共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

ドラッグ&ドロップ・ユーザ・モデル

コンピューティング環境の中のオブジェクトを直接操作することは、コンピュータをコントロールしていると感じることができ、新しい操作を試みるのが楽になったり、コンピュータ一般に親しみが持てるようになるという効果があります。また、多くの操作を行う上で、これはより効率の高い操作方法でもあります。

ドラッグ&ドロップ・ユーザ・モデルを理解するためには、次の用語を理解しておく必要があります。

ドロップ領域

ドロップされたアイコンを受け入れる、ワークスペースの中の領域。ドロップ領域は、ごみ箱コントロールや印刷マネージャ・コントロールなど、通常はコントロールまたはアイコン・グラフィックによって表現されます。

ドラッグ・アイコン

ドラッグ中に使用される複合カーソル。詳細は、「ドラッグ・アイコンの各部分」を参照してください。

共通デスクトップ環境でユーザは、ファイル・マネージャのアイコン、メール・プログラムのメール・メッセージとアタッチメント、カレンダのアポイント、テキスト・エディタやテキスト・フィールド内のテキストを選択し、ドラッグできます。これらの項目は、それを受け入れる任意のドロップ領域にドロップできます。たとえば、ファイル・マネージャのドキュメント・アイコンは、ファイル・マネージャの中のフォルダ・アイコン上や、フロントパネルの印刷マネージャ・アイコン上や、メール・プログラムのアタッチメント・リスト上にドロップできます。

項目がドロップされると、ドロップされた項目に対する何らかのアクションが実行されます。たとえば、ドキュメントが印刷、移動あるいは接続されます。実行されるアクションは、ドラッグされたオブジェクトと、ドロップ先の場所によって変わります。

推奨 

dq: 

アイコンで表現されるすべてのオブジェクトには、ドラッグ&ドロップ (DND) 方式を用意しなければならない。ユーザが直接に操作できるすべての要素について、DND 方式を用意する。− 236 ページ

推奨 

dr: 

アプリケーションがドラッグ&ドロップを通してサポートする基本機能は、すべてメニュー、ボタン、またはダイアログ・ボックスによってもサポートされる。− 236 ページ

ドラッグ&ドロップは、アプリケーションの中でサポートされている他のユーザ・インタフェース・コントロールを通してアクセス可能な機能に対するアクセラレータと見なされます。ドラッグ&ドロップだけでしかサポートされていない基本操作が存在してはなりません。