Solaris 7 マニュアルの概要

AnswerBook コレクションのオンライン文書

この項では、Solaris 7 Documentation CD に含まれる AnswerBook オンライン文書の一覧を紹介します。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。AnswerBook コレクションのオンライン文書を表示する方法については、「AnswerBook2 オンライン文書の表示」を参照してください。


注 -

タイトル名が英語のマニュアルについては、[ ] 内の英語版コレクションで提供されます。


KCMS AnswerBook

KCMS AnswerBook には、KCMSTM (Kodak Color Management System) アプリケーションプログラミングインタフェース (API) を使用するソフトウェア開発者に関連のあるマニュアルが含まれます。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『KCMS Calibrator Tool Loadable Interface Guide』

KCMS Calibrator Tool Loadable Interface Guide』では、動的にロード可能なデバイスハンドラモジュールを作成する方法について説明します。このデバイスハンドラは、KCMS Calibrator Tool にカラー補正データを供給し、ICC 形式のファイルを更新します。このマニュアルでは、動的にロード可能なモジュールと KCMS Calibrator Tool との間でやり取りされる相互動作の概要も説明します。

『KCMS CMM Developer's Guide』

KCMS CMM Developer's Guide』では、KCMS カラー管理モジュール (CMM) を作成する方法について説明します。この中で、グラフィックス移植インタフェース (GPI) を C++ で実装した KCMS 基本ライブラリの使い方についても説明します。このインタフェースによって、KCMS ライブラリのデバイスに依存しない層をカラーモジュールとリンクし、アプリケーションからカラーモジュールへのデータフローを実現します。このマニュアルは、カラー管理技術で利用されるカラーモジュールを作成するドライバ開発者を対象としています。

『KCMS Test Suite User's Guide』

KCMS Test Suite User's Guide』では、CMM のためのテスト用スクリプトおよびテスト機能について説明します。このテスト環境を使って CMM 開発者は、作成した CMM が KCMS フレームワークに準拠しているかどうかを確認できます。また、KCMS フレームワークの開発と利用に関心がある方のリファレンスとしても役に立ちます。

OpenBoot Collection

OpenBoot Collection には、OpenBoot を使ってシステムを構成したり、デバッグしたりするユーザーに関連のあるマニュアルが含まれます。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル』

OpenBootTM 2.x ファームウェアについて説明します。OpenBoot 2.x ファームウェアは、Sun のシステムで使われる ブート PROM の一部です。OpenBoot ファームウェアが提供する機能は、システム管理者や開発者だけでなく一般ユーザーも利用することができます。このマニュアルは、OpenBoot ファームウェアを使ってシステムの構成とデバッグを行うすべてのユーザーを対象にしています。

『OpenBoot 2.x の手引き』

このカードは、『OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル』の姉妹編です。便利な折り畳み式になっていて、コマンドリファレンスマニュアルの情報を見やすい表形式で提供します。

『OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル』

IEEE 標準 1275-1994 対応のファームウェアを実装する Sun のシステムを使用する方法について説明します。このマニュアルは、OpenBoot を使ってシステムの構成とデバッグを行うシステム設計者、システム管理者、および一般ユーザーを含むすべてのユーザーを対象にしています。

『OpenBoot 3.x の手引き』

このカードは、『OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル』の姉妹編です。OpenBoot ファームウェアを含むハードウェアの管理および開発に使用する、OpenBoot 3.x コマンドの概要を説明しています。

Solaris 7 インストール Collection [Solaris 7 Installation Collection]

Solaris 7 インストール Collection [Solaris 7 Installation Collection] には、デスクトップまたはネットワーク上のインストールに関連するマニュアルが含まれます。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。


注 -

Solaris 7 Installation Collection のマニュアルは、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スウェーデン語、およびスペイン語でも利用できます。


『Solaris 7 (Intel Platform Edition) Hardware Compatibility List』

Solaris 7 (Intel Platform Edition) Hardware Compatibility List』には、Solaris の Intel 版としてのハードウェア要件、サポートされる x86 システムプラットフォーム、およびサポートされる x86 周辺装置についての情報を説明します。このマニュアルはハードコピーとしても提供されます。

『Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版または Intel 版)』

Solaris 7 インストールライブラリ (SPARC 版)』または『Solaris 7 インストールライブラリ (Intel 版)』は、Solaris および関連ソフトウェアのインストールに関する情報を提供します。最初の章では、インストールを計画的に行う手順を説明します。これらの手順は、情報ライブラリの他の章を参照しながら進行します。計画的なインストールによって、サポートされていないデバイスやディスク容量の不足などの問題を回避できます。また、インストール中に必要となるシステム情報もあらかじめ手元にそろえておくことができます。マニュアルはハードコピーとしても提供されます。

『Solaris 7 デバイスの構成 (Intel 版)』

Solaris 7 デバイスの構成 (Intel 版)』は、Solaris オペレーティング環境を動作する x86 デバイスを構成する場合に使用する、概要や手順を説明します。また、Solaris オペレーティング環境で動作するためのハードウェア構成に必要な、各デバイスの参照ページを含んでいます。このマニュアルはハードコピーとしても提供されます。

『Solaris のインストール (上級編)』

Solaris のインストール (上級編)』では、ネットワークに接続されたシステムおよびネットワークに接続されていないシステムの両方の場合について、Solaris のインストール方法を説明します。このマニュアルは、一度に Solaris をインストールする場合に使用しますが、大規模なインストールベースを持つエンタープライズ環境での高度なインストール機能についても詳細に説明します。Solaris の高度なインストール機能には、ネットワークインストールの設定、システム情報の事前構成、およびカスタム JumpStartTM によるインストール処理の自動化が含まれます。

Solaris 7 システム管理 Collection

Solaris 7 システム管理 Collection は、システム管理のすべての内容と SunOSTM コマンドについて解説しているオンラインマニュアルです。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『NFS の管理』

NFS の管理』では、Sun の NFSTM 分散ファイルシステムを正しく操作するために必要な管理作業について説明します。NFS を使うことによって、ネットワーク上の多数のコンピュータ間でファイルやディレクトリを共有できるようになります。また、NFS ファイルシステムの自動マウントとマウント解除を行う autofs (以前 はオートマウンタと呼ばれていた) を設定し、それを使用する方法について説明します。

『NIS+ への移行』

NIS+ への移行』では、NIS ネームサービスを運用しているサイトが、NIS+ に移行する方法について説明します。移行プロセスの概要、NIS+ 名前空間の設計、セキュリティ対策の導入、NIS 互換モードでの NIS+ の実行などに関する情報を提供します。また、NIS から NIS+ に移行するための前提条件についても説明します。

『Solaris 移行ガイド』

Solaris 移行ガイド』では、Sun が提供する分散型コンピューティングソリューションである、Solaris 7 オペレーティング環境を重点的に解説します。Solaris 7 は、ONCTM、OpenWindowsTM、ToolTalkTM、DeskSetTM、および OPEN LOOK の諸機能を搭載した SunOS 5.7 とその他のユーティリティから構成されます。このマニュアルでは、従来から SunOS 4.x を使用しているユーザーのために、前バージョンと新バージョンとの相違点を明らかにします。また、オペレーティング環境の他の側面についても、一般ユーザー、開発者、およびシステム管理者が新環境に移行する上で役立つ情報を提供します。

『Solaris ネーミングの管理』

Solaris ネーミングの管理』では、既存の NIS+、NIS、FNS、および DNS の名前空間をカスタマイズしたり、管理したりする方法について説明します。これら 4 種類のネームサービスの概要を紹介し、動作に関する概念的な情報を提供するほか、一般的な名前空間の管理作業の手順を説明します。また、名前空間でよく見られるエラーメッセージと問題の解決に役立つ付録も掲載します。

『Solaris ネーミングの設定と構成』

Solaris ネーミングの設定と構成』では、Solaris 環境で、NIS+、NIS、FNS、および DNS の名前空間を設定したり、構成したりする方法について説明します。これら 4 種類のネームサービスのそれぞれについて、ネットワークへの導入計画の立て方を解説し、設定と構成の手順を説明します。また、ネームサービススイッチファイル (nsswitch.conf) について紹介し、このファイルを使って 1 つの環境で複数のネームサービスを運用する方法について説明します。

『Solaris のシステム管理 (第 1 巻および第 2 巻)』

Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』および『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』では、Solaris のシステム管理に関する広範な項目を扱います。項目には、ユーザーアカウントとグループの管理、サーバーとクライアントのサポート、システムの停止とブート、CD、フロッピーディスク、PCMCIA カードなどの取り外し可能な媒体の管理、ソフトウェアのパッケージとパッチの管理、ディスクとデバイスの管理、ファイルシステムの管理、データのバックアップと復元、印刷サービスの管理、rloginftprcp などによる遠隔システムでの作業、端末とモデムの管理、システムのセキュリティ管理、ディスク割り当て、システムアカウントおよび crontab によるシステム資源の管理、システム性能の管理、および Solaris で発生する問題の解決が含まれます。

上記の項目では、適宜、SPARC と x86 の両方のプラットフォームについて説明します。

このマニュアルは、Solaris システムの管理に携わるすべての方を対象にしています。

『Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド』

Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド』では、SolsticeTM Enterprise AgentsTM について紹介し、実行環境および関連するサブエージェントのインストール、構成、および管理について説明します。このマニュアルは、システム管理者を対象にしています。また、製品アーキテクチャ、機能、およびコンポーネントの概要を説明します。

『SunSHIELD 基本セキュリティモジュール』

SunSHIELD 基本セキュリティモジュール』は、SunSHIELD 基本セキュリティモジュール (BSM: Basic Security Module) の設定と管理に携わるシステム管理者を対象にしています。BSM は、Trusted Computer System Evaluation Criteria (TCSEC) の C2 レベルによって定義されているセキュリティ機能を提供します。マニュアルでは、インストール手順、BSM による監査の管理、監査トレールの分析プロセス、およびデバイスの割り当て方法について説明します。さらに、監査記録に関する詳細な説明も提供します。

『TCP/IP とデータ通信』

TCP/IP とデータ通信』では、Solaris に実装されている TCP/IP プロトコル群を使って、ネットワークの設定、管理、および拡張を行う方法について説明します。このマニュアルでは Solaris 環境について理解していることを前提にして、ネットワークの設計、構成、および管理に必要な作業を明確にします。また、Point-to-Point Protocol (PPP) および UNIX-to-UNIX Copy Program (UUCP) による遠隔マシンへの接続に関しても説明します。

Solaris 2.6 のリリースから、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) に関する Part 4 が追加されました。また、DHCP に関連して付録 A も追加されました。

『主要メッセージの手引き』

250 以上ある Solaris のエラーメッセージについて、原因、解決法、関連情報、および参考情報を一覧で提供します。

『バイナリ互換性ガイド』

バイナリ互換性ガイド』は、SunOS 4.x をエミュレートするためのガイドです。これによって、SunOS 4.x 上でコンパイルおよびリンクされた実行ファイルを Solaris 上で実行できるようになります。バイナリ互換パッケージの使い方について説明するほか、実行ファイルがこのパッケージの下で実行するために守るべき制限についても説明します。

『フォントの管理』

フォントの管理』では、OpenWindows 環境でのフォント管理について詳細に説明します。

『メールシステムの管理』

メールシステムの管理』では、電子メールサービスを構築し、管理するために必要な概念および手順について説明します。特に、sendmail に必要な構成ファイルの設定方法について説明します。このマニュアルは、メールサービスの設定と管理に携わるシステム管理者を対象にしています。

Solaris 7 ソフトウェア開発 Collection [Solaris 7 Software Developer Collection]

Solaris 7 ソフトウェア開発 Collection [Solaris 7 Software Developer Collection] には、Solaris 環境で作業するソフトウェア開発者に関連のあるマニュアルが含まれています。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『Application Packaging Developer's Guide』

Application Packaging Developer's Guide』は、アプリケーションパッケージの設計、構築、および検証を行う手順とこれらの作業に関連する情報を提供します。また、パッケージを作成する上で役に立つ高度なテクニックを実例付きで紹介します。

『Federated Naming Service Programming Guide』

Federated Naming Service Programming Guide』では、複数の自律的な命名 (ネーミング) システムを自由に組み合わせて単一のネーミングサービスへと再構成し、統一されたわかりやすいネーミングインタフェースによってネーミングサービスを利用できるようにする方法を説明します。フェデレーテッド・ネーミング・サービス (FNS) を使うと、共通のネーミングポリシーの採用によって一貫したネーミング作業を遂行できるようになります。これらのインタフェースやポリシーは、ファイルサービスや印刷サービスなどのシステムおよびアプリケーションによって共有されるので、Solaris 環境でグローバルな名前空間が組織全域に適用されます。

FNS は、他社ベンダーの積極的なサポートを受けているオープンで標準の XFN (X/Open Federated Naming) プログラミングインタフェースおよびポリシーをエクスポートします。これによって、FNS を使用するアプリケーションの移植性が強化されています。FNS は、XFN ライブラリ、管理ツール、および XFN に適合したネーミングシステムのセットから構成されます。FNS は、NIS+ によって実装されており、組織内の部署、ホスト、サイト、サービス、およびファイルの命名に使用します。

『Java 開発ガイド (Solaris 7 編)』

Java 開発ガイド (Solaris 7 編)』では、開発者向けに Solaris 2.6 および Solaris 7 の JavaTM を使用するにあたっての情報を説明します。開発者に役立つ Solaris 上の重要な Java コンポーネントの概要と機能説明、およびユーザーのアプリケーションで最適な性能を得るための Solaris 上での Java の使用方法を記述しています。さらに、互換性の問題やスタイルの問題についても説明しています。

『JFP 開発ガイド』

JFP 開発ガイド』では、Solaris 上で日本語の処理を行うアプリケーションを開発する方のために、日本語処理で使用できる国際化・日本語化プログラミングインタフェースを扱う方法について説明します。

『ONC+ 開発ガイド』

ONC+ 開発ガイド』では、遠隔手続き呼び出し (RPC) と NIS+ (Network Information Service Plus) のためのプログラミングインタフェースについて説明します。RPC および NIS+ は、Sun が開発した ONC+TM 分散サービスの一部です。

このマニュアルを参考にして、既存のスタンドアロンコンピュータ用アプリケーションをネットワーク対応の分散型アプリケーションに変換したり、分散型アプリケーションの開発や実装を行なったりすることができます。

『SPARC Assembly Language Reference Manual』

アセンブリ言語で書かれたソースファイルをリンク形式のオブジェクトファイルに変換し、SPARC アーキテクチャで実行するためのアセンブラについて説明します。

『Solaris 7 64 ビット 開発ガイド』

Solaris 7 64 ビット 開発ガイド』では、アプリケーション開発者向けにアプリケーションの 32 ビットと 64 ビットの決定方法について説明します。32 ビットと 64 ビットの相違についてのリスト、この 2 つの環境の間で移植性のあるコードの記述方法の説明、および 64 ビットのアプリケーションを開発するために提供されるツールの説明が含まれます。Solaris の 32 ビットと 64 ビットの構築の違いや実行時環境について記述しています。アプリケーション開発者が 64 ビットで安全なコードに変換する判断や、適切な時期を決定する際に役立つ記述が書かれています。

『Solaris X Window System 開発ガイド』

Solaris X Window System 開発ガイド』では、Solaris X サーバーとのインタフェースに関心があるソフトウェア開発者のために詳細な情報を提供します。このマニュアルから、Solaris X サーバーの機能、DPS 画像システム、サポートされるディスプレイデバイス、認証スキーマとサーバー接続用プロトコル、X コンソーシアムのサンプルサーバーとの相違点や強化点などについて詳細な情報を得ることができます。

『Source Compatibility Guide』

Source Compatibility Guide』では、SunOS/BSD ソース互換パッケージのインストール、使用法、コンポーネントについて説明します。別売の SunOS/BSD ソース互換パッケージは、SunOS 5.x に含まれていない多くの SunOS 4.1 および BSD のインタフェースを提供します。また、SunOS 4.1 と SunOS 5.x の各リリースで異なる機能を持つインタフェースも提供します。

『STREAMS Programming Guide』

STREAMS Programming Guide』では、Solaris 環境の UNIX(R) システム通信サービスで使われる STREAMS 機能全般について紹介します。STREAMS の機構、モジュール、ドライバ、パイプ、ポーリング、シグナリング (信号)、および多重化について説明し、サンプルコードも含んでいます。

『ToolTalk ユーザーズガイド』

ToolTalk ユーザーズガイド』では、ToolTalk サービスについて説明します。また、ToolTalk メッセージを送受信するためのアプリケーションの修正方法についても説明します。このマニュアルは、ToolTalk サービスを使って、他のアプリケーションとやり取りするプログラムを作成したり管理したりするソフトウェア開発者を対象としています。また、ワークステーションを設定するシステム管理者にも役立つ情報が書かれています。このマニュアルは、Solaris オペレーティング環境コマンド、システム管理者用コマンド、およびシステム用語に慣れていることを前提に書かれています。

『Transport Interfaces Programming Guide』

Transport Interfaces Programming Guide』では、Solaris のトランスポートサービスのためのプログラミングインタフェースを説明します。Solaris をベースにしたネットワーク分散型のアプリケーションの開発についての記述を含んでいます。項目には、トランスポート層のソケットインタフェース、および UNIX System V トランスポートインタフェースが含まれます。また、アプリケーションがネットワークトランスポートおよびその構成を選択するときのメカニズムについても説明します。

『WebNFS Developer's Guide』

WebNFS Developer's Guide』は、Solaris 7 で初めて同梱されたマニュアルで、次の項目についての情報を説明しています。

『Writing Device Drivers』

Writing Device Drivers』では、Solaris 用に文字型デバイスドライバやブロック型デバイスドライバを記述する方法について説明します。デバイスドライバを記述する上での、ハードウェアおよびソフトウェアの問題についての情報を含んでいます。このマニュアルでは、デバイスドライバをエンディアンやデータ順から独立して記述できる、データアクセスインタフェース上の情報も提供します。また、Solaris のドライバを 64 ビット環境に移植する方法についても記述しています。

『x86 Assembly Language Reference Manual』

アセンブリ言語で書かれたソースファイルをリンク形式のオブジェクトファイルに変換し、x86 プラットフォームで実行するためのアセンブラについて説明します。

『システムインタフェース』

アプリケーションプログラミングインタフェース (API) の主要な要素について解説しているマニュアルの中では、この『システムインタフェース』が最も一般的な内容を解説しています。API の概念から始まり、プロセス制御、スケジューリング制御、ファイルの入出力、System V のプロセス間通信、メモリー管理、および実行時インタフェースについて説明します。

関連マニュアルには、『STREAMS Programming Guide』、『マルチスレッドのプログラミング』、『Transport Interfaces Programming Guide』などがあります。

『プログラミングの国際化』

プログラミングの国際化』では、Solaris 7 の新しい国際化機能を説明します。さまざまな言語と文化慣例に対応できるグローバルなソフトウェア製品を構築するための Solaris 7 の使用方法について重要な情報を含んでいます。開発者を対象に、国際市場向けのアプリケーションを記述するための Solaris 7 の使用方法に関する説明やヒントを提供します。また、より詳細に説明しているマニュアルについても紹介しています。

『プログラミングユーティリティ』

プログラミングユーティリティ』では、プログラムの性能と実行経過を追跡するための新しい TNF ユーティリティについて説明します。

また、lexyaccmakesccsm4 などの従来からあるユーティリティについても説明します。

『マルチスレッドのプログラミング』

マルチスレッドのプログラミング』では、POSIX および Solaris の各スレッド用 API、同期オブジェクトによるプログラミング、マルチスレッドプログラムのコンパイル、およびマルチスレッドプログラム用分析ツールの選び方について説明します。

このマニュアルは、マルチスレッド化によってプロセスを複数の独立した実行スレッドに分割し、アプリケーションの性能と構造の改善を期待する開発者を対象にしています。

『リンカーとライブラリ』

リンカーとライブラリ』では、Solaris リンカーと実行時リンカーの操作方法や作業対象となるオブジェクトの操作について説明します。主な記述は、リンカー ld(1)、実行時リンカー ld.so.1、共用オブジェクト (共用ライブラリとも呼ばれる)、および ELF オブジェクトファイル形式についてです。

Solaris 7 ユーザー Collection

Solaris 7 ユーザー Collection には、ワークステーションを操作するユーザーに必要なマニュアルが含まれています。Solaris CDE や OpenWindows DeskSet ツールの使用、およびあらゆるデスクトップ環境で共通して実行できるコマンド行からの作業について説明します。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。


注 -

Solaris 7 User Collection のマニュアルは、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スウェーデン語、およびスペイン語でも利用できます。


『ATOK8 ユーザーズガイド』

日本語の入力・変換を行うソフトウェア、ATOK8 の Solaris 上での操作方法について説明します。

『cs00 ユーザーズガイド』

かな漢字変換サーバーとして cs00 を使用するユーザーを対象とし、cs00 を使った文字の入力方法、辞書の編集方法について記述します。

『JFP ユーザーズガイド』

Solaris における日本語処理機能 JFP について説明します。

『OpenWindows ユーザーズガイド』

OpenWindows ユーザーズガイド』は、経験の浅いユーザーから経験を積んだユーザーまでを対象にして、OpenWindows と DeskSet アプリケーションを使った解説をします。Solaris ユーザー環境を使い始めるための基本的な知識を解説し、OpenWindows 環境に慣れて、マウス、アイコン、ウィンドウ、およびメニューを使って作業が実行できるようにします。このマニュアルでは、ウィンドウのピン留め、1 つしか選択できない場合と複数選択できる場合の比較、スクロールリストからの選択、複数のオブジェクトの選択、およびスクロールバーの使い方について説明します。以上のほかに、OpenWindows ワークスペースの変更方法、問題発生時の解決法、AnswerBook によるオンラインマニュアルの表示などの項目も扱います。

『OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)』

OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)』は、Solaris のユーザーを対象にしています。Solaris は、SunOS と OpenWindows から構成されます。このマニュアルを使って、ログインとログアウトの方法、OpenWindows の起動、基本的な SunOS コマンド、man コマンドによる詳細情報の表示、ファイルとディレクトリの作業、ファイルシステムの検索、パスワードの使い方、プロセスとディスク使用量の監視、vi エディタの使い方、電子メールの送信、マニュアルの印刷、ネットワークの使い方、ユーザー環境のカスタマイズなどについて理解できます。また、OpenWindows 3.3 および Solaris 2.5 への移行に関する情報を提供するほか、キーボード動作の変更、ネットワーク対応アプリケーションの実行、PCMCIA カードの使用法についても説明します。

『Solaris 7 マニュアルの概要』

Solaris 7 マニュアルの概要』 (本書) では、Solaris 7 のインストールや運用に必要なマニュアルを紹介します。必要なマニュアルは、図表として目的の作業項目別にまとめてあります。図表に続いて、各マニュアルの要約があります。また、今回のリリースを使用する上で役に立つ、マニュアル以外から得られる情報も紹介しています。

『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』

Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』では、Solaris 共通デスクトップ環境 (以降、Solaris CDE とする) の外観や動作をカスタマイズするための高度な作業について説明します。このマニュアルの各章では、システム初期設定、ログイン、およびセッション開始のカスタマイズ、アプリケーションの追加、アプリケーションとそのデータに対するインタフェースの設定、デスクトッププロセス、アプリケーション、およびデータのネットワーク上での構成などの項目のほかに、ウィンドウ管理、印刷、カラー、フォントなどのデスクトップサービスのカスタマイズに関する項目も扱います。

『Solaris 共通デスクトップ環境への移行』

Solaris 共通デスクトップ環境への移行』は、OpenWindows 環境から Solaris CDE へ移行するユーザーに役立つ情報を説明します。グラフィカルなオペレーティグ環境としての Solaris CDE について記述し、OpenWindows と Solaris CDE との動作の違いを適宜、明記しています。また、頻繁に質問される問題に対する解答を関連する項目で説明します。

このマニュアルでは、Solaris CDE の特長や機能の概要だけを記述しています。詳細な情報については、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』と Solaris CDE のオンラインヘルプを参照してください。

『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』

Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』では、デスクトップやデスクトップアプリケーションの使用法を含む、Solaris CDE の基本的な機能を説明します。

『Wnn6 上級ユーザーおよびシステム管理者ガイド』

このマニュアルでは、Solaris 7 環境で使用できる日本語入力システム Wnn6 の管理方法と、日本語入力インタフェースの詳細な設定方法について説明します。このマニュアルは、日本語入力システム Wnn6 の操作に関する一般的な知識を持つ上級ユーザーおよびシステム管理者を対象としています。

『Wnn6 ユーザーズガイド』

このマニュアルでは、Solaris 7 環境で使用できる日本語入力システム Wnn6 の操作方法について説明します。日本語の入力、辞書の操作の際にご利用ください。このマニュアルは、日本語入力システム Wnn6 を使用する方を対象としています。

『電源管理システム ユーザーマニュアル』

デスクトップマシンで電源管理システムソフトウェアの機能を使用する方法について説明します。電源管理システムを使うと、自分で設定した条件に従ってマシンを停止したり、マシンアイドル時に省電力モードに切り替えたりできます。このマニュアルでは、dtpower コマンドによる GUI ツールの使用法やコマンド行での作業のほかに、保存停止・復元再開機能をキーボードから操作する方法について説明します。

『日本語入力システムの概要とセットアップ』

このマニュアルでは、Solaris 7 環境で使用できる日本語入力システム (Wnn6、ATOK8、cs00) の概要とセットアップ方法について説明します。Solaris 7 の日本語入力システムを初めて使用する方と、セットアップするシステム管理者 (スーパーユーザー) を対象としています。

『日本語入力用図形文字コード表』

日本語入力用図形文字コード表』 では、Solaris 上で日本語入力システムを使用して図形文字を入力するための、コードと図形文字の対応、各日本語入力システムのコード入力機能と利用時の注意事項について説明します。このマニュアルはハードコピーとしても提供されます。

Solaris 7 リファレンスマニュアル Collection

Slolaris 7 リファレンスマニュアル Collection には、『SunOS Reference Manual』、『SunOS リファレンスマニュアル』、および『JFP リファレンスマニュアル』のマニュアルページが含まれています。これらのマニュアルは SGML 形式で書かれています。

『JFP リファレンスマニュアル (1) : ユーザーコマンド』

日本語処理機能 JFP (Japanese Feature Packge) 関連のマニュアルページです。

このセクションではオペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明しています。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。

UNIX を使用するユーザーを始め、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象にしています。

『JFP リファレンスマニュアル (1M) : 保守コマンド』

このセクションでは Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象にしています。

『JFP リファレンスマニュアル (3) : Cライブラリ関数』

このセクションではさまざまな C ライブラリの関数について説明します。カーネルサービスを要求する関数については、セクション (2) のマニュアルページで説明しています。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『JFP リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式』

このセクションでは適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します 。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。

ソフトウェアのエンジニアを対象にしています。

『JFP リファレンスマニュアル (5) : ヘッダー、環境、マクロ』

このセクションでは、ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。

『JFP リファレンスマニュアル (7) : デバイスとネットワークインタフェース』

このセクションではシステム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバーサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象にしています。

『man Pages(1): User Commands』

このセクションではオペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明しています。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。

UNIX を使用するユーザーを始め、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象にしています。

『man Pages(1M): System Administration Commands』

このセクションでは Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象にしています。

『man Pages(2): System Calls』

このセクションではシステムコールを説明します。システムコールは、カーネルサービスを要求する C ライブラリ関数です。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『man Pages(3): Library Routines』

このセクションではさまざまな C ライブラリの関数について説明します。カーネルサービスを要求する関数については、セクション (2) のマニュアルページで説明しています。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『man Pages(4): File Formats』

このセクションでは適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します 。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。

ソフトウェアのエンジニアを対象にしています。

『man Pages(5): Headers, Tables and Macros 』

このセクションでは、ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。

『man Pages(6): Demos』

このセクションでは Solaris が提供するオーディオやビデオゲーム、およびデモについて説明します。

『man Pages(7): Device and Network Interfaces』

このセクションではシステム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバーサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象にしています。

『man Pages(9): DDI and DKI Overview』

このセクションではデバイスドライバを記述するために必要な参照情報を説明します。デバイスドライバは、周辺機器へ送信するデータや受信するデータの制御を行い、カーネルから独立して開発されます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象にしています。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『man Pages(9E): DDI and DKI Driver Entry Points』

このセクションではカーネルドライバからデバイスドライバへの呼び出しやリターン構文を提供する場合に、開発者が使用するエントリポイントルーチンを説明します。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象にしています。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『man Pages(9F): DDI and DKI Kernel Functions』

このセクションではデバイスドライバからカーネルドライバへの呼び出しやリターン構文を提供する場合に、開発者が使用する関数を説明します。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象にしています。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『man Pages(9S): DDI and DKI Data Structures』

このセクションではカーネルドライバとデバイスドライバとの間で情報を共有するためにドライバが使用するデータ構造体を説明します。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象にしています。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『SunOS リファレンスマニュアル (1) : ユーザーコマンド』

man Pages(1): User Commands』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man Pages(1): User Commands』のすべてを含むわけではありません。

このセクションではオペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明しています。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。

UNIX を使用するユーザーを始め、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象にしています。

『SunOS リファレンスマニュアル (1M) : 保守コマンド』

man Pages(1M): System Administration Commands』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man Pages(1M): System Administration Commands』のすべてを含むわけではありません。

このセクションでは Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象にしています。

『SunOS リファレンスマニュアル (2) : システムコール』

man Pages(2): System Calls』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man Pages(2): System Calls』のすべてを含むわけではありません。

このセクションではシステムコールを説明します。システムコールは、カーネルサービスを要求する C ライブラリ関数です。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『SunOS リファレンスマニュアル (3) : C ライブラリ関数』

man Pages(3): Library Routines』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man Pages(3): Library Routines』のすべてを含むわけではありません。

このセクションではさまざまな C ライブラリの関数について説明します。カーネルサービスを要求する関数については、セクション (2) のマニュアルページで説明しています。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象として書かれています。

『SunOS リファレンスマニュアル (5) : ヘッダー、環境、マクロ』

man Pages(5): Headers, Tables and Macros』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man Pages(5): Headers, Tables and Macros』のすべてを含むわけではありません。

このセクションでは、ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。

Solaris CDE 1.3 ソフトウェア開発 Collection [Solaris Common Desktop Environment Developer AnswerBook]

Solaris CDE 1.3 ソフトウェア開発 Collection [Solaris Common Desktop Environment Developer AnswerBook] には、Solaris CDE を使ってプログラミングを行うソフトウェア開発者に関連するマニュアルが含まれます。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『Common Desktop Environment: Product Glossary』

Common Desktop Environment: Product Glossary』は、Solaris CDE で使用される用語を網羅して、Solaris CDE を利用するすべてのユーザーが情報ソースおよびリファレンスベースとして参照できる用語集です。用語集の定義には、対象とする読者や用語の起源に関する情報が含まれることがあります。また、必要に応じて、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で使われる用語に対応する Solaris CDE コンポーネント名も紹介します。「Do not use」とマークされた用語には、他の適切な語を示します。

『Slaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行』

Solaris 共通デスクトップ環境 Motif への移行』では、Sun の Motif 開発者が関心を持っている問題について説明します。既存の OPEN LOOK および Motif のアプリケーションを、OpenWindows や Solaris CDE の各デスクトップ環境で実行したり、Solaris CDE 環境に移植したりする方法を解説します。このマニュアルの説明は、OPEN LOOK または Motif のプログラミング知識があることを前提に書かれています。

『Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』

Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』は、Solaris CDE の開発環境について説明します。プログラマには、既存のアプリケーションを Solaris CDE へ統合したり、Solaris CDE 機能を活用する新しいアプリケーションを開発する場合に参照できます。このマニュアルの中には、Motif、X、UNIX、または C 言語の知識があることを前提に書かれているセクションもあります。The Open Group によって発行される『Common Desktop Environment: Programmer's Overview』や『Motif Programmer's Reference Set』を参照マニュアルとして記述しています。

『共通デスクトップ環境 Dtksh ユーザーズ・ガイド』

共通デスクトップ環境 Dtksh ユーザーズ・ガイド』では、デスクトップ上の Korn シェルを使って Motif アプリケーションを作成する方法について説明します。このマニュアルでは、基本的な dtksh の技術を始め、いくつかのサンプルスクリプトを紹介します。これらのサンプルは、単純なものから複雑なものまで徐々に難度が高くなるように並べられているので、段階的に dtksh に対する理解を深めていくことができます。また、dtksh がサポートするコマンドと構文の一覧も収められています。

『共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要』

共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要』では、ルーチンとして提供される ToolTalk コンポーネント、コマンド、およびエラーメッセージについて説明します。これらを利用して、アプリケーションを Media Exchange and Desktop Service メッセージセットの規約に適合させることができます。このマニュアルは、ToolTalk サービスを使って、Solaris CDE 上で他のアプリケーションとやり取りするプログラムを作成したり、管理したりするソフトウェア開発者を対象としています。

『共通デスクトップ環境 アプリケーション・ビルダ・ユーザーズ・ガイド』

共通デスクトップ環境 アプリケーション・ビルダ・ユーザーズ・ガイド』では、アプリケーション・ビルダとその使用方法を紹介します。アプリケーション・ビルダは、アプリケーションを開発する対話型ツールです。このツールを使うと、アプリケーション用のグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) の構築や Solaris CDE のデスクトップサービスの取り込みが簡単に行えます。取り込み可能な Solaris CDE デスクトップサービスには、ヘルプシステム、ToolTalk メッセージング、ドラッグ&ドロップ、セッションマネージャなどが含まれます。

『共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』

共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』では、アプリケーションを設計する上でのスタイルガイドライン、Solaris CDE のアプリケーションレベルでの認定に必要な項目のリストを提供します。適切なアプリケーションとアプリケーショに付随する適切な動作を開発する上で、アプリケーション設計者に役立つ情報を提供します。デフォルトとして、英語ロケールの環境下にあるアプリケーションの言語環境を左から右に設計していくことを想定したチェックリストを記述しています。これらのスタイル要件は、Motif Version 2.1 の要件と Solaris CDE に特有な追加要件項目から構成されます。Solaris 7 は Open Group の CDE 2.1 標準の日付を早めていますが、追加のスタイル条件については The Open Group によって発行されるスタイルガイドのセットを参照してください。

『共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)』

共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)』では、アプリケーションを国際化するための情報を提供します。アプリケーションを国際化することによって、ローカリゼーションが実現し、統一したユーザーインタフェースでさまざまな言語や文化的慣例をサポートできるようになります。このマニュアルでは、国際的なディストリビューションを前提としたアプリケーションの記述方法、デスクトップのさまざまな内容にかかわる多国語化作業の要点、さらに詳細な情報を手に入れるための手引きなど、アプリケーション開発者の役に立つ指針やヒントを提供します。

『共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)』

共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)』では、Solaris CDE のアプリケーションソフトウェアについてのオンラインヘルプを開発する方法について説明します。ヘルプ項目の作成方法、およびヘルプ作成者とアプリケーション開発者が共同でオンラインヘルプを Motif アプリケーションに統合する方法についても記述しています。ヘルプ作成者には、異なるテキストスタイル、グラフィック、およびハイパーリンクを備えるオンラインヘルプを作成したり、確認したりできる手順の手引きになります。また、アプリケーション開発者向けに、アプリケーションからヘルプ項目を呼び出せるヘルプシステム・アプリケーションプログラミングインタフェースについて解説します。この中で、ヘルプダイアログウィジェット、ヘルプ要求への応答、およびハイパーリンクデータのナビゲーションについて説明します。

『共通デスクトップ環境 プログラマ概要』

共通デスクトップ環境 プログラマ概要』では、Solaris CDE 開発環境に関する高度な内容の情報と開発者向けマニュアルセットについて説明します。アプリケーションを設計したり開発したりする場合に、最初に参照するマニュアルです。アプリケーション開発者が、新しく Solaris CDE のアプリケーションを開発したり、デスクトップ上に既存の Motif または OPEN LOOKTM アプリケーションを統合する際に使用できます。管理者、設計者、およびプロジェクトリーダーには、Solaris CDE 上で動作するアプリケーションを含めたプロジェクトを設計する場合の手引きになります。このマニュアルの補足マニュアルとして提供される『Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド』に、Solaris CDE の開発のみに関連するプログラミングの問題について説明しています。

Solaris XGL 3.3 AnswerBook

Soaris XGL 3.3 AnswerBook には、XGLTM グラフィックスライブラリを使うソフトウェア開発者に必要なマニュアルが収められています。タイトル名に続いてマニュアルの要約があります。

『Getting Started Writing XGL Device Handlers』

Getting Started Writing XGL Device Handlers』では、スケルトンパイプラインのテンプレートファイルを編集して XGL グラフィックスハンドラを作成する方法を説明します。スケルトンパイプラインを使うと、ハードウェア開発者はピクセルレベルの描画と高速化プリミティブをいくつかの単純な手順で実装できます。このマニュアルは、デバイスハンドラを記述してハードウェアデバイスを XGL グラフィックスライブラリに移植しようとするドライバ開発者を対象としています。

『XGL Accelerator Guide for Reference Frame Buffers』

XGL Accelerator Guide for Reference Frame Buffers』では、Sun のリファレンスフレームバッファー上で、XGL のプリミティブと属性を効率的に利用する方法について説明します。また、すべての XGL プラットフォーム上で性能の向上が可能な、アプリケーションプログラマ向けの技術も紹介します。このマニュアルは、XGL アプリケーションの作成と管理に携わるアプリケーション開発者を対象としています。

『XGL Architecture Guide』

XGL Architecture Guide』では、XGL グラフィックス移植用インタフェースのアーキテクチャの概要を紹介します。また、XGL のロード可能パイプラインの設計に関する情報を提供し、アーキテクチャに用意されているいくつかの主要な機能を実装する方法について詳細に説明します。このマニュアルは、ハードウェアデバイスを XGL グラフィックスライブラリに移植するためのデバイスハンドラを記述するドライバ開発者を対象としています。

『XGL Device Pipeline Porting Guide』

XGL Device Pipeline Porting Guide』では、XGL グラフィックスハンドラを作成する方法について説明します。また、XGL グラフィックス移植用インタフェースとユーティリティに関する情報を提供します。これらのインタフェースによって、XGL ライブラリのデバイスに依存しないコンポーネントをグラフィックスハンドラとリンクし、アプリケーションからグラフィックスハンドラへのデータフローを実現します。このマニュアルは、ハードウェアデバイスを XGL グラフィックスライブラリに移植するためのデバイスハンドラを記述するドライバ開発者を対象としています。

『XGL Programmer's Guide』

XGL Programmer's Guide』では、グラフィックスアプリケーションが利用する XGL アプリケーションプログラミングインタフェース (API) について説明します。また、アプリケーションプログラマが XGL プログラムを書くときに参考になるサンプルプログラムが含まれています。このマニュアルは、XGL アプリケーションの作成と管理に携わるアプリケーション開発者を対象としています。

『XGL Reference Manual』

XGL Reference Manual』は、XGL グラフィックスライブラリで演算子 (関数) や属性を使うための構文を説明しているマニュアルページです。列挙型、マクロ値、ポイントリスト構造、およびデータ構造について記述している固有のセクションがあります。その他のセクションでは、属性と演算子をアルファベット順で説明します。

『XGL Test Suite User's Guide』

XGL Test Suite User's Guide』では、グラフィックス検証プログラムを設定、インストール、および実行する方法について説明します。また、740 個のテストプログラムを用意して、API と XGL ライブラリの主要な内部コンポーネントで定義されているすべての XGL 関数をテストできるようにしています。このマニュアルは、特定の XGL が正しく実装されているかどうかをテストするアプリケーション開発者を対象にしています。