共通デスクトップ環境 プログラマ概要

根底となる基礎事項

デスクトップ API を使用するアプリケーションをコンパイルするには、次のものが必要です。

コンパイルしたバイナリ・ファイルは、一致するライブラリをインストールした環境で実行してください。実行時のライブラリは /usr/dt/lib にあり、表 2-2 にリストされているディレクトリを格納しています。

共通デスクトップ環境ベースのアプリケーションを正しく実行するには、次の実行時のディレクトリのファイルをインストールした環境が必要です。

アプリケーションは、X/Open XCDE 標準で明示的に言及されている実行時のファイルだけに依存しなければなりません。/usr/dt/appconfig/icons など標準で言及していないファイルに依存してはなりません。このような依存性をアプリケーションに構築した場合、標準にないファイルが失われたり変更されるような環境で実行できるようにアプリケーションを強化しなければなりません。

共通デスクトップ環境アプリケーションを実行するのに最低限必要な実行環境のリストについては、dtfilsys(5) のマニュアル・ページを参照してください。

実行環境には、Motif 1.2.3 のバグを修正して機能強化した共通デスクトップ環境 Motif が含まれます (機能強化の詳細は、付録 A 「共通デスクトップ環境 Motif」を参照してください) 。共通デスクトップ環境の実行環境の詳細は、実行環境用のマニュアル・セットを参照してください。