性。これは DN で使用される属性で、必須属性である必要はありません。
すべてのオブジェクトクラスの必須属性。
エントリに指定する、許可されているその他の属性。
userpassword 属性の値を入力するときは、パスワードをクリアテキストで指定します。サーバーはこの値を暗号化し、暗号化された値だけが格納されます。LDIF ファイルに表示されるクリアテキストのパスワードを保護するために、読み取りアクセス権を制限してください。
-a オプションを必要としない、別の形式の LDIF をコマンド行に指定することもできます。この形式の利点は、エントリを追加する文と、次の例で説明するエントリを変更する文を組み合わせて指定できることです。
$ ldapmodify -h host1 -p 1389 -D cn=admin,cn=Administrators,cn=config -w - Enter bind password: dn: ou=People,dc=example,dc=com changetype: add objectclass: top objectclass: organizationalUnit ou: People description: Container for user entries dn: uid=bjensen,ou=People,dc=example,dc=com changetype: add objectclass: top objectclass: person objectclass: organizationalPerson objectclass: inetorgPerson uid: bjensen givenName: Barbara sn: Jensen cn: Barbara Jensen telephoneNumber: (408) 555-3922 facsimileTelephoneNumber: (408) 555-4000 mail: bjensen@example.com userPassword: secret |
changetype: add キーワードは、指定の DN を持つエントリが、それ以後のすべての属性を持った状態で作成されることを示します。それ以外のすべてのオプションと LDIF の表記は、この節の前のほうで説明した表記と同じです。
どちらの例でも、-f filename オプションを使うことで、端末からの入力の代わりにファイルから LDIF を読み取ることができます。LDIF ファイルには、-a オプションの使用の有無に応じて、端末から入力する場合と同じ形式で情報を指定する必要があります。