OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

テキストの削除

vi の削除コマンドを使って、指定した文字、ワード、行の削除ができます。削除後は、vi はコマンドモードのままなので、入力モードにするためのコマンドを入力してからテキストを挿入してください。

1 文字の削除

1 文字を削除するには、削除する文字の上にカーソルを移動して x を押します。

x コマンドは、その文字自身と、その文字が占めていたスペースも削除します。つまり、ワードの真ん中から 1 文字を削除すると、その 1 文字分のスペースも削除されて残りの文字が詰められます。x コマンドを使って行内の空白 (つまりその空白自身と、その空白が占めていたスペース) を削除することもできます。

カーソルの前方 (左側) の文字を 1 文字削除する場合は、大文字の X を押します。

ワードまたはワードの一部分の削除

ワードを 1 つ削除するには、削除するワードの先頭にカーソルを移動して dw と続けて入力します。ワードとそれが占めていたスペースが削除されます。

ワードの一部分だけを削除するには、保存する (削除せずにそのままにしておく) 部分の右にカーソルを移動して dw と続けて入力します。ワードの残りの部分とそれが占めていたスペースが削除されます。

行の削除

行を削除するには、削除したい行に移動して (その行内ならカーソルはどこにあってもよい)、dd と続けて押します。その行と、その行が占めていたスペースが削除されます。

行の一部分の削除

行の一部分だけを削除することもできます。

カーソルより右側の全テキストを削除するには、保存する (削除せずにそのままにしておく) 部分の右にカーソルを移動して D を押します。

カーソルより左側の全テキストを削除するには、保存する部分の先頭にカーソルを移動して d0 (d のあとにゼロ) と入力します。

ファイルの終わりまでの削除

カーソルがある行からファイルの最終行までの全テキストを削除するには、カーソルがある行で dG と続けて入力します。このコマンドによってカーソルがあった行も削除されます。

ファイルの先頭からの削除

ファイルの先頭行から現在カーソルがある行までの全テキストを削除するには、カーソルがある行で d1G と続けて入力します。このコマンドによってカーソルがあった行も削除されます。