ホストマネージャを利用できない場合、add_install_client コマンドを使用して、ネットワーク上でインストールするシステムを設定できます。add_install_client は、/etc ファイルだけを更新します。
インストールサーバー (システムがブートサーバーを必要とする場合はブートサーバー) で、スーパーユーザーになります。
インストールされるシステムについて、次の情報がネームサービス (/etc ファイル、NIS、または NIS+) に追加されていることを確認します。
ホスト名
IP アドレス
Ethernet アドレス
インストールサーバーの Solaris CD イメージ上またはブートサーバーのブートディレクトリ上の Tools ディレクトリに移動します。
# cd Solaris_2.7/Tools |
add_install_client コマンドを使用して、ネットワーク上でインストールされるシステムを設定します。
# ./add_install_client [-c server:jumpstart_dir_path] [-s install_server:install_path] [-p server:path] host_name platform_group |
カスタム JumpStart インストール用の JumpStart ディレクトリを指定する。このオプションと引数は、カスタム JumpStart インストールの場合にだけ必要。 server は、JumpStart ディレクトリが置かれているサーバーのホスト名。jumpstart_dir_path は、JumpStart ディレクトリの絶対パス |
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インストールサーバーを指定する。このオプションは、add_install_client をブートサーバーで使用するときだけ必要。
install_server は、インストールサーバーのホスト名。install_dir_path は、Solaris CD イメージの絶対パス名 |
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-p server:path |
システム情報を事前構成するための sysidcfg ファイルを指定する。server は、このファイルを含んでいるサーバーの有効なホスト名または IP アドレス。path は、sysidcfg ファイルへの絶対パス |
ネットワーク上でインストールされるシステムのホスト名 (インストールサーバーのホスト名ではない)。このコマンドが機能するためには、ホストがネームサービスに登録されている必要がある |
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インストールするシステムのプラットフォームグループ。プラットフォームグループの詳細は、付録 C 「プラットフォーム名とグループ」 を参照 |
次の例は、ネットワーク上でインストールされる basil という名前のシステム (SPARCstationTM 10) を追加します。このシステムにはブートサーバーが必要なので、コマンドはブートサーバー上で実行します。-s オプションを使用して、install_server1 という名前のインストールサーバー (/export/install に Solaris CD イメージを持っている) を指定しています。
# cd /export/boot/Solaris_2.7/Tools # ./add_install_client -s install_server1:/export/install basil sun4m |
これで、システムをネットワーク上でインストールする準備ができました。システムをインストールする方法については、第 3 章「カスタム JumpStart インストールの実行」を参照してください。