共通デスクトップ環境 プログラマ概要

データ対話型 GUI

共通デスクトップ環境は登録サービスである ToolTalk メッセージ・サービスを提供します。これによりアプリケーションは使用可能なサービス・プロバイダを見つけることができます。ToolTalk はローレベルのメッセージ機構インフラストラクチャを提供します。アクション・システムと呼ばれるガイド機能は、アプリケーションに対する従来の UNIX コマンド行インタフェースと共通デスクトップ環境で推奨する ToolTalk インタフェースの両方の上に一貫した抽象的な階層を提供します。アクションは意味を持つエンティティとして、ソフトウェアの上位レベルによってエンド・ユーザに示されます。アクションおよび ToolTalk の詳細は、いずれも 「統合テクノロジ」で説明します。

デスクトップには、アクションまたは ToolTalk API が使用できるコンポーネントがあります。ディレクトリの表示、印刷ジョブの発行、[ごみ箱] の内容表示、テキストの編集、ヘルプ情報の表示、カレンダ・アポイントの作成、およびメール・メッセージの作成などを行う GUI があります。

アクションや ToolTalk メッセージのサポートをアプリケーションに組み込んで、アプリケーション固有のサービスをデスクトップおよび他のアプリケーションで使用できるようにすることもできます。特に、専用フォーマット・データおよび標準フォーマット・データの両方で、作成、表示、編集、印刷のサービスを行います。このように、拡張可能な一連のデータを受け入れるようにコード化されたアプリケーションは、システムにメディア・ハンドラを追加すればするほどその機能が自動的に向上します。このようなアプリケーションには、共通デスクトップ環境のファイル・マネージャ、フロントパネル、およびメール・プログラム接続 GUI などがあります。

「メディア」は、情報をユーザに伝えるものを指す一般用語として使用されています。デスクトップはアポイント、メール・メッセージ、メール・フォルダ、テキスト、アイコン、およびヘルプ・データ用のメディア・ハンドラを提供します。ベンダは、PostScriptTM、あらゆる種類のイメージ・ファイル・フォーマット、オーディオ・データなどその他のメディア・ハンドラを追加することによりデスクトップを拡張できます。