特定のプロパティーを二次データビュー上で設定し、結合ビューのソースとして機能できるようにします。二次ビューはどんな種類のデータビューでも構わないため、使用するコマンドは、データビューの種類によって異なります。次のサンプルコマンドは、二次ビューが LDAP データビューであることを前提としています。ここで説明するプロパティーの詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 Reference』の「Additional Secondary Data View Properties」を参照してください。
DSCC を使用してこのタスクを実行することはできません。次の手順に示すように、コマンド行を使用します。
二次ビューが一次ビューに関連付けられる方法を決定する結合ルールを定義します。
filter-join-rule および dn-join-rule は、結合ビューの一次データビューでは決して設定しないでください。
次のどちらかの結合ルールを使用できます。
DN 結合ルール
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host -p port secondary-view-name \ dn-join-rule:uid=\${primary-view-name.uid},ou=People,dc=example |
フィルタ結合ルール
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host -p port secondary-view-name \ filter-join-rule:uid=\${primary-view-name.uid} |
dn-join-rule および filter-join-rule プロパティーの設定がサーバーで使用されるのは、結合データビューで join-rule-control-enabled プロパティーが false に設定されている場合だけです。結合データビューで join-rule-control-enabled プロパティーが true に設定されていると、二次ビューで設定された情報は無視されます。
結合データビューでフィルタ結合ルールが設定されている場合は、二次データビューで仮想変換ルールを設定して、その結合データビューでエントリを追加できるようにする必要があります。
dpconf add-virtual-transformation secondary-view-name \ write add-attr-value dn uid=\${uid} |
このルールを設定しなければ、結合データビューにエントリを追加できません。
(省略可能) 二次ビューでバインドを許可するかどうかを指定します。
デフォルトでは、すべてのデータビューでバインドが可能です。二次データビューのバインドを禁止する場合は、次のコマンドを実行します。
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host -p port secondary-view-name process-bind:false |
このプロパティーの詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 Reference』の「Handling of Binds」を参照してください。
(省略可能) 二次データビューに共有エントリが含まれるかどうかを指定します。
$ dpconf set-ldap-data-view-prop -h host -p port secondary-view-name \ contains-shared-entries:true |
このプロパティーの詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 Reference』の「Handling of Shared Entries」を参照してください。