Solaris 2.1 リリースから Solaris 2.5 システム環境へ移行するユーザおよび管理者は、いくつかの相違点が存在します。たとえば、インストールの手順やディスクのフォーマット方法に変更があり、印刷コマンドも異なります。
x86 キーボードのキーボード・マッピングが変更されています。キーマップの完全な表については、付録 C 「キーボードの設定変更」 を参照してください。
ネットワークされた x86 システムでは、Solaris 2.5 ソフトウェアのインストールに、いくつかの相違点があります。
kdmconfig は sysidconfig によって呼び出され、インストール時に devconfig を置き換えます。
bootparams データベースサーバの照会時に、Ethernet とホストマップが適切に設定されていれば、インストールは支障なく実行されます。矛盾する事項がある場合、またはスタンドアローンシステムの場合、システムに取り付けられているキーボード、マウスおよびディスプレイの定義が要求する画面が表示されます。 kdmconfig(1M) を参照してください。
x86 システムでは、SCSI ディスクと IDE ディスクのフォーマットに違いがあります。
SCSI ディスクのフォーマット、ラベル付け、分析、修理などを行うための、format(1M) ユーティリティが使用できます。このユーティリティは、x86 リリースの Solaris 2.1 で使用可能な addbadsec(1M)、 diskscan(1M)、fdisk(1M)、および fmthard(1M) に含まれています。IDE ディスクをフォーマットするには、DOS フォーマット・ユーティリティを使用します。ただし、x86 で IDE ディスクのラベル付け、分析、修理などをするには、Solaris format(1M) ユーティリティを使用します。
x86 システムでは、パラレル PostScriptTM プリンタのサポートに変更があります。
lp ドライバが修正されたため、x86 でのパラレル PostScript プリンタの設定は、現在、シリアル・プリンタの設定とまったく同じです。唯一の相違点は、ポートのデバイス名を指定する必要があることです。
次のファイルは、Solaris 2.5 ではサポートされていません。
/etc/lp/fd/ppostio.fd
/etc/lp/fd/ppostior.fd
/usr/share/lib/terminfo/P/PPS
/usr/share/lib/terminfo/P/PPSR
x86 の lp ドライバは、現在、postio の追加 ioctls を利用しています。
Solaris 2.5 リリースでのシステム管理上の利点は、Solaris システムソフトウェアと ONC ネットワーキングプロトコルおよび管理アプリケーションを改良した結果です。中間リリースを使用していない x86 ユーザのために、これらの改良点について、以降の各節で説明します。
次の管理機能が Solaris 2.3 リリース以降、改良されています。
ブートシーケンスは x86 マシンでは異なります。
次の管理機能が Solaris 2.1 リリース以降、改良されています。