次のファイルシステムを使用するよう HADB を設定する場合には、重要な考慮事項がいくつかあります。
ext2 および ext3— HADB は、Red Hat Application Server 3.0 用に ext2 および ext3 ファイルシステムをサポートしている。Red Hat Application Server 2.1 については、HADB は ext2 ファイルシステムしかサポートしていない。
Veritas– Solaris プラットフォームで Veritas File System を使用すると、「WRN: Direct disk I/O mapping failed」というメッセージが履歴ファイルに書き込まれる。このメッセージは、データデバイスおよびログデバイスについて HADB が直接入出力を有効にできないことを示している。直接入出力は、ディスクページに書き込むための CPU コストを節減することによってパフォーマンスを向上させる。また、「ダーティー」なデータページを管理するためのオペレーティングシステムのオーバーヘッドを減らす。
Veritas File System で直接入出力を利用するには、次の方法の 1 つを使います。
オプション mincache=direct でマウントされたファイルシステム上に、データデバイスとログデバイスを作成します。このオプションは、このファイルシステムで作成されたすべてのファイルに適用されます。詳細は、mount_vxfs(1M) コマンドを参照してください。
Veritas Quick 入出力ユーティリティーを使用して、ファイルシステムファイルに対する raw 入出力を行います。詳細は、『VERITAS File System 4.0 Administrator's Guide for Solaris』を参照してください。
これらの設定は、Application Server 8.1 2005Q2 Update 2 ではテストされていないことに注意してください。
Application Server ソフトウェアでの HADB のインストールと設定については、『Application Server Enterprise Edition 高可用性 (HA) 管理ガイド』を参照してください。