Solstice SyMON は、ハードウェアおよびシステムの状態を素早く認識します。たとえば、CPU 障害などの重大な状態や、スワップ空間の減少などの些細な状態を監視することができます。また、ハードウェア性能を監視して、ディスクのソフト読み取りエラーなどの初期ハードウェア障害を検出することもできます。
Solstice SyMON はオンライン診断インタフェースです。このため、Solstice SyMON を実行しながら SunVTS を使用することができます。この場合は、他のアプリケーションとユーザーに対する影響を最小限に抑えながら、Functional テストモードで動作テストが行われ、障害が検出されます。
Solstice SyMON から Functional テストモードにアクセスする場合に、システムが重要なアプリケーションを実行していても構いません。テストはこの状態を検出し、通常は、与えられた制約内で可能な広範囲のテストが行われます。このモードでは、テストパラメタの一部と実行オプション、一部システムオプションの設定が固定され、変更することはできません。これは、危険な動作を引き起こす可能性のあるオプションが選択されて、システムが不安定な状態にならないようにするためです。
表 5-1 に、異なるモードでのテスト実行オプションのデフォルト値を示します。
表 5-1 実行オプション
オプション |
Connection テストモード |
Functional テストモード |
SyMONからの Functional テストモード |
---|---|---|---|
Stress |
無効 (固定) |
無効 |
無効 (固定) |
Verbose |
無効 (固定) |
無効 |
無効 (固定) |
Core File |
無効 (固定) |
無効 |
無効 (固定) |
Run On Error |
無効 (固定) |
無効 |
無効 (固定) |
Max Passes |
1 (固定) |
0 |
1 (固定) |
Max Time |
0 (固定) |
0 |
0 (固定) |
Number of Instances |
1 (固定) |
プロセス数によって異なる |
1 (固定) |