Sun Java System Application Server Enterprise Edition の次のメジャーリリースでは、次に示す非互換性が導入されます。
HTTP サービスでは、パフォーマンス向上のために引き続き DNS キャッシュが使用されますが、DNS キャッシュの監視は使用できなくなります。
HTTP ファイルキャッシュに対するサポートが変更されるため、設定と監視に変更が発生します。
アクセスログローテーションのサフィックスの形式が、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/text/SimpleDateFormat.html に指定されている、日付と時刻オブジェクトでサポートされている形式に変更されます。このリリースでのデフォルト値、「%YYYY;%MM;%DD;-%hh;h%mm;m%ss;s 」は引き続きサポートされますが、その他の種類はサポートされません。
サポートされなくなる domain.xml の要素、属性、およびプロパティーはすべて、サーバーログでは警告として、またアップグレードログファイルでは非推奨としてフラグが付けられます。
server.http-service.dns ノードは、監視ビューでは使用できなくなります。
server.http-service.file-cache ノードの属性の一部は、削除される可能性があります。その結果、これらのノードから削除された属性にアクセスしようとする asadmin 監視コマンドはすべて失敗します。
Deploytool は使用できなくなります。これと等価な機能は NetBeans IDE にあります。この詳細および移行の計画については、http://www.netbeans.org/kb/41/j2ee-tut/index.html にある NetBeans 4.1 用の『J2EE 1.4 Tutorial』を参照してください。
ベリファイアの GUI モード (verifier -u で起動される) は使用できなくなります。これと等価な機能は NetBeans IDE にあります。
ベリファイアツールを使用する場合のアプリケーション確認のデフォルトモードは、「J2EE ルールの確認」から「J2EE ルールおよび Sun Application Server 設定ルールの確認」に変更されます。つまり、ベリファイアはデフォルトでは、アプリケーションが J2EE ルールを満たしているかどうか、および Sun Application Server 上で動作するように設定されているかどうかをテストします。ベリファイアコマンドには、J2EE ルールのみに関してアプリケーションをテストするためのコマンド行スイッチが用意されます。
現在のリリースでは、domain.xml (アプリケーションサーバーの設定ファイル) の classpath-prefix、server-classpath、および classpath-suffix 属性に追加された JAR およびディレクトリエントリは、JVM システムクラスパスでも使用できます。この動作に依存しているアプリケーションは、クラス java.lang.ClassLoader の次のメソッドを使用して、JVM システムクラスパスのクラスやその他のリソースにアクセスしている可能性があります。
getSystemClassLoader()
getSystemResource()
getSystemResourceAsStream()
getSystemResources
次のメジャーリリースでは、classpath-prefix、server-classpath、および classpath-suffix に追加された JAR およびディレクトリエントリは、JVM システムクラスパスでは使用できなくなります。アプリケーションが前述のいずれかのメソッドを使用している場合は、システムクラスパスでリソースが使用できることを前提としていない等価なメソッドを使用することを強くお勧めします。JVM システムクラスパスに依存しない等価なメソッドは、java.lang.ClassLoader にあり、可能な場合は使用するようにしてください。次に例を示します。
java.net.URL url = ClassLoader.getSystemResource ("com/acme/tools/tools.properties");
java.net.URL url = this.getClass().getClassLoader().getResource ("com/acme/tools/tools.properties");
コードを変更できない場合は、次のリリースで追加される、JVM システムクラスパスを設定するための新しい設定オプションの使用を選択することもできます。
Web サービスのセキュリティーは、wss-client-config.xml および wss-server-config.xml ファイルを使用して設定できます。これらの設定ファイルの内容や名前は変更される可能性が高いことに注意してください。ただし、等価な機能は引き続き使用できます。