OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

前回のコマンドを繰り返す


注 -

この節で説明するコマンド繰り返しの機能は、C シェルを使っている場合にだけ利用できます。


最後に入力したコマンドを繰り返すには、!! を入力して Return キーを押す方法が簡単です。システムは、ユーザが入力したコマンドの履歴を保持しているため、以前入力したコマンドを繰り返し実行できます。たとえば、最後に入力したコマンドが date の場合は次のようになります。

example% !!
date
Mon Feb 3 10:26:20 PST 1992
example%

!x と入力すると、以前に入力した任意のコマンドを繰り返し実行できます。x は、繰り返すコマンドに対応する履歴リスト上のコマンド番号です。履歴リストを参照するには、history と入力して Return キーを押します。次の例に示すようなリストが表示されます。

example% history
1  pwd
2  clear
3  ls -l
4  cd /usr/home/worker
5  logname
6  date
7  history

また、! の後に負の番号を入力しても履歴リスト上のコマンドを繰り返すことができます。たとえば、履歴リスト上の最後のコマンドから数えて 3 番目のコマンドを実行するには、次のように入力します。

example% !-2
logname
hankw
example%

上記の履歴リストを例にとれば、logname コマンドが繰り返し実行されます。

! の後に以前のコマンド名の先頭から数文字を入力してもコマンドを再実行できます。たとえば、以前に clear コマンドを入力して画面をクリアした場合は、!cl と入力すれば画面を再度クリアできます。ただし、この方法によるコマンドの繰り返しでは、繰り返したいコマンドを履歴リスト上で一意に識別できる文字数を指定しなければなりません。! の後に 1 文字しか指定しなかった場合は、その文字で始まるコマンドのうちで最後に入力したものが繰り返されます。