アイコンは、通常は直接の操作によって、移動、コピー、削除、開くなどの操作ができる具体的なグラフィカルな要素と定義できます。
デスクトップ内の数多くのグラフィカル要素は操作不可能なので、技術的にいえばアイコンではありませんが、それでもアプリケーションの中では必要になります。このマニュアルでは、読者が用意しなければならない、あらゆる種類のグラフィカル要素を扱います。
アイコンは次の役割を果たします。
データおよびアプリケーション・オブジェクトの識別
オブジェクトの直接操作の支援
オブジェクトの状態を示す (選択など)
製品がユーザにわかるようにする
製品のオブジェクト間の関係を示す
ここに示したアイコンの目的は、いずれもアイコンを設計する上でのガイドラインとして使用できます。特には、視覚上の設計者は、これらの要件に関して大きな責任を負います。たとえば、オブジェクトの直接操作と、オブジェクトの状態と位置の表示はデスクトップ・システムによって処理されますが、製品の識別と伝達や、オブジェクト間の関係は、おもに視覚上の設計者の責任です。
推奨 |
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アイコンはオブジェクトとアプリケーションを表すためにのみ使用する。− 244 ページ アイコンはオブジェクトの視覚的な表現であり、直接操作を支援します。アイコンが、ユーザによるドラッグや選択などができない図などの他の目的に使用されると、一貫性がなくなって混乱が起こります。 |
アイコンの設計の際には、上記のような設計ガイドラインのセットの適用を考慮する必要があります。ユーザのデスクトップに新しい製品を導入することは、すでに存在するアイコンに新しいアイコンのセットを追加するということです。これらのガイドラインに従うことにより、新しいアイコンがユーザの期待どおりになるでしょう。