Solaris 10 5/08 OS より前のリリースでは、slice オプションがなく、ボリュームは 1 つのスライスディスクとしてエクスポートされていました。ボリュームを仮想ディスクとしてエクスポートする構成である場合に、そのシステムを Solaris 10 5/08 OS にアップグレードすると、ボリュームは 1 つのスライスディスクではなくフルディスクとしてエクスポートされるようになります。アップグレード前の動作を保持して、ボリュームを 1 つのスライスディスクとしてエクスポートするには、次のいずれかを実行する必要があります。
LogicalDomains1.3 ソフトウェアで ldm set-vdsdev コマンドを使用して、1 つのスライスディスクとしてエクスポートするすべてのボリュームに slice オプションを設定します。このコマンドの詳細は、ldm(1M) マニュアルページを参照してください。
次の行を、サービスドメインの /etc/system ファイルに追加します。
set vds:vd_volume_force_slice = 1 |
この調整可能なオプションを設定すると、すべてのボリュームが強制的に 1 つのスライスディスクとしてエクスポートされ、ボリュームをフルディスクとしてエクスポートできなくなります。