デフォルトでは、システムの制御ドメインとその他のドメイン間のネットワークは無効になっています。これを有効にするために、仮想スイッチデバイスをネットワークデバイスとして構成するようにしてください。仮想スイッチは、基本となる物理デバイス (この例では nxge0) に代わり主インタフェースとして構成するか、ドメインの追加のネットワークインタフェースとして構成することができます。
この手順によってドメインへのネットワーク接続が一時的に中断される可能性があるため、次の手順は制御ドメインのコンソールから実行してください。
すべてのインタフェースのアドレス指定情報を表示します。
primary# ifconfig -a |
仮想スイッチを plumb します。この例では、構成する仮想スイッチは vsw0 です。
primary# ifconfig vsw0 plumb |
(省略可能) ドメイン内のすべての仮想スイッチインスタンスのリストを取得するために、仮想スイッチインスタンスを一覧で表示できます。
primary# /usr/sbin/dladm show-link | grep vsw vsw0 type: non-vlan mtu: 1500 device: vsw0 |
仮想スイッチ (net-dev) に割り当てられた物理ネットワークデバイスを unplumb します。この例では、物理ネットワークデバイスは nxge0 です。
primary# ifconfig nxge0 down unplumb |
物理ネットワークデバイス (nxge0) のプロパティーを仮想スイッチ (vsw0) デバイスに移行するには、次のいずれかを実行します。
ネットワークが静的 IP アドレスを使用して構成されている場合は、vsw0 に対して nxge0 の IP アドレスとネットマスクを再利用します。
primary# ifconfig vsw0 IP_of_nxge0 netmask netmask_of_nxge0 broadcast + up |
ネットワークが DHCP を使用して構成されている場合は、vsw0 に対して DHCP を有効にします。
primary# ifconfig vsw0 dhcp start |
必要な構成ファイルに修正を加えて、この変更内容を確定します。
primary# mv /etc/hostname.nxge0 /etc/hostname.vsw0 primary# mv /etc/dhcp.nxge0 /etc/dhcp.vsw0 |
必要に応じて、物理ネットワークデバイスと同様に仮想スイッチも構成できます。この場合、手順 2 で記載されているように仮想スイッチを plumb して、物理デバイスは、unplumb しません (手順 4 をスキップする)。そのあと、仮想スイッチは、静的 IP アドレスまたは動的 IP アドレスを使用して構成する必要があります。動的 IP アドレスは DHCP サーバーから取得できます。この場合の詳細および例は、「NAT およびルーティング用の仮想スイッチおよびサービスドメインの構成」 を参照してください。