Solaris のインストール (上級編)

finish スクリプトによるファイルの追加

finish スクリプトにより、JumpStart ディレクトリにあるファイルをインストールされたシステムへ追加できます。JumpStart ディレクトリは、SI_CONFIG_DIR 変数によって指定されたディレクトリ (デフォルトでは /tmp/install_config に設定される) にマウントされるため、このようなスクリプトを作成できます。


注 -

インストールされたシステムにすでに存在するファイルに、JumpStart ディレクトリからファイルをコピーしても、ファイルを置換できます。


次の手順により、Solaris ソフトウェアがインストールされた後、システムにファイルを追加する finish スクリプトを作成できます。

finish スクリプトでファイルを追加する方法
  1. インストールされたシステムに追加したいすべてのファイルを JumpStart ディレクトリにコピーします。

  2. 新しくインストールされたファイルシステムの階層にコピーしたいファイルの finish スクリプトごとに次の行を挿入します。

    cp ${SI_CONFIG_DIR}/file_name /a/path_name
    

たとえば、自分のサイトのすべてのユーザーを対象に開発された特別なアプリケーション site_prog があると仮定しましょう。site_prog のコピーを JumpStart ディレクトリにおいた場合、次の finish スクリプトは、カスタム JumpStart インストール時に、JumpStart ディレクトリからシステムの /usr/bin ディレクトリに site_prog をコピーします。


cp ${SI_CONFIG_DIR}/site_prog /a/usr/bin