この節では、syslogd デーモンに対するアラートメッセージのログを設定する方法と、syslog アラートを受け付けるようにオペレーティングシステムを設定する方法について説明します。
このタスクは DSCC を使用して実行することができます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」および DSCC オンラインヘルプを参照してください。
(省略可能) システムログアラートのプロパティーの現在の値を表示します。
$ dpconf get-server-prop -h host -p port syslog-alerts-enabled \ syslog-alerts-facility syslog-alerts-host |
システムログアラートのデフォルトプロパティーは、次のとおりです。
syslog-alerts-enabled : false syslog-alerts-facility : USER syslog-alerts-host : localhost |
syslog-alerts-host プロパティーは、メッセージの送信先である syslogd デーモンのホスト名を定義します。syslog-alerts-facility プロパティーは読み取り専用であり、メッセージをシステムログ内の user カテゴリに送信します。
syslogd デーモンにアラートメッセージのログを記録できるようにします。
$ dpconf set-server-prop -h host -p port syslog-alerts-enabled:true |
(省略可能) アラートメッセージを別のホスト上の syslogd デーモンに送信します。
$ dpconf set-server-prop -h host -p port syslog-alerts-host:hostname |
この節では、syslog アラートを受け付けるように SolarisTM、Linux、および HP-UX オペレーティング システムを設定する手順を示します。
適切な機能を syslog 設定ファイルに追加します。
たとえば、すべてのアラートを USER 機能を使用して格納するには、/etc/syslog.conf に次の行を追加します。
user.info /var/adm/info
ここでは、例として、/var/adm/info をメッセージの格納先になるローカルディレクトリとします。続行する前に、/var/adm/info が存在することを確認します。
syslogd デーモンを再起動します。
メッセージが syslog に記録されることを確認します。
$ logger -p user.info "Test message" $ cat /var/adm/info Jun 19 17:18:38 host user: [ID 12345 user.info] Test message
適切な機能を syslog 設定ファイルに追加します。
たとえば、すべてのアラートを USER 機能を使用して格納するには、/etc/syslog.conf に次の行を追加します。
user.info /var/adm/info
ここでは、例として、/var/adm/info をメッセージの格納先になるローカルディレクトリとします。続行する前に、/var/adm/info が存在することを確認します。
- r オプションを指定して実行するように、syslogd デーモンを設定します。
このオプションを使えば、syslogd でネットワークからの接続を受け付け可能になります。デフォルトでは、-r オプションは設定されていません。
-r オプションを設定するには、/etc/sysconfig/syslog に次の行を追加します。
SYSLOGD_OPTIONS="-m 0 -r"
/etc/sysconfig/syslog が存在しない場合は、同じ行を /etc/init.d/syslog に追加します。
syslogd デーモンを再起動します。
$ /etc/init.d/syslog stop | start
メッセージが syslog に記録されることを確認します。
$ logger -p user.info "Test message" $ cat /var/adm/info Jun 19 17:18:38 host user: [ID 12345 user.info] Test message
適切な機能を syslog 設定ファイルに追加します。
たとえば、すべてのアラートを USER 機能を使用して格納するには、/etc/syslog.conf に次の行を追加します。
user.info /var/adm/info
ここでは、例として、/var/adm/info をメッセージの格納先になるローカルディレクトリとします。続行する前に、/var/adm/info が存在することを確認します。
syslogd デーモンを再起動します。
$ /sbin/init.d/syslogd stop | start
メッセージが syslog に記録されることを確認します。
$ logger -p user.info "Test message" $ cat /var/adm/info Jun 19 17:18:38 host user: [ID 12345 user.info] Test message