JFP では、日本語 PostScript プリンタで日本語テキストを印刷できます。日本語 PostScript プリンタに日本語テキストを印刷する方法は、jtops(1) を用いてクライアント側で PostScript に変換して、プリンタサーバーに渡す方法とサーバー側で変換する方法があります。ここでは、サーバー側で変換する方法を使用する場合のプリンタの設定方法について説明します。
JFP では、日本語 PostScript プリンタをサポートするために以下のファイルを提供します。
表 4-4 日本語 PostScript プリンタのサポート用に提供されるファイル
/usr/share/lib/terminfo/c/canon-ls-a408 |
Canon LASERSHOT A408 用の terminfo データベース (Canon LASERSHOT の LIPS に準拠) |
/usr/lib/lp/postscript/jpostprint |
日本語テキストを日本語 PostScript に変換するフィルタ |
/usr/lib/lp/postscript/jpostprint.conf |
上記フィルタの設定ファイル |
/etc/lp/fd/jpostprint.fd |
上記フィルタの記述子ファイル |
以下のフィルタ固有のオプションが lp を通して利用可能です。
表 4-5 jpostprint フィルタ固有のオプション
オプション |
内容 |
---|---|
-o length=len |
1 ページの行数を len に指定 |
-P page-list |
page-list で指定するページ範囲を印刷 |
-y group |
1 ページあたり 2 個の論理ページで印刷 |
-y group=n |
1 ページあたり n 個の論理ページで印刷 |
-y portrait |
縦長で印刷 |
-y landscape |
横長で印刷 |
-y magnify=n |
n 倍に拡大して印刷 |
-y PCK |
指定したファイルの文字コードを PCK に指定 |
-y eucJP |
指定したファイルの文字コードを eucJP に指定 |
-y UTF-8 |
指定したファイルの文字コードを UTF-8 に指定 |
フィルタ固有のオプションの使用例を以下に示します。
sun% lp -P 2,3 -y PCK textfile.pck |
UTF-8 ではユーザー定義文字を除いて日本語 EUC で表現できる文字のみ印刷可能です。