Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド

視覚的なフィードバック

この節では、ドロップ領域フィードバックとドラッグ & ドロップの遷移効果を説明します。

ドロップ領域フィードバック

デフォルトのドロップ領域フィードバックをドラッグアンダといい、領域を囲む実線、ドロップ領域を囲む斜角の付いた浮き出した表面かくぼんだ表面、またはドロップ領域の上に描かれたピックスマップで表されます。

遷移効果

遷移効果は、ドロップが成功したか失敗したかをユーザに知らせます。メルトとスナップバックという 2 つの遷移効果があります。

メルトは、ユーザがドラッグ・アイコンを有効なドロップ領域にドロップしたときに発生します。ユーザがドラッグ・アイコンを有効なドロップ領域にドロップすると、ドラッグ・アイコンは、ドロップ領域に溶けてなくなります。ドラッグ・アイコンは、転送先アプリケーションにふさわしいアイコンに置き換えられます。フロントパネルのプリンタは、メルト効果以外には何も示しません。開いているファイル・マネージャ・ウィンドウは、適切なアイコンを表示することがあります。

アイコンがドロップされても、メルト効果が直ちに起こらないこともあります。転送が完了するまで、アイコンが位置していた場所に表示されています。転送中は、転送先のカーソルをビジー状態に設定してください。転送が完了するまで、ユーザはアイコンを動かしたり、選択したりできません。ビジー・カーソルによって、転送中であることをユーザに知らせます。

スナップバックは、ドロップが失敗したときに発生します。ドロップの失敗には、2 通りあります。ユーザが無効なドロップ領域にドラッグ・アイコンをドロップした場合には、ドラッグ・アイコンは転送元アプリケーションへ戻ります (スナップバックします)。ドロップが発生したら、転送元と転送先のアプリケーションはデータを転送しなければなりません。データ転送が失敗した場合には、ドラッグ・アイコンはスナップバックし、転送先アプリケーションは失敗したことをユーザに通知し、ドロップが失敗した理由を示さなければなりません。