特記事項: luxadm ソフトウェア

ディスクドライブの削除

この節では、システムの電源が投入され、オペレーティングシステムが稼動している状態で、ディスクドライブを取り外す場合のシステムの構成方法を説明します。ディスクドライブを交換しない場合は、この節の手順を実行します。

ディスクを選択し、そのディスク上の動作またはアプリケーションをすべて終了してください。さらに、ディスクのマウントを解除し、ドライブを物理的に取り外し、ドライブを取り外したことが認識されるように Solaris 環境を構成する必要があります。次に、アプリケーションを構成して、このデバイスなしで稼動するようにします。


注意 - 注意 -

これらの操作は、有資格のシステム管理者が行う必要があります。動作中のディスクドライブに対してホットプラグ操作を行うと、データが失われたり破壊されたりする可能性があります。


ディスクドライブの削除の準備

以下の手順に従って、1 つまたは複数の UNIX ファイルシステムで使用されているディスクを構成から削除します。

  1. 構成から削除するファイルシステム上の、アプリケーション処理をすべて終了します。

  2. システムのバックアップを作成します。

  3. ディスク上のファイルシステムを確認します。


    # mount | grep cwtxdysz
    

    たとえば、c1t3d0 というデバイスを取り外す場合は、以下のように入力します。


    # mount | grep c2t1d0
    /export/home   (/dev/dsk/c2t1d0s7 ):   98892 blocks   142713 files
    /export/home2  (/dev/dsk/c2t1d0s5 ):  153424 blocks   112107 files

  4. ディスク上のすべてのファイルシステムのマウントを解除します。


    注 -

    ファイルシステムが障害の発生したディスク上にある場合は、umount 操作が完了しない可能性があります。この場合、umount 操作中にシステムコンソールと /var ディレクトリに大量のエラーメッセージが表示されます。umount 操作が完了しなかった場合は、システムを再起動する必要があります。


    各ファイルシステムについて、以下のように入力します。


     # umount ファイルシステム
    

    ファイルシステムは、手順 3 で戻された各行の最初のフィールドです。

    たとえば、以下のように入力します。


    # umount /export/home
    # umount /export/home2
    

ディスクドライブの削除

  1. luxadm remove_device コマンドを使用して、ディスクを削除します。

    luxadm remove_device コマンドは、対話形式で実行されます。1 つまたは複数の新規デバイスの削除手順が指示されます。


    # luxadm remove_device /dev/rdsk/c2t1d0s2
    
    
      WARNING!!! Please ensure that no filesystems are mounted
    on these device(s).
      All data on these devices should have been backed up.
    
    
    The list of devices which will be removed is:
      1: Box Name "macs1" front slot 1
    
    Please enter 'q' to Quit or <Return> to Continue: 
    
    stopping:  Drive in "macs1" front slot 1....Done
    offlining: Drive in "macs1" front slot 1....Done
    
    Hit <Return> after removing the device(s).
    

  2. ドライブを取り外し、任意のキーを押します。


    注 -

    対象のディスクドライブの黄色の LED が点滅していることを確認してください。


    以下のメッセージが表示されます。


     
    Drive in Box Name "macs1" front slot 1
        Removing Logical Nodes: 
        Removing c2t1d0s0
        Removing c2t1d0s1
        Removing c2t1d0s2
        Removing c2t1d0s3
        Removing c2t1d0s4
        Removing c2t1d0s5
        Removing c2t1d0s6
        Removing c2t1d0s7
    #