パススルー認証 (PTA) は、バインド要求がバインド DN によってフィルタされるメカニズムです。ある Directory Server (委任者) がバインド要求を受け取り、フィルタに基づいて別の Directory Server (被委任者) にバインド要求を認証するよう求めることができます。この機能の一部として、PTA プラグインによって委任者である Directory Server がローカルのデータベースに保存されているとは限らないエントリに対する単純なパスワードベースのバインド操作を受け入れられるようになります。
PTA プラグインは、サーバーとの非公開の通信のために DSCC にも使用されます。サーバーインスタンスが DSCC に登録されている場合、PTA プラグインが有効になり、DSCC URL が引数として追加されます。
$ dsconf get-plugin-prop -h host -p port "Pass Through Authentication" enabled argument argument : ldap://DSCC_URL:DSCC_PORT/cn=dscc enabled : on |
可能なかぎり、PTA プラグインを変更しないようにしてください。PTA プラグインを変更すると、DSCC のアクセス問題が発生する可能性があります。
PTA プラグインを変更しなければならない場合は、次の手順に従う必要があります。
enabled プロパティーは on のままにします。
argument プロパティーにほかの値を追加できますが、引数内で DSCC URL を維持します。
PTA プラグインが無効になったり、DSCC URL が引数から削除されると、サーバーインスタンスが DSCC 内に inaccessible として表示されます。この場合、DSCC が PTA プラグインをリセットするオプションを自動的に提供します。