共通デスクトップ環境 プログラマ概要

ウィンドウ管理

ウィンドウ・マネージャは、基本的には、フロントパネル GUI とワークスペースを提供するよう拡張した Motif 1.2 ウィンドウ・マネージャです。

フロントパネルは、多くのウィンドウ・マネージャがサポートするルート・ウィンドウ・メニューのグラフィック・バージョンと見なすことができます。また、ユーザが共通オブジェクトを使用できるように変更したオブジェクト・マネージャとも見なされます。フロントパネルは動的システム情報を示し、ユーザがアクションおよびシステム機能を起動できるようにします。ユーザはアプリケーション・マネージャおよびファイル・マネージャからサブパネルへアクション・アイコンをドラッグ&ドロップすることにより、フロントパネルを動的にカスタマイズします。アプリケーションは、フロントパネルを拡張する特殊構成ファイルを備え、ドロップの動作やドロップ領域のアニメーションによるフィードバックなどを定義します。これらの構成ファイルはカスタマイズの設定に依存してオプションでインストールできます。図 1-2 に一般的なデスクトップ・フロントパネルを表示します。

図 1-2 一般的なフロントパネル

Graphic

ワークスペースとは、仮想デスクトップと見なされるウィンドウ・マネージャがサポートする概念です。アプリケーション・ウィンドウは、1 つ以上、またはすべての使用可能なワークスペースに存在します。通常は、ユーザのカスタマイズの一部としてアプリケーション・ウィンドウがどのワークスペースに存在するかをユーザが決定します。セッションの再起動時にどのワークスペースにアプリケーションが表示されるかを明示的に指定する以外には、ワークスペース API を使用しないでください。一般にアプリケーションを複数のワークスペースに置くとユーザの優先権が無効になるので、置かないでください。