プロセステーブルなどの各種テーブルのサイズは、maxusers パラメタ値によって決定します。maxusers パラメタは、以下の形式で /etc/system ファイルに設定します。
set maxusers = 200
Solaris 2.4 から Solaris 7 のソフトウェア環境では、maxusers は、システムに搭載されているメモリー容量に基づいて動的に設定されます。設定は以下の式で表されます。
maxusers = システム内の構成されている RAM (MB)
メモリー容量 (MB) は、実際には、起動時にカーネルが使用する 2MB 程度を除いた値であり、physmem で表されます。最小値は 8、自動設定される最大値は 1024 であり、この最大値は 1GB 以上のメモリーを搭載したシステムに有効です。ユーザー自身が /etc/system に maxusers を設定することもできますが、設定された値はチェックされ、最大でも 2048 に制限されます。2048 に設定した場合、どのカーネルアーキテクチャでも安全なレベルで使用できますが、大量のオぺレーティングシステムのカーネルメモリーを使用することなります。
性能に関係するオぺレーティングシステムカーネルパラメタである、i ノードキャッシュとネームキャッシュのデフォルト値を以下に示します。
表 3-5 i ノードキャッシュとネームキャッシュのデフォルト値
カーネル資源 |
変数 |
デフォルト値 |
---|---|---|
i ノードキャッシュ | ufs_ninode |
17 * maxusers + 90 |
ネームキャッシュ | ncsize |
17 * maxusers + 90 |