共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (ヘルプ・システム編)

ヘルプの要求

アプリケーションの使用中にユーザがヘルプを要求したときは、どのヘルプ・トピックを表示するべきか、アプリケーション側で決定します。

コンテキストの検知

「バージョン」のヘルプ (通常は著作権のトピックが表示されます) など、特定の情報を明示的に要求するヘルプ要求もあります。ただしそれ以外のヘルプ要求では、コンテキストを要求します。つまり、アプリケーションにおけるユーザの現在のコンテキストに基づいて適切なヘルプ・トピックを選ぶ処理が必要です。

たとえばアプリケーションは、適切なヘルプ・トピックを判断するため、モードや設定のステータスをテストすることがあります。あるいは、入力フィールドの値をテストし、その値が有効でなければ詳細ヘルプを、有効であれば一般ヘルプを表示することもあります。

エントリ・ポイント

エントリ・ポイントとはヘルプ・ボリューム内の特定の場所のことで、通常はトピックの先頭です。アプリケーション内でヘルプを要求すると、エントリ・ポイントに直接アクセスできます。

設計者の見地から言えば、エントリ・ポイントはヘルプ・ボリュームの適切な場所に ID を指定することにより設定されます。プログラマの見地から言えば、ユーザがヘルプを要求できるようにし、特定のヘルプが要求されたときに適切な ID を使用することでエントリ・ポイントが作成されます。

ユーザがヘルプを要求する方法には次の 4 つがあります。