LDIF へのバックアップはサフィックスレベルで行われます。LDIF へのバックアップの出力は、サフィックスに含まれているデータのコピーである、フォーマットされた LDIF ファイルです。このため、このプロセスはバイナリバックアップと比較して時間がかかります。
LDIF へのバックアップは、次のいずれかのコマンドを使用して実行されます。
dsadm export はオフラインで、つまり Directory Server インスタンスが停止されているときに実行してください。このコマンドは、Directory Server インスタンスを含むローカルサーバーで実行してください。
dsconf export は、オンラインで実行でき、さらに Directory Server インスタンスのリモートからも実行できます。
これらのコマンドの実行時に -Q オプションを指定しないかぎり、レプリケーション情報はバックアップされます。
LDIF へのバックアップでは、dse.ldif 設定ファイルはバックアップされません。以前の設定を復元できるようにするには、このファイルを手動でバックアップしてください。
LDIF へのバックアップには、次のような利点があります。
LDIF へのバックアップは、設定に関係なくどのサーバーからも実行できる。
LDIF バックアップからの復元は、設定に関係なくどのサーバーからも実行できる。
LDIF へのバックアップには、1 つの制限があります。迅速なバックアップと復元が必要な状況では、LDIF へのバックアップでは時間がかかり過ぎる可能性があります。
トポロジの単一マスターで、レプリケートされた各サフィックスを LDIF に定期的にバックアップする必要があります。
次の図では、1 つのマスター (M1) でのみ、レプリケートされた各サフィックスに対して dsadm export が実行されています。
LDIF へのバックアップのコマンドの使用方法については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 管理ガイド』の「LDIF へのバックアップ」を参照してください。