このマニュアルは、SolarisTM システムソフトウェア (バージョン 2.x) のユーザを対象にしています。Solaris は、SunOSTM と OpenWindowsTM から構成されています。
Solaris 1.x から Solaris 2.x へ移行する場合は、付録 B 「Solaris 2.5 への移行」「Solaris 2.5 への移行」を参照してください。
システムがインストール済みで使用可能な状態になっている必要があります。システムをインストールしていない場合は、作業を進める前にシステムに付属のインストールマニュアルを参照してください。
AnswerBookTM を使って、Solaris に関するさまざまなマニュアルを利用できます。これらのマニュアルは、次のようなマニュアルセットで構成されています。
システム管理者用マニュアルセット
Sun のワークステーションを使った大規模ネットワークなどのさまざまなシステム構成のインストレーションとシステム管理に関する詳細な情報を提供します。
開発者用マニュアルセット
ソフトウェア開発者がシステム上のプログラムを作成、デバッグ、維持管理するために必要な情報を提供します。
リファレンスマニュアルセット
SunOS の全コマンドについて解説します。これらの解説は、マニュアルページと呼ばれるオンラインマニュアルとしてインストールすることもできます。
一般ユーザ用マニュアルセット
SunOS システムのさまざまな特徴について解説します。SunOS のコマンドの使い方、OpenWindows の使い方、作業環境のカスタマイズ方法、問題解決の方法、シェルスクリプトの書き方、電子メールの使い方、ネットワークの使い方などが記載されています。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、およびディレクトリ名を示します。または、画面上のコンピュータ出力を示します。 |
.login ファイルを編集します。ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章名や節名を示します。また、ボタンやメニューなど、強調する単語を囲む場合にも使用します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 |
コード例は次のように表示されます。
C シェルプロンプト
system% command [ filename ] |
Bourne シェルプロンプト
system$ command [ filename ] |
スーパーユーザーのプロンプト
system# command [ filename ] |
[ ] は、省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを意味します。
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
本文中で先頭が大文字の英単語で、そのあとに「キー」という語がくる場合は、キーボード上のキーを示します。
例: Return キーを押します。
連続した 2 つのキー名は、最初のキーを押したままで 2 番目のキーを押すことを意味します。たとえば Ctrl-D の場合は、Control キーを押したまま D のキーを押します。
文字キーは大文字で表記されていますが (上記の Ctrl-D の D キーを参照)、これは、「Shift キーを押して大文字にする」という意味ではありません。特に指定にない限り Shift キーは押さないでください。
Solaris は、SPARCTM と x86 または PowerPC ベースマシンの両方をサポートしています。これらはキーボードの配列が異なるため、OpenWindows メニューのコマンドを使用する場合、キーボードによって操作が異なることがあります。
それぞれのプラットフォームで共通にキーを使用できるように、Solaris ではメタキーの組み合わせをサポートしています。コマンド機能と対応するショートカットキーについては、第 1 章「SunOS へのログインと OpenWindows の起動」を参照してください。
マウスボタンの表記は、ボタンの位置ではなくその機能で示します。たとえば文章の中では、「左ボタンをクリックする」ではなく、「セレクトボタンをクリックする」と表現します。
3 ボタンマウスの機能は、デフォルトで次のように割り当てられています。
セレクトボタン=左ボタン
アジャストボタン=中央のボタン
メニューボタン=右ボタン
2 ボタンマウスの機能は、デフォルトで次のように割り当てられています。
セレクトボタン=左ボタン
メニューボタン=右ボタン
2 ボタンマウスでアジャスト機能を使用する場合は、キーボードの Shift キーを押しながらセレクトボタンをクリックしてください。
特定の操作については、メタキーと他のキーを組み合わせることによって行うことができます。SPARC キーボードではメタキーは <> キーを意味し、X86 または PowerPC キーボードではメタキーは Ctrl キーと Alt キーを同時に押す (Ctrl-Alt) ことを意味します。キーボードについての詳細は、第 1 章「SunOS へのログインと OpenWindows の起動」を参照してください。
本文の説明の中でメニュー全体について、またはデフォルトの項目について説明している場合に、メニュー項目中のデフォルトで選択される項目は枠で囲まれています。メニューボタンの上で (メニューを表示しない状態で) セレクトボタンをクリックすると、デフォルトの項目を選択できます。
節または手順のタイトルの前に示される次の記号は、その節または手順が特定のプラットフォームだけに該当することを示します。
SPARC: SPARC プラットフォームだけに該当する節または手順であることを示します。
x86: x86 プラットフォームだけに該当する節または手順であることを示します。
PowerPC: PowerPC プラットフォームだけに該当するセクションまたは手順であることを示します。
プラットフォームに固有な注意事項は次のように示します。
この注が SPARC プラットフォームだけに該当することを示します。
この注が x86 プラットフォームだけに該当することを示します。
この注が、PowerPC プラットフォームだけに該当することを示します。
記号の説明項目がプラットフォームに固有な場合は、次のように示します。
SPARC: この記号の説明が SPARC プラットフォームだけに該当することを示します。
x86: この記号の説明が x86 プラットフォームだけに該当することを示します。
PowerPC: この記号の説明が PowerPC プラットフォームだけに該当することを示します。
コーディング例、表、図などがプラットフォームに固有な情報である場合、次に示すようにタイトルの前にプラットフォーム名を示します。
表 1-1 SPARC: SPARC プラットフォームだけに該当する表題
表 1-2 x86: x86 プラットフォームだけに該当する表題
表 1-3 PowerPC: PowerPC プラットフォームだけに該当する表題