ユーザ名のグループを内容とする独自の配布リストを作成することができます。次に、多数の名前の配布リストを入力する代わりに、エイリアスとして指定した単一の名前を「To」テキストフィールドに入力します。
作成できる配布リスト、つまりエイリアスには次の 2 種類があります。
だれでも使える /etc/aliases ファイルのエイリアス。この種のエイリアスに関する詳細については、「/etc/aliases のローカルエイリアスの作成と使用」を参照してください。
図 4-41 に示すエイリアスプロパティのカテゴリを使って独自のプライベートな配布リストのエイリアスを作成します。エイリアスプロパティを表示するには、プロパティウィンドウの一番上にあるカテゴリメニューから「エイリアス (Alias)」を選択します。
プライベートな配布リストのエイリアスを追加する手順は次のとおりです。
「エイリアス (Alias)」テキストフィールドにエイリアスの名前を入力します。
前述の 図 4-41では、エイリアスの名前は docgroup です。
アドレスフィールドに配布リストの個人ごとのアドレスを入力します。
それぞれの名前はコンマ、スペース、またはその両方で区切ります。
「追加 (Add)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
項目は、アルファベット順でスクローリングリストに追加されます。
「適用 (Apply)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
スクローリングリストの項目がプライベートなエイリアスに追加されます。
エイリアスを使うには、エイリアス (たとえば、docgroup) を「メッセージ作成 (Compose Message)」ウィンドウの「To」行、「Cc」行、または「Bcc」行に入力します。ファイルに入力された名前は、送信メッセージの一部として展開されて取り込まれます。現在選択しているヘッダを削除するには、「削除 (Delete)」ボタンを使います。現在選択しているヘッダをヘッダフィールドテキストフィールドに入力されたテキストに変更するには、 「変更 (Change)」ボタンを使います。)
だれでも使えるエイリアスを作成するには、スーパユーザの権限で行う必要があります。任意のテキストエディタを使って /etc/aliases ファイルを編集します。ローカルエイリアスカテゴリで、別々の行にエイリアスとユーザ名を入力します。各項目はコンマで区切り、グループの終わりに Return キーを入力します。各コンマの後にスペースを入れてもかまいません。
図 4-42 に /etc/aliases にあるエイリアスグループの例を示します。
エイリアスを使うには、エイリアスを「メッセージ作成」ウィンドウの「To」行、「Cc」行、または「Bcc」行に入力します。ファイルに入力した名前は、送信メッセージの一部としては展開されません。メッセージが受信されると、エイリアスグループ自体はユーザ名として表示されます。他のユーザのシステム上のエイリアスを使うには、エイリアス、@、マシン名を「メッセージ作成」ウィンドウの「To」行、「Cc」行、または「Bcc」行に入力します。たとえば、他のユーザが「friends」というエイリアスにメールを送信するには、friends@castle と入力します。これは、「friends」というエイリアスが 「castle」というマシンにあるためです。