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項目名 |
内容 |
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リリースノートの概要と Sun Java Studio Mobility 6 ソフトウェアの紹介。 |
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今回のリリースの新機能と改良点。 |
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サポートされているプラットフォーム上での、Sun Java Studio Mobility 6 の最小構成のインストールに必要なハードウェア要件。 |
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Sun Java Studio Mobility 6 の動作確認を行なったオペレーティングシステム。 |
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製品の機能に関係するバグと問題、およびその適切な回避方法。 |
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Sun Java Studio Mobility 6 で提供するユーザー補助機能。 |
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Sun Java Studio Mobility 6 のマニュアル類の情報。 |
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Sun Java Studio アップデートセンターに関する一般的な情報。 |
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NetBeans オープンソースプロジェクトに関連する説明と Web アドレス。 |
このリリースノートは、Sun Java Studio Mobility 6 統合開発環境 (IDE) についての最新情報です。
注: Sun Java Studio Mobility 6 を使用するには、Java[tm] 2 Software Development Kit, Standard Edition (J2SE[tm] SDK) v. 1.4.1_02 以上が必要です。
初めて IDE を実行するときに、以前に使用していた IDE の設定をインポートすることができます。インポートできる設定には、プロジェクト固有の設定やグローバルオプションも含まれます。以前のリリースからの設定をインポートしない場合は、IDE はデフォルトの設定になります。「設定インポートウィザード」を使用すると、設定を確認しながらインポート作業を進めることができます。
NetBeans IDE バージョン 3.0、 3.1、 3.2、 3.3、3.4 から設定をインポートできます。また、Sun Java Studio (旧称 Sun ONE Studio) ソフトウェアバージョン 5 からも設定をインポートできます。
NetBeans IDE リリース 3.2 以上、および Sun ONE Studio 3.0 以上では、IDE の実行中に、ユーザーディレクトリの場所を確認することができます。「ヘルプ」->「製品について」を選択して「詳細」タブをクリックします。
以前の IDE の設定を Sun Java Studio Mobility 6 にインポートすることはできますが、Sun Java Studio Mobility 6 の設定のすべてを以前の IDE にインポートすることはできません。
Sun Java Studio Mobility 6 で提供される新機能と改良点について説明します。
最新の規格とツールのサポート
MIDP 2.0
CLDC 1.1
JSR (Java Specification Request) 172
JWTI (Java Technology for the Wireless Industry) の JSR 185
J2ME Wireless Toolkit version 2.1
以下のような作業を共通化して単純化する新しい (または改良された) ウィザード
サンプルアプリケーションのインストール
J2ME Wireless Toolkit プロジェクトのインポート
J2ME から J2EE 分散モバイルクライアント/サーバーアプリケーションの作成を簡素化するコードの生成
使いやすさを向上するために改善されたインタフェース
セキュリティを向上させる JAR 署名のサポート
MIDlet スイートの署名を容易にするプッシュレジストリのサポート。このサポートには、MIDlet スイート内の API にアクセス権を設定するための API アクセス権ツールが含まれます。
OTA (Over-The-Air) ダウンロードテストのサポート。このサポートは、外部 Web サーバーなしに、アプリケーションのライフサイクル全体をシミュレートします。Web サイトからの OTA (Over-The-Air) プロビジョニングから、アプリケーションのインストール、検査、実行、更新、削除をシミュレートできます。
MMAPI (Mobile Media) および WMAPI (Wireless Messaging) API ライブラリのサポート
次の表は、サポートされる各プラットフォームに最小構成でインストールするために必要なシステム要件を示しています。列には要件の種類、すなわちハードウェアシステム、メモリー、およびインストールに必要なディスクの空き容量を表示しています。行には、プラットフォーム別の要件を示します。
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Sun Java Studio Mobility 6 |
Windows 2000 Professional Edition (Service Pack 3)、Windows XP Professional |
Linux RedHat 8.0 |
Solaris 9 |
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ハードウェアシステム |
最小 |
Pentium III |
Pentium III |
Ultra[tm] 10 |
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メモリー (RAM) |
最小 |
256 MB |
256 MB |
384 MB |
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インストールに必要なディスクの空き容量 |
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150 MB |
150 MB |
150 MB |
注: Java Studio Mobility 6 ソフトウェアには、Java 2 Software Development Kit, Standard Edition (J2SE SDK) のバージョン 1.4.1_02 かそれ以降の 1.4.x が必要です。
Java Studio Mobility 6 IDE は、次のプラットフォームでサポートされます。
Microsoft Windows 2000 Professional
Microsoft Windows XP Professional
Red Hat Linux 8
Solaris 9 オペレーティングシステム SPARC プラットフォーム
J2ME Wireless Toolkit は、以下のシステムで動作が確認されています。
Microsoft Windows NT 4.0 システム
Microsoft Windows 2000 システム
サポートされていない以下のシステムでは、限定的なテストのみ行われています。
Microsoft Windows 98 Second Edition
Red Hat Linux 7.1
注: Java Studio Mobility がサポートするプラットフォームと、使用するエミュレータがサポートするプラットフォームとは異なる場合があります。使用するプラットフォームで Java Studio Mobility と使用するエミュレータの両方がサポートされていることを確認してください。
注: Java Studio Mobility 6 2004Q3 は、Java Desktop System 2.0 にはインストールできません。
Web サービスの配備時、Tomcat Web サーバーへの配備は、一時的なディレクトリに対して行われます。このため、IDE の再起動時には持続性がありません。この一時的なディレクトリは、Sun Java Studio の終了時に削除されます。
IDE の再起動後にそのアプリケーションを使用する場合は、使用する前にアプリケーションを配備して実行する必要があります。
注: Java Studio Mobility は、単一ユーザーで使用するように設計されています。複数のユーザーが同じ実行可能ファイルに同時にアクセスすると、エラーが発生する可能性があります。このため、Windows プラットフォームで、Java Studio Mobility を複数のユーザーで共有して使用することは推奨しません。
MIDP 1.0 のみをサポートする MIDlet を作成している場合、テストには J2ME Wireless Toolkit 1.4.1_01 のデバイスエミュレータを使用してください。J2ME Wireless Toolkit 2.1 は、MIDP 2.0 の新機能をサポートしているため、MIDP 1.0 デバイスを使用する MIDlet の動作が正確に反映されない可能性があります。
4666440 問題: JDK 1.4 を使用して IDE を起動し、J2ME Wireless Toolkit 1.0.4_01 を使用している場合、MIDlet のコンストラクタ内をデバッグできません。
回避策: 次のいずれかを行なってください。
4940129 問題: Java Studio Mobility のチュートリアルで使用する「通貨変換アプリケーション」では、テキストフィールドの入力中にオーバーフローを引き起こす値を入力すると例外が発生します。たとえば、US ドルの総額が 8 兆ドル以上になると、Yen の値がオーバーフローします。
4980310 問題: デバッガが起動できないことがあります。
回避策: もう一度デバッガを起動してみてください。
5005489 問題: 特定のローカルクラスに対して、コード補完機能が動作しないことがあります。
回避策: 対象のソースファイルを含むファイルシステムを右クリックし、「ツール」->「コード補完を更新」を選択してコード補完を更新してください。
回避策: J2ME プロジェクトの MIDlet-Description 属性の値に日本語を使用しないようにするか、「スイートを編集」ダイアログの「JAD/マニフェスト」タブで MIDlet-Description 属性の値を修正してください。
回避策: アプリケーションの実行中に、メモリーモニター上で確認するか、J2ME Wireless Toolkit 2.1 を使用してください。
ダイアログによっては、ニーモニックキーが正しく動作しない箇所があります。
回避策: インストールディレクトリ内の emulator/wtk21 以下のすべてのディレクトリに対し、グループおよびその他のユーザーによる書き込みを許可してください。
回避策: プロジェクトを選択して「プロジェクト」->「MIDP プロジェクトを構成」を選択するか、「J2ME Wireless」ツールバーでアイコンをクリックします。「MIDP プロジェクトを構成」ダイアログで「構成バージョン」を「CLDC 1.1」に設定します。
Java Studio Mobility IDE が使用する Windows のレジストリキーは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sun Microsystems\jstudio\Mobile04q3 です。
J2ME Wireless Toolkit 1.0.4_01 が使用する Windows のレジストリキーは、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sun Microsystems, Inc.\J2ME
Wireless Toolkit\1.0.4_01 です。
J2ME Wireless Toolkit 2.1 が使用する Windows のレジストリキーは、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sun
Microsystems, Inc.\J2ME Wireless Toolkit\2.1 です。
Local と表示される場合があります。回避策: Web モジュールノードを右クリックし、「ClearCase」->「再表示」を選択します。
IDE のオンラインヘルプには、組み込み CVS クライアントの使用についての記述がありますが、 このリリースでは使用できません。 組み込み CVS ファイルシステムを含むインポートされたプロジェクトは使用できますが、 組み込み CVS ファイルシステムを新規にマウントすることはできません。
新しいプロジェクトの場合、汎用 VCS ファイルシステムを使用して自分の CVS ディレクトリをマウントします。 CVS ディレクトリを汎用 VCS ファイルシステムとしてマウントしようとすると、 システムに CVS 実行可能ファイルがインストールされていない場合、次のようなエラーメッセージ が出力されます。
"cvs" is not recognized as an internal or external command, operable program, or batch file.
回避策: http://www.cvshome.org/ から CVS をダウンロードし、インストールしてください。 CVS ディレクトリをマウントするには、汎用 VCS の新規ウィザードを使用します。
cvs (Linux または Unix の場合) または cvs.exe (Windows の場合) を設定することに注意してください。Wincat.bat ノードが「エクスプローラ」に表示されます。J2ME Wireless Toolkit モジュールの追加情報とリリースノートは、Java Studio Mobility のインストールディレクトリの emulator ディレクトリにあります。 また、J2ME Wireless Toolkit の Web サイトから入手することもできます。
JODE 難読化ツールについては、 ProGuard の Web サイトで最新情報を得ることができます。
RetroGuard 難読化ツールについては、 Retrologic Systems の Web サイトで最新情報を得ることができます。
Sun Java Studio のマニュアル類は、ユーザー補助機能を持つ形式で提供しています (一部の機能は英語版でのみの提供となります)。これらのマニュアル類には、docs.sun.com の Web サイトで提供される Sun Java Studio のプログラミングガイド、インストールガイド、チュートリアルも含まれます。
IDE は、製品について理解しやすくするために、また製品を快適に使用するために多くのユーザー補助機能を備えています。各機能は以下のとおりです。
ニーモニックとキーボードショートカット
カスタマイズ可能なフォント
カスタマイズ可能な色
カスタマイズ可能なツールバー
カスタマイズ可能なスタイルシート
IDE のユーザー補助機能については、オンラインヘルプを表示して、目次の「ユーザー補助機能」の項目をクリックしてください。
以下は、スタイルシートの変更方法に関するオンラインヘルプの補足情報です。
ほとんどのヘルプセットは、 modules/docs/locale/usersguide_ja.jar に格納されているスタイルシートを使用しています。
このため、このスタイルシートを変更すると、大部分のヘルプセットの表示にも変更が反映されます。例外は、データベーススキーマ、およびデータベース
エクスプローラモジュールのヘルプセットです。これらは各々、dbschema_ja.jar
および db_ja.jar に格納されているスタイルシートを使用します。
オンラインヘルプのスタイルシートを変更する手順は以下のとおりです。
1. IDE インストールディレクトリで、
modules/docs/localeに移動します。2.
jarコマンド行ユーティリティを使用して、JAR ファイルを解凍します。Microsoft Windows と UNIX システムでは、コマンドは次のとおりです。
jar xf jar-filejar-file には、次のいずれかを使用してください。
usersguide_ja.jar- Core IDE ヘルプセットのスタイルシートdbschema_ja.jar- データベーススキーマのオンラインヘルプ- db_ja.jar - データベースエクスプローラのオンラインヘルプ
jar コマンドはファイルのコピーを作成し、そのコピーを現在のディレクトリに書き込みます。 ディレクトリ構造は、アーカイブ内のパッケージ構造 に従って作成されます。
3. 抽出された階層で、編集するスタイルシートがあるディレクトリに移動します。
- Core IDE ヘルプセット -
org/netbeans/modules/usersguide/ja- データベーススキーマヘルプセット
- com/sun/forte4j/modules/dbmodel/docs/ja- データベースエクスプローラヘルプセット
- org/netbeans/modules/db/docs/ja4. テキストエディタで
ide.cssファイルを開きます。ファイルを編集して保存します。5. インストールディレクトリ内の
modules/docs/localeに戻って、JAR ファイルを更新します。Microsoft Windows と UNIX システムでは、コマンドは次のとおりです。
jar ufv jar-file input-filejar-file には、たとえば usersguide_ja.jar のように元の JAR ファイルの名前を使用します。
input-file には、次のいずれかを使用してください。
- Core IDE ヘルプセットおよびデータベースエクスプローラヘルプセットの場合は
org- データベーススキーマヘルプセットの場合は
com
Solaris オペレーティング環境では、ウィンドウのスタイル・マネージャを使用してウィンドウの動作を設定できます。IDE でニーモニックを使用している場合は、ウィンドウの動作は「クリックでウィンドウをアクティブに」を有効にする必要があります。
このオプションを設定しないと、ニーモニックが表示されない場合があります。
以下に挙げる Sun Java Studio Mobility のマニュアルは、http://docs.sun.com/ から入手可能です。
『Sun Java Studio Mobility 6 2004Q3 インストールガイド』
『Sun Java Studio Mobility 6 2004Q3 チュートリアル』
オンラインヘルプは、IDE のメインウィンドウにある「ヘルプ」メニューから「内容」または「ヘルプセット」を選択してアクセスします。 「ヘルプ」 メニューには、Sun Java Studio Developer's Resource サイトや他の有用な URL へのリンクも含まれています。
Sun Java Studio Developer's Resource サイトでチュートリアルや例を提供しています。
Sun Java Studio Developer's Resource にある例やチュートリアルのサブセットは、IDE で利用可能です。
Sun Java Studio Mobility のバグ情報のほとんどは、以下の Java Developer Connection's Bug Parade で参照することができます。
http://developer.java.sun.com/developer/bugParade/index.jshtml
設定ウィザードでは、ドキュメントや、Sun Java Studio Developer Web Resources などの外部 Web サイトを閲覧するために使用する HTML ブラウザの種類を選択できます。Netscape や Internet Explorer などのブラウザがすでにインストールされている場合には、「Swing HTML ブラウザ」ではなく、「外部ブラウザ」を選択してください。Swing HTML ブラウザは、ドキュメントの閲覧用としてのみ設計されており、ほとんどの Web サイトを正常に表示できません。
アップデートセンター機能を使用すると、IDE を動的に更新できます。アップデートセンターに接続すると、IDE は新しいモジュールの有無と、すでにインストール済みのモジュールについて新しいバージョンの有無を調べます。新しいモジュールやアップデート版のモジュールが見つかった場合、必要なモジュールを自分で選択できます。選択すると、それらのモジュールがダウンロードされ、ユーザーの IDE にインストールされます。
注: Sun Java Studio モジュールは、Sun Java Studio アップデートセンターのフォルダから入手できます。
「アップデートセンターウィザード」では、アップデートセンターからモジュールをインストールしたり、システムにダウンロード済みのモジュール (.nbm ファイル) をインストールしたりできます。いずれの場合もインストールするモジュールは .nbm 形式です。
Sun Java Studio アップデートセンターへの接続を選択した場合には、アップデートセンターへのログイン名とパスワードを入力する必要があります。アップデートセンターへのログイン名とパスワードを持っていない場合は、ウィザードで「アカウント保守」ボタンをクリックし、表示される指示に従って操作し、登録します。
ログイン名とパスワードを登録していない場合は、これらのフィールドが空欄のままでも接続できますが、利用できるのは無償のモジュールのみです。更新された他社製モジュールや Sun Java Studio モジュールを入手するには登録が必要です。
アップデートセンターはこのログイン名とパスワードを使用し、さまざまな製品やモジュールに対するユーザーのアクセス資格を確認します。IDE は、ユーザーがアップデートセンターに接続すると、HTTP でログイン名とパスワードを送ります。Developer Resources Web サイトに登録してログイン名とパスワードを取得するときには、いくつか個人的な情報に関する質問がありますが、Sun からのメール等による連絡を拒否することができます。Sun のプライバシポリシーの詳細については、http://developers.sun.com/resources/FAQs.html にある Developer Resources サイトの FAQ を参照してください。
ファイアウォールを通過するようにプロキシを設定する必要がある場合は、アップデートセンターウィザードの最初のページにある「プロキシ構成」を クリックしてください。
アップデートセンターのサーバーに接続しないで IDE のモジュールを更新する方法もあります。
IDE をオフラインで更新するには、次の手順を実行します。
- 更新するモジュールの NBM ファイルを手動でダウンロードします。
- メインウィンドウから「ツール」->「アップデートセンター」を選択します。
- ウィザードの最初のページで、「手動でダウンロードしたモジュール (.nbm ファイル) をインストール」トグルボタンをクリックします。
- ウィザードの指示に従って残りの作業を行います。
デフォルトの設定では、IDE は定期的に、アップデートセンターに接続して新しいアップデートの有無を検査するかどうかをユーザーに尋ねてきます。このプロンプトを表示する周期は変更できます。また、プロンプト自体をまったく表示しないように設定することもできます。
アップデートの検査を促すプロンプトの表示周期を設定するには、次のようにします。
- メインウィンドウで、「ツール」 -> 「オプション」を選択します。
「IDE 構成」->「システム」->「アップデートセンター」ノードを選択し、「検査周期」プロパティを設定します。
Sun Java Studio IDE は、http://www.netbeans.org の NetBeans[tm] オープンソースプロジェクトに基づいています。NetBean は、NetBeans IDE プラットフォームの利用を新しいクリエイティブな方法で促進する、コミュニティベースのプロジェクトです。開発者はだれでも、開発コミュニティによる開発コミュニティのための非常に強力なツールセットの作成を目的として、NetBeans IDE を拡張し、IDE の基盤であるフレームワークを改良するための活動へ参加することができます。