Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

アクションがデータ・ファイルを引き数として使用する方法

コマンドの「引き数」は、コマンドを動作させるためのもので、通常はファイルです。アクションは、ファイル引き数を受け取るように記述できます。

たとえば、Xwud アクションの EXEC_STRING は、ファイル引き数が必須であることを指定します。

EXEC_STRING				/usr/bin/X11/xwud -noclick -in ¥
 							%(File)Arg_1"Xwd File To Display:"%

Arg という用語は「引き数」を意味します。構文 Arg_1 は最初の引き数であること、(File) はアクションが引き数をファイルとして処理することを意味します。

ファイル引き数を指定するのに最も簡単な方法は、データ・ファイルをアプリケーション・アイコンにドロップすることです。デスクトップはドロップされたファイルのパスを判別し、コマンド行の % 記号の間のテキストの位置 (%(File)Arg_1"Xwd File To Display:"%) にパスを置き換えます。したがって、実行されるコマンドは次のとおりです。

/usr/bin/X11/xwud -noclick -in file_path

アプリケーション・アイコンをダブルクリックすると、デスクトップは EXEC_STRING からファイル引き数が必須であることを判断し、ファイル名またはパスを入力するようダイアログ・ボックスでプロンプトします。Xwud アクションの場合、プロンプトは次のとおりです。

Xwd File To Display:

ユーザが指定するファイル名またはパスをファイル引き数として使用します。