共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)

はじめに

共通デスクトップ環境プログラマーズ・ガイド (国際化対応編)』は、デスクトップを国際化に対応するための情報を提供し、アプリケーションがさまざまな言語および規則を一貫したユーザ・インタフェースで提供できるようにします。

特に、このマニュアルは次のような情報を提供します。

このマニュアルは、すでにあるリファレンス・マニュアルや概念的なドキュメントと重複することなく、特定の国際化対応トピックについてのガイドラインと規則を提供することを目的とします。このマニュアルは、オープン・ソフトウェア環境の特定のコンポーネントや階層ではなく、国際化対応トピックに焦点を絞っています。

対象読者

このマニュアルは、アプリケーション・プログラマおよび開発者とその関連分野の方を対象としてさまざまなレベルの情報を提供します。

このマニュアルの構成

このマニュアルの内容を説明します。

第 1 章「国際化対応について」

デスクトップの国際化対応とローカライズの概要を、ロケール、フォント、描画、入力、クライアント間通信、ユーザ・ビジュアル・テキストの抽出を含めて説明します。国際化対応基準の重要性についても説明します。

第 2 章「国際化対応と共通デスクトップ環境」

アプリケーションを国際化対応にする際に、一般的に開発者が考慮する必要のある一連のトピックについて説明します。これには、ロケール管理、ローカライズされたリソース、フォント管理、ローカライズされたテキスト・タスク、ローカライズされたテキストのクライアント間通信、国際化対応関数などが含まれます。

第 3 章「国際化対応と分散ネットワーク」

分散ネットワークにおいてエンコード文字の処理に関連するトピックについて説明します。国際化対応の分散環境での手引として、開発者にクライアント間の相互運用のための基本原理と例を提供します。

第 4 章「Motif 依存性」

国際化対応アプリケーション、ロケール管理、ローカライズされたテキスト、国際化対応ユーザ・インタフェース言語 (UIL)、ローカライズされたアプリケーションなどのトピックを説明します。

第 5 章「Xt 依存性と Xlib 依存性」

ロケール管理、ローカライズされたテキスト・タスク、フォント・セット・メトリクス、ローカライズされたテキストのクライアント間通信規約、文字セットおよびフォント・セットのエンコーディング、登録情報などのトピックについて説明します。

付録 A 「メッセージ・ガイドライン」

メッセージを記述するための一連のガイドラインです。

関連文書

このマニュアルで紹介するトピックについての追加情報は、次のドキュメントを参照してください。

マニュアルの注文方法

SunDocsTM プログラムでは、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) の 250 冊以上のマニュアルを扱っています。このプログラムを利用して、マニュアルのセットまたは個々のマニュアルをご注文いただけます。

マニュアルのリストと注文方法については、米国 SunExpressTM, Inc. のインターネットホームページ http://www.sun.com/sunexpress にあるカタログセクションを参照してください。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P-1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、およびディレクトリ名を示します。または、画面上のコンピュータ出力を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

「 」 

参照する章や節を示します。また、ボタンやメニューなど、強調する単語を囲む場合にも使用します。 

第 1 章「基本スキル」を参照してください。 

[ ] 

アイコン、ボタン、メニューなどのラベル名を使用します。 

[了解] ボタン 


注 -

¥ (バックスラッシュ) は、デバイスによって 促 (円記号) で表示されるものがあります。


コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。

ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。

一般規則