SunVTS 3.0 ユーザーマニュアル

Solstice SyMON からの利用 (Functional モード)

Solstice SyMON は、ハードウェアおよびシステムの状態を素早く認識します。たとえば、CPU 障害などの重大な状態や、スワップ空間の減少などの些細な状態を監視することができます。また、ハードウェア性能を監視して、ディスクのソフト読み取りエラーなどの初期ハードウェア障害を検出することもできます。

Solstice SyMON はオンライン診断インタフェースです。このため、Solstice SyMON を実行しながら SunVTS を使用することができます。この場合は、他のアプリケーションとユーザーに対する影響を最小限に抑えながら、Functional テストモードで動作テストが行われ、障害が検出されます。

Solstice SyMON から Functional テストモードにアクセスする場合に、システムが重要なアプリケーションを実行していても構いません。テストはこの状態を検出し、通常は、与えられた制約内で可能な広範囲のテストが行われます。このモードでは、テストパラメタの一部と実行オプション、一部システムオプションの設定が固定され、変更することはできません。これは、危険な動作を引き起こす可能性のあるオプションが選択されて、システムが不安定な状態にならないようにするためです。

表 5-1 に、異なるモードでのテスト実行オプションのデフォルト値を示します。

表 5-1 実行オプション

オプション 

Connection テストモード 

Functional テストモード 

SyMONからの Functional テストモード 

Stress 

無効 (固定) 

無効 

無効 (固定) 

Verbose 

無効 (固定) 

無効 

無効 (固定) 

Core File 

無効 (固定) 

無効 

無効 (固定) 

Run On Error 

無効 (固定) 

無効 

無効 (固定) 

Max Passes 

1 (固定) 

1 (固定) 

Max Time 

0 (固定) 

0 (固定) 

Number of Instances 

1 (固定) 

プロセス数によって異なる 

1 (固定)