Sun[tm] Java[tm] Studio Mobility 6 2004Q3 リリースノート

項目名

内容

はじめに

リリースノートの概要と Sun Java Studio Mobility 6 ソフトウェアの紹介。

新機能と改良点

今回のリリースの新機能と改良点。

システム要件

サポートされているプラットフォーム上での、Sun Java Studio Mobility 6 の最小構成のインストールに必要なハードウェア要件。

プラットフォーム

Sun Java Studio Mobility 6 の動作確認を行なったオペレーティングシステム。

問題点と注意点

製品の機能に関係するバグと問題、およびその適切な回避方法。

ユーザー補助機能

Sun Java Studio Mobility 6 で提供するユーザー補助機能。

関連マニュアル

Sun Java Studio Mobility 6 のマニュアル類の情報。

アップデートセンター

Sun Java Studio アップデートセンターに関する一般的な情報。

NetBeans[tm] オープンソースプロジェクト

NetBeans オープンソースプロジェクトに関連する説明と Web アドレス。

はじめに

このリリースノートは、Sun Java Studio Mobility 6 統合開発環境 (IDE) についての最新情報です。

注: Sun Java Studio Mobility 6 を使用するには、Java[tm] 2 Software Development Kit, Standard Edition (J2SE[tm] SDK) v. 1.4.1_02 以上が必要です。

互換性とアップグレード

初めて IDE を実行するときに、以前に使用していた IDE の設定をインポートすることができます。インポートできる設定には、プロジェクト固有の設定やグローバルオプションも含まれます。以前のリリースからの設定をインポートしない場合は、IDE はデフォルトの設定になります。「設定インポートウィザード」を使用すると、設定を確認しながらインポート作業を進めることができます。

NetBeans IDE バージョン 3.0、 3.1、 3.2、 3.3、3.4 から設定をインポートできます。また、Sun Java Studio (旧称 Sun ONE Studio) ソフトウェアバージョン 5 からも設定をインポートできます。

NetBeans IDE リリース 3.2 以上、および Sun ONE Studio 3.0 以上では、IDE の実行中に、ユーザーディレクトリの場所を確認することができます。「ヘルプ」->「製品について」を選択して「詳細」タブをクリックします。

以前の IDE の設定を Sun Java Studio Mobility 6 にインポートすることはできますが、Sun Java Studio Mobility 6 の設定のすべてを以前の IDE にインポートすることはできません。

新機能と改良点

Sun Java Studio Mobility 6 で提供される新機能と改良点について説明します。

システム要件

プラットフォーム

注: Java Studio Mobility 6 ソフトウェアには、Java 2 Software Development Kit, Standard Edition (J2SE SDK) のバージョン 1.4.1_02 かそれ以降の 1.4.x が必要です。

Java Studio Mobility 6 IDE は、次のプラットフォームでサポートされます。

J2ME Wireless Toolkit は、以下のシステムで動作が確認されています。

サポートされていない以下のシステムでは、限定的なテストのみ行われています。

注: Java Studio Mobility がサポートするプラットフォームと、使用するエミュレータがサポートするプラットフォームとは異なる場合があります。使用するプラットフォームで Java Studio Mobility と使用するエミュレータの両方がサポートされていることを確認してください。

注: Java Studio Mobility 6 2004Q3 は、Java Desktop System 2.0 にはインストールできません。

Web サービス

再起動時の Tomcat サーバーへの配備の持続性

Web サービスの配備時、Tomcat Web サーバーへの配備は、一時的なディレクトリに対して行われます。このため、IDE の再起動時には持続性がありません。この一時的なディレクトリは、Sun Java Studio の終了時に削除されます。

IDE の再起動後にそのアプリケーションを使用する場合は、使用する前にアプリケーションを配備して実行する必要があります。

問題点と注意点

Java Studio Mobility

注: Java Studio Mobility は、単一ユーザーで使用するように設計されています。複数のユーザーが同じ実行可能ファイルに同時にアクセスすると、エラーが発生する可能性があります。このため、Windows プラットフォームで、Java Studio Mobility を複数のユーザーで共有して使用することは推奨しません。

VCS (VSS, PVCS, CVS, ClearCase)

J2ME Wireless Toolkit モジュール

J2ME Wireless Toolkit モジュールの追加情報とリリースノートは、Java Studio Mobility のインストールディレクトリの emulator ディレクトリにあります。 また、J2ME Wireless Toolkit の Web サイトから入手することもできます。

ProGuard 難読化モジュール

JODE 難読化ツールについては、 ProGuard の Web サイトで最新情報を得ることができます。

RetroGuard 難読化モジュール

RetroGuard 難読化ツールについては、 Retrologic Systems の Web サイトで最新情報を得ることができます。

ユーザー補助機能

マニュアル

Sun Java Studio のマニュアル類は、ユーザー補助機能を持つ形式で提供しています (一部の機能は英語版でのみの提供となります)。これらのマニュアル類には、docs.sun.com の Web サイトで提供される Sun Java Studio のプログラミングガイド、インストールガイド、チュートリアルも含まれます。

オンラインヘルプマニュアル

IDE は、製品について理解しやすくするために、また製品を快適に使用するために多くのユーザー補助機能を備えています。各機能は以下のとおりです。

IDE のユーザー補助機能については、オンラインヘルプを表示して、目次の「ユーザー補助機能」の項目をクリックしてください。

ユーザー補助機能 - HTML ドキュメントのスタイルシートの変更

以下は、スタイルシートの変更方法に関するオンラインヘルプの補足情報です。

ほとんどのヘルプセットは、 modules/docs/locale/usersguide_ja.jar に格納されているスタイルシートを使用しています。 このため、このスタイルシートを変更すると、大部分のヘルプセットの表示にも変更が反映されます。例外は、データベーススキーマ、およびデータベース エクスプローラモジュールのヘルプセットです。これらは各々、dbschema_ja.jar および db_ja.jar に格納されているスタイルシートを使用します。

オンラインヘルプのスタイルシートを変更する手順は以下のとおりです。

1. IDE インストールディレクトリで、modules/docs/locale に移動します。

2. jar コマンド行ユーティリティを使用して、JAR ファイルを解凍します。

Microsoft Windows と UNIX システムでは、コマンドは次のとおりです。

jar xf jar-file

jar-file には、次のいずれかを使用してください。

jar コマンドはファイルのコピーを作成し、そのコピーを現在のディレクトリに書き込みます。 ディレクトリ構造は、アーカイブ内のパッケージ構造 に従って作成されます。

3. 抽出された階層で、編集するスタイルシートがあるディレクトリに移動します。

4. テキストエディタで ide.css ファイルを開きます。ファイルを編集して保存します。

5. インストールディレクトリ内の modules/docs/locale に戻って、JAR ファイルを更新します。Microsoft Windows と UNIX システムでは、コマンドは次のとおりです。

jar ufv jar-file input-file

jar-file には、たとえば usersguide_ja.jar のように元の JAR ファイルの名前を使用します。
input-file には、次のいずれかを使用してください。

Solaris オペレーティング環境

Solaris オペレーティング環境では、ウィンドウのスタイル・マネージャを使用してウィンドウの動作を設定できます。IDE でニーモニックを使用している場合は、ウィンドウの動作は「クリックでウィンドウをアクティブに」を有効にする必要があります。
このオプションを設定しないと、ニーモニックが表示されない場合があります。

関連マニュアル

マニュアル

以下に挙げる Sun Java Studio Mobility のマニュアルは、http://docs.sun.com/ から入手可能です。

オンラインヘルプ

オンラインヘルプは、IDE のメインウィンドウにある「ヘルプ」メニューから「内容」または「ヘルプセット」を選択してアクセスします。 「ヘルプ」 メニューには、Sun Java Studio Developer's Resource サイトや他の有用な URL へのリンクも含まれています。

プログラム例

Sun Java Studio Developer's Resource サイトでチュートリアルや例を提供しています。

Sun Java Studio Developer's Resource にある例やチュートリアルのサブセットは、IDE で利用可能です。

バグ情報の参照

Sun Java Studio Mobility のバグ情報のほとんどは、以下の Java Developer Connection's Bug Parade で参照することができます。

http://developer.java.sun.com/developer/bugParade/index.jshtml

設定ウィザードでブラウザを選択する

設定ウィザードでは、ドキュメントや、Sun Java Studio Developer Web Resources などの外部 Web サイトを閲覧するために使用する HTML ブラウザの種類を選択できます。Netscape や Internet Explorer などのブラウザがすでにインストールされている場合には、「Swing HTML ブラウザ」ではなく、「外部ブラウザ」を選択してください。Swing HTML ブラウザは、ドキュメントの閲覧用としてのみ設計されており、ほとんどの Web サイトを正常に表示できません。

アップデートセンター

アップデートセンター機能を使用すると、IDE を動的に更新できます。アップデートセンターに接続すると、IDE は新しいモジュールの有無と、すでにインストール済みのモジュールについて新しいバージョンの有無を調べます。新しいモジュールやアップデート版のモジュールが見つかった場合、必要なモジュールを自分で選択できます。選択すると、それらのモジュールがダウンロードされ、ユーザーの IDE にインストールされます。

注: Sun Java Studio モジュールは、Sun Java Studio アップデートセンターのフォルダから入手できます。

「アップデートセンターウィザード」では、アップデートセンターからモジュールをインストールしたり、システムにダウンロード済みのモジュール (.nbm ファイル) をインストールしたりできます。いずれの場合もインストールするモジュールは .nbm 形式です。

Sun Java Studio アップデートセンターへの接続を選択した場合には、アップデートセンターへのログイン名とパスワードを入力する必要があります。アップデートセンターへのログイン名とパスワードを持っていない場合は、ウィザードで「アカウント保守」ボタンをクリックし、表示される指示に従って操作し、登録します。

ログイン名とパスワードを登録していない場合は、これらのフィールドが空欄のままでも接続できますが、利用できるのは無償のモジュールのみです。更新された他社製モジュールや Sun Java Studio モジュールを入手するには登録が必要です。

アップデートセンターはこのログイン名とパスワードを使用し、さまざまな製品やモジュールに対するユーザーのアクセス資格を確認します。IDE は、ユーザーがアップデートセンターに接続すると、HTTP でログイン名とパスワードを送ります。Developer Resources Web サイトに登録してログイン名とパスワードを取得するときには、いくつか個人的な情報に関する質問がありますが、Sun からのメール等による連絡を拒否することができます。Sun のプライバシポリシーの詳細については、http://developers.sun.com/resources/FAQs.html にある Developer Resources サイトの FAQ を参照してください。

ファイアウォールを通過するようにプロキシを設定する必要がある場合は、アップデートセンターウィザードの最初のページにある「プロキシ構成」を クリックしてください。

アップデートセンターのサーバーに接続しないで IDE のモジュールを更新する方法もあります。

IDE をオフラインで更新するには、次の手順を実行します。

  1. 更新するモジュールの NBM ファイルを手動でダウンロードします。
  2. メインウィンドウから「ツール」->「アップデートセンター」を選択します。
  3. ウィザードの最初のページで、「手動でダウンロードしたモジュール (.nbm ファイル) をインストール」トグルボタンをクリックします。
  4. ウィザードの指示に従って残りの作業を行います。

デフォルトの設定では、IDE は定期的に、アップデートセンターに接続して新しいアップデートの有無を検査するかどうかをユーザーに尋ねてきます。このプロンプトを表示する周期は変更できます。また、プロンプト自体をまったく表示しないように設定することもできます。

アップデートの検査を促すプロンプトの表示周期を設定するには、次のようにします。

  1. メインウィンドウで、「ツール」 -> 「オプション」を選択します。
  2. 「IDE 構成」->「システム」->「アップデートセンター」ノードを選択し、「検査周期」プロパティを設定します。

NetBeans オープンソースプロジェクト

Sun Java Studio IDE は、http://www.netbeans.org の NetBeans[tm] オープンソースプロジェクトに基づいています。NetBean は、NetBeans IDE プラットフォームの利用を新しいクリエイティブな方法で促進する、コミュニティベースのプロジェクトです。開発者はだれでも、開発コミュニティによる開発コミュニティのための非常に強力なツールセットの作成を目的として、NetBeans IDE を拡張し、IDE の基盤であるフレームワークを改良するための活動へ参加することができます。