Solaris 共通デスクトップ環境への移行

ユーザーによる設定の変更

ユーザーによる設定は、スタイルマネージャを使用して変更します。スタイルマネージャは、フロントパネルから起動します。

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起動とシャットダウンの設定の変更

デフォルトでは、CDE はログアウト時に現在のセッション (ログアウト時に実行中のアプリケーションの詳細情報) の設定を保存し、次回ログイン時に現在のセッションを再開します。スタイルマネージャの「起動」をクリックして、ログイン動作などを変更できます。


ヒント -

CDE のログイン画面でのログインの際の環境設定をカスタマイズするには、$HOME/.dtprofile ファイルを変更します。OpenWindows では、変更内容は $HOME/.login または $HOME/.profile ファイルに保存されます。


アプリケーションの追加

アプリケーションの設定の変更

ある CDE アプリケーションだけに関係する設定を変更するには、「ファイル」または「オプション」メニューの「オプション」または「フォーマット」メニュー項目を使用します。OpenWindows アプリケーションでは、この設定の変更は「ワークスペース」メニューからアクセスする「プロパティ」ダイアログボックスで行います。

カラーとフォントの設定の変更

カラーを設定するには、スタイルマネージャの「カラー」ダイアログボックスを使用します。フォントのサイズ、種類、文字グループなどを設定したり、フォントグループを追加または削除したりするには、スタイルマネージャの「フォント」ダイアログボックスを使用します。

CDE のスタイルマネージャは、OpenWindows の「ワークスペース」メニューの「プロパティ」ダイアログボックスに対応しています。


注 -

デスクトップのカラー設定を変更する場合は、カラーの組み合わせによっては、画面が見づらくなる場合がありますので注意してください。 詳細は、/usr/dt/man/man1 にある dtsession(1) または dtstyle(1) のマニュアルページの ColorUsedynamicColorforegroundColorshadowPixmaps の各リソースあるいは Color Server セクションを参照してください。


カラーのフラッシュ現象

24 ビットのグラフィックカードが搭載されていないワークステーションを使用する場合は、実行するアプリケーションによって「カラーのフラッシュ現象」が発生することがあります。これはデスクトップでアプリケーションだけが間違ったカラーで表示される現象です。このアプリケーションにフォーカスを移すと、アプリケーションは正しいカラーで表示され、デスクトップのその他の部分が間違ったカラーで表示されます。これは X Window System の制限事項です。

OpenWindows でこのカラーのフラッシュ現象が発生した場合は、CDE でも同様の現象が発生することがあります。多くの場合は、スタイルマネージャの「カラー」ダイアログボックスの「色の数」の設定を変更すると、カラーのフラッシュ現象は防止できます。

キーボードの設定の変更

CDE では OpenWindows のデフォルト設定と同じキーボードの特殊キーの組み合わせがサポートされています。ただし、OpenWindows で新たに設定したキーボード設定は、CDE では使用できません。CDE で再設定する必要があります。詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』の第 7 章「デスクトップ環境のカスタマイズ」を参照してください。UNIX のキーボードの割り当てを変更する場合は、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』の第 10 章「テキスト・エディタの使い方」を参照してください。

マウスの設定の変更

CDE では 3 ボタンマウスがサポートされています。マウスの設定を変更するには、スタイルマネージャの「マウス」をクリックします。CDE 環境にいる限り、マウスのデフォルトの動作は同じです。デフォルトの設定を変更するには、スタイルマネージャの「マウス」ダイアログボックスを使用します。CDE では「マウス」ボタンの割り当ては「利き腕」の設定によって変更できます。

印刷の設定の変更

CDE では、印刷の状態と印刷コマンドはフロントパネルの「個人プリンタ」サブパネルから利用できます。プリンタ設定に関する一部のタスクを実行するには、root (スーパーユーザー) となって構成ファイルを変更する必要があります。