sentest は、SPARCstorage RSM に取り付けられている SCSI Environmental Sensor (SEN) カードを検査します。SEN カードは、格納装置の過熱、ファンや電源装置の不良、ドライバの状態を監視します。
sentest は、最初に SEN カードの各制御機能に対してあらかじめ決められた値を設定し、その値を読み取って、値に誤りがないかどうかを調べます。
sentest は、格納装置の以下の制御機能を検査します。
アラーム [有効 / 無効]: アラームを無効にして、有効にします。
アラーム時間 (0 〜 0xff 秒): アラーム時間 (0 〜 4095) を設定して読み取り、時間の設定に誤りがないかどうかを検査します。
ドライブ故障 LED (DL0 〜 DL6): 各 LED をオフにして、オンにします。
sentest は、スケーラブルテストではありません。別のインスタンスが制御機能の設定を変更中の場合は、設定を正しく調べることはできません。
表 31-1  sentest のオプション
sentest は、2 つのテストモードをサポートしています。SEN カードに対するテスト方法は、選択されたモードによって異なります。
表 31-2 sentest のテストモード| 
 テストモード  | 
 説明  | 
|---|---|
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 接続テスト (Connection Test)  | 
 デバイスを開いて、接続を調べます。接続されていない場合は、デバイスは開きません。  | 
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 機能テスト (Functional Tst)  | 
 アラームの有効・無効、アラーム時間の設定、ドライブ LED のオン・オフを行うことによって、格納装置内の 3 つの構成要素を検査します。電源のオン・オフ機能はテストされません。値を変更できる機能のみテストされます。  | 
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 オンラインモード  | 
 Solstice SyMON から SunVTS を起動することができます。このモードでは、デバイスが開かれて、現在の格納装置の状態が報告されます。  | 
/opt/SUNWvts/bin/sentest 標準引数 -o dev=インタフェース,test=タイプ, enc=部品
表 31-3 sentest のコマンド行構文| 
 引数  | 
 説明  | 
|---|---|
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 dev= インタフェース  | 
 SEN カード装置名を指定します。デフォルトは ses0 です。  | 
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 test= タイプ  | 
 行うテストの種類を指定します。Norm (通常のテスト)、Inter (対話型テスト) のいずれかで、デフォルトは Norm です。  | 
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 enc= 部品  | 
 格納装置のどの状態を調べるかを指定します。デフォルトは ALL です。enalm、dp、di、pm、fan、ovt、ALL のいずれかから選択することができます。  | 
64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合、そのテストは、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。
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 エラーメッセージ  | 
 考えられる原因  | 
 対処方法  | 
|---|---|---|---|
| 6000 | 
 Check alenb failed, exp=値, obs=値  | 
 
  | 
 
  | 
| 6001 | 
 Check alenb failed, exp=値, obs=値  | 
 
  | 
 
  | 
| 6002 | 
 Check alenb failed, exp=値, obs=値  | 
 
  | 
 
  | 
| 6003 | 
 Check altime failed, exp time=値, obs=値  | 
 
  | 
 
  | 
| 6004 | Fan failed | 
 
  | 
 
  | 
| 6005 | Dual fan failed | 
 
  | 
 
  | 
| 6006 | Enclosure over temperature | 
 
  | 
 
  | 
| 6007 | Device failed, need immediate attention | 
 
  | 
 
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| 6008 | Power module A failed | 
 
  | 
 
  | 
| 6009 | power module B failed | 
 
  | 
 
  | 
| 8000 | power module B failed | 
 
  | 
 
  | 
| 8001 | 
 ioctl get state failed, errmsg=メッセージ  | 
 
  | 
 
  | 
| 8002 | 
 ioctl get state failed, errmsg=メッセージ  | 
 
  | 
 
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