共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

ナビゲーション

マウス・ベースのナビゲーション

 

n/a 

 

 

 

必須 

3-1: 

キーボード・フォーカス・ポリシーがクリック・フォーカス・ポリシーである場合、コンポーネントの上で BSelect を押すと、そのコンポーネントがスクロール・バーのように、他の要素のサイズや位置を調整するものである場合を除き、そのコンポーネントにフォーカスが移動する。 

BSelect は、キーボード・フォーカス・ポリシーがクリック・フォーカス・ポリシーである場合に、マウスを使ってフォーカスを移動する機能として利用できる。 

必須 

3-2: 

ポインタがメニューの上にあるとき、アプリケーションは BSelect Press を使用して、メニューを一時表示方式で起動する。 

一時表示メニューは、ユーザがマウス・ボタンを押すと表示され、ボタンが押されている間は画面上に残っており、ユーザがボタンを離すと消える。BSelect、つまりマウス・ボタン 1 は、アプリケーション間で一貫性のある方法で、一時表示メニューを起動する手段として利用される。 

必須 

3-3: 

ポインタがアクティブでないポップアップ・メニューの要素上にあり、要素の内容がポップアップ・メニューを表示可能な場合、アプリケーションは BMenu Press を使って、ポップアップ・メニューを一時表示方式で起動する。 

ポップアップ・メニューが使用できるかどうかは、要素の中でのポインタの位置、要素の内容、または要素の選択状態に依存することがある。BMenu、つまりマウス・ボタン 3 は、アプリケーション間で一貫性のある方法で、一時表示ポップアップ・メニューを起動する手段として利用される。 

必須 

3-4: 

ユーザがポップアップ・メニューを固定表示するためのアクションを実行したとき、内部の要素と、その内部の要素を含んでいる外部の要素の両方でメニューの固定表示が可能な場合は、内部の要素のポップアップ・メニューが固定表示される。 

この仕様により、内側の要素のポップアップ・メニューがつねにアクセス可能であることが保証される。 

必須 

3-5: 

ポップアップ・メニューが固定表示されると、BMenu は、任意のメニュー・システムでの BSelect と同じ動作をする。 

BMenu の仕様上の動作は、ポップアップ・メニューを操作することである。 

必須 

3-6: 

BSelect は、固定表示されているポップアップ・メニューの中でも使用でき、任意のメニュー・システムでの場合と同じ動作をする。 

ポップアップ・メニューが固定表示されると、ユーザは標準の選択機能である BSelect を使用して、そこから要素を選択できる。 

必須 

3-7: 

メニューが固定表示でポップアップまたはプルダウンされたとき、アプリケーションは位置カーソルをメニューのデフォルト・エントリに置く。デフォルト・エントリがない場合は、メニューの最初のエントリに置く。 

固定表示されたメニューは、明示的に消去されるまで表示されたままになっている。位置カーソルをデフォルト・エントリに置くことにより、ユーザはデフォルトの操作を簡単に選択できる。デフォルト・エントリがない場合には、位置カーソルを最初のエントリに置くことにより、動作がアプリケーション間で統一される。 

必須 

3-8: 

アプリケーションは、一時表示メニューを起動したボタンが離されると、その一時表示メニューを削除する。ただし、ボタンがメニュー階層の中の階層式ボタンの上で離された場合は除く。 

一時表示メニュー・システムという概念では、マウス・ボタンが離されると、メニューが消える必要がある。 

必須 

3-9: 

一時表示メニュー・システムがポップアップまたはプルダウンされたとき、そのメニュー・システムの中でポインタを移動すると、位置カーソルがポインタを追って移動する。 

一時表示メニュー・システムが画面に表示されたら、ユーザはメニュー・システム内でマウスを使って位置カーソルを移動できなければならない。 

必須 

3-10: 

一時表示メニュー・システムがポップアップまたはプルダウンされ、ポインタが階層式ボタンの上にあるとき、それに関連付けられたメニューがプルダウンされ、移動が可能になる。ポインタがメニューまたはその階層式ボタンの外のメニュー項目に移動すると、おそらくは短い時間の後に、関連付けられているメニューが削除される。 

ユーザは、メニュー・システムのすべてのメニューに、マウスを使ってアクセスできなければならない。この機能により、ユーザはメニュー・システム内の任意のメニューに素早く移動できるようになる。 

必須 

3-11: 

メニュー・バーの一部である一時表示メニュー・システムがプルダウンされたとき、メニュー・バーの上の他の要素にポインタを移動すると、現在のメニュー・システムが消去され、新しい要素に関連付けられているプルダウン・メニューが固定表示される。 

この一時表示メニュー・システムの機能により、ユーザはメニュー・バーに接続されているすべてのメニューを素早くブラウズすることができる。 

必須 

3-12: 

一時表示メニュー・システムがポップアップまたはプルダウンされ、メニュー・システムを起動したボタンがメニュー・システムのコンポーネントの中で離されると、そのコンポーネントが起動される。離されたのが階層式ボタンまたはオプション・ボタンの上だった場合は、それに関連付けられているメニューが対応するボタンが押される前に固定表示されていなかったならば、そのメニューが固定表示される。 

一時表示メニューを起動したマウス・ボタンを離すことは、メニュー要素を起動するための、アプリケーション間で一貫した手段として利用される。 

必須 

3-13: 

ポインタがポップアップ・メニューを持つ領域の中にあるとき、アプリケーションは、メニューが BMenu Click の前に固定表示されていなかったならば、BMenu Click を使用してそのメニューを固定表示する。 

BMenu Click は、ポップアップ・メニューを固定表示するための、アプリケーション間で一貫した手段として利用される。 

必須 

3-14: 

プルダウン・メニューまたはオプション・メニューが固定表示された後に、メニュー・システム内で BSelect Press が行われると、メニューは一時表示メニューとして動作する。 

この固定表示されたプルダウン・メニューまたはオプション・メニューの機能により、ユーザは固定表示されたメニューと一時表示メニューのどちらを使うかを簡単に切り替えることができる。 

必須 

3-15: 

ボタンを押すことにより、メニューが消去され、そのボタンを押したことが基本のコンポーネントに渡されない場合、それ以降のボタンを離すまでのイベントは、基本のコンポーネントに渡されない (ボタンを離すというイベントを含む)。 

ボタンを押すことによりメニューが消去される場合、そのボタンを押したことは基本のコンポーネントに渡されることがある。基本のコンポーネントに渡されるかどうかにかかわらず、ボタンを押すことは、基本のウィンドウを前面に出して、それにフォーカスを与えるというような他の効果を持つことができる。押すことが基本のコンポーネントに渡されない場合、ボタンを離すまでのイベントは、そのコンポーネントに渡されてはならない (ボタンを離すというイベントを含む)。 

必須 

3-16: 

ポップアップ・メニューが固定表示された後、メニュー・システム内で BSelect Press または BMenu Press が行われると、メニューは一時表示メニューとして動作する。 

この固定表示されたポップアップ・メニューの機能により、ユーザは固定表示されたメニューと一時表示メニューのどちらを使うかを簡単に切り替えることができる。 

オプション 

b: 

メニュー・バー項目の上で BMenu Press または BMenu Click を行うと、そのメニューが表示される。 

必須 

c: 

オプション・ボタンの上で BMenu Press か BMenu Click を行うと、オプション・メニューが表示される。 

必須 

d: 

テキスト・フィールドの上で BSelect Press を行うと、テキスト・カーソルがマウス・カーソル位置に挿入される。 

キーボード・ベースのナビゲーション

 

n/a 

 

 

必須 

3-17: 

テキスト・コンポーネントの中のテキスト・カーソルは、コンポーネントがキーボード・フォーカスを持っている場合と持っていない場合で、違う表示になる。 

テキスト・コンポーネントの中で、テキスト・カーソルは位置カーソルの役割を果たすので、コンポーネントがキーボード・フォーカスを持っているかどうかを示さなければならない。 

必須 

3-18: 

テキスト・コンポーネントが、テキスト・カーソルを表示しないことでキーボード・フォーカスを失ったことを示し、その後にコンポーネントがフォーカスを再び獲得した場合、カーソルはコンポーネントがフォーカスを失ったときと同じ位置に再表示される。 

動作が予期できるものであるように、テキスト・コンポーネントがキーボード・フォーカスを失ってから再獲得するまでに、テキスト・カーソルの位置が変わらないことが重要である。 

必須 

3-19: 

サッシのような小さなコンポーネントが、塗り潰しによってキーボード・フォーカスを持っていることを示している場合、塗り潰しの状態には、それ以外の意味は関連付けられない。 

この規則により、小さなコンポーネントでの塗り潰しの意味に関する混乱を防ぐことができる。 

必須 

3-20: 

各コンポーネントの位置カーソルの追加や削除を行うことで、コンポーネントが画面上で占有するスペースの量が変化しないように、すべてのコンポーネントは設計され、アプリケーション内に配置される。 

視覚的な一貫性を保つために、コンポーネントのサイズと位置は、キーボード・フォーカスがコンポーネント間で移動するときも変化してはならない。 

必須 

3-21: 

[Control] + [Tab] キーは位置カーソルを次のフィールドに移動し、[Control] + [Shift] + [Tab] キー位置カーソルを前のフィールドに移動する。[Tab] と [Shift] + [Tab] キーがフィールドの中の内部的なナビゲーションに使用されていない限り、[Tab] も位置カーソルを次のフィールドに移動し、[Shift] + [Tab] キーも位置カーソルを前のフィールドに移動する。 

これらのキーは、ウィンドウ内のフィールド間でナビゲーションを行うための一貫性のある手段として利用できる。 

必須 

3-22: 

[Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合)と [Control] + [Tab] キーは、次の規則に従って、位置カーソルをウィンドウ内の前方のフィールドに移動する。 

  • 次のフィールドがコントロールである場合、[Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合) と [Control] + [Tab] キーは、位置カーソルをそのコントロールに移動する。

  • 次のフィールドがグループである場合、[Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合) と [Control] + [Tab] キーは、位置カーソルをそのグループ内の移動可能なコンポーネントに移動する。

  • 次のフィールドに移動可能なコンポーネントが含まれていない場合、[Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合) と [Control] + [Tab] キーは、そのフィールドをスキップする。

これらの規則は、[Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合) と [Control] + [Tab] キーのアプリケーション間での一貫した動作を保証する。 

必須 

3-23: 

[Shift] + [Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合) と [Control] + [Shift] + [Tab] キーは、位置カーソルを、[Tab] (内部的なナビゲーションに使用されていない場合)と [Control] + [Tab] キーの逆の向きにフィールド間で移動する。 

これらの規則は、[Shift] + [Tab] キー(内部的なナビゲーションに使用されていない場合) と [Control] + [Shift] + [Tab] キーのアプリケーション間での一貫した動作を保証する。 

必須 

3-24: 

ウィンドウがフォーカスを獲得したとき、次の条件がすべて満たされていれば、位置カーソルは、そのウィンドウ内で最後にフォーカスを持っていたコントロールに置かれる。 

  • ウィンドウはクリック・キーボード・フォーカス・ポリシーを使用している。

  • ウィンドウはキーボード・ナビゲーションによって、またはウィンドウのクライアント領域外でのボタンを押すことによってフォーカスを獲得した。

  • ウィンドウは過去のいずれかの時点でフォーカスを持っていたことがある。

  • ウィンドウ内の、最後にフォーカスを持っていたコントロールは、まだ移動可能である。

この規則により、ユーザがナビゲーションによって離れたウィンドウに戻ったときに、ユーザが最後にいたコンポーネントにフォーカスが戻ることが保証される。 

必須 

3-25: 

フィールド・ナビゲーションは、ウィンドウの最初のフィールドと最後のフィールドの間で折り返す。 

このフィールド・ナビゲーションの機能は、ユーザにとって、ウィンドウのすべてのフィールドを移動するための簡単な手段として利用できる。 

必須 

3-26: 

コンポーネント・ナビゲーションのために、フィールド内で下矢印キーと上矢印キーが使用されたとき、これらのキーは次の規則に従って動作する。 

左から右に書かれる言語環境では、下矢印キーは、左上から始めて右下で終わり、さらに左上に折り返しするという形で、フィールド内のすべての移動可能なコントロールの間で位置カーソルを移動する。コントロールがマトリックス的に配置されている場合、下矢印は、まず上から下に 1 列を移動し、次のその右の列を移動する。右から左に書かれる言語環境では、下矢印は、右上から始めて左下で終わるという形で、すべての移動可能なコントロールの間で位置カーソルを移動する。 

  • 上矢印は、下矢印と反対の向きに、フィールド内のすべての移動可能なコントロールの間で位置カーソルを移動する。

これらの規則は、方向キーを使ったコンポーネント間でのナビゲーションの一貫性を保証する。 

必須 

3-27: 

コンポーネント・ナビゲーションのために、フィールド内で右矢印キーと左矢印キーが使用されたとき、これらのキーは次の規則に従って動作する。 

  • 左から右に書かれる言語環境では、右矢印キーは、左上から始めて右下で終わり、さらに左上に折り返しするという形で、フィールド内のすべての移動可能なコントロールの間で位置カーソルを移動する。コントロールがマトリックス的に配置されている場合、右矢印は、まず左から右に 1 行を移動し、次のその下の行を移動する。右から左に書かれる言語環境では、右矢印は、左下から始めて右上で終わるという形で、すべての移動可能なコントロールの間で位置カーソルを移動する。

  • 左矢印は、右矢印と反対の向きに、フィールド内のすべての移動可能なコントロールの間で位置カーソルを移動する。

これらの規則は、方向キーを使ったコンポーネント間でのナビゲーションの一貫性を保証する。 

必須 

3-28: 

コントロールが右矢印と左矢印を内部的なナビゲーションに使用する場合、[Begin] キーは、左から右に書かれる言語環境では、データの一番左の端か、一番左の要素に位置カーソルを移動する。右から左に書かれる言語環境では、[Begin] キーはデータの一番右の端か、一番右の要素に位置カーソルを移動する。 

この規則により、データの左右の端、あるいはコントロールの中の左右の要素に手軽にナビゲーションできる。 

必須 

3-29: 

コントロールが右矢印と左矢印を内部的なナビゲーションに使用する場合、[End] キーは、左から右に書かれる言語環境では、データの一番右の端か、一番右の要素に位置カーソルを移動する。右から左に書かれる言語環境では、[End] キーはデータの一番左の端か、一番左の要素に位置カーソルを移動する。 

この規則により、データの左右の端、あるいはコントロールの中の左右の要素に手軽にナビゲーションできる。 

必須 

3-30: 

コントロールが上矢印と下矢印を内部的なナビゲーションに使用する場合、[Control] + [Begin] キーは位置カーソルを次のいずれかの位置に移動する。 

  • 先頭の要素

  • データの上端

  • 左から右に書かれる言語環境では、データの左上の端。右から左に書かれる言語環境では、データの右上の端

この規則により、コントロールの中のデータの先頭に手軽にナビゲーションできる。 

必須 

3-31: 

コントロールが上矢印と下矢印を内部的なナビゲーションに使用する場合、[Control] + [End] キーは位置カーソルを次のいずれかの位置に移動する。 

  • 最後の要素

  • データの下端

  • 左から右に書かれる言語環境では、データの右下の端。右から左に書かれる言語環境では、データの左下の端

この規則により、コントロールの中のデータの末尾に手軽にナビゲーションできる。 

オプション 

e: 

新しいウィンドウが開かれると、キーボード・フォーカスは、そのウィンドウの性質に応じて、ウィンドウの中の最初のフィールドまたは最初の位置、あるいはデフォルトの位置に置かれる。 

必須 

f: 

[Tab] キーは、グループ内のプッシュ・ボタンの間で入力フォーカスを移動する。 

また、矢印キーは『OSF/Motif スタイル・ガイド リリース 1.2』に従って、選択されたフォーカスを移動する。

必須 

g: 

[Control] キー、[Shift] キー、および [Alt] キーは、他のキーまたはキーの組み合わせの機能を変更するためだけに使用する。 

オプション 

h: 

[Alt] キーは、ニーモニックにアクセスするためだけに使用する。 

メニュー上の移動

 

n/a 

 

 

必須 

3-32: 

ユーザが、キーボード・フォーカス・ポリシーがポインタ・フォーカス・ポリシーであるときにメニューに移動したときに、フォーカス・ポリシーは一時的にクリック・フォーカス・ポリシーに変更され、ユーザがメニュー・システムの外に移動するとキーボード・フォーカス・ポリシーに戻る。 

メニューは、キーボード・フォーカス・ポリシーが一般的にポインタ・フォーカス・ポリシーであるときも、常に移動可能でなければならない。 

必須 

3-33: 

アプリケーションは、メニュー・バー・システムがアクティブでない場合、[F10] キーを使用してメニュー・バー・システムを起動する。位置カーソルは、メニュー・バーの中の最初の移動可能な階層式ボタンに置かれる。移動可能な階層式ボタンがない場合、キーは何の効果も持たない。 

[F10] キーは、キーボードを使ってメニュー・バーに移動するための、一貫性のある手段として利用できる。 

必須 

3-34: 

キーボード・フォーカスが、アクティブでないポップアップ・メニューを持つ要素の中にあり、要素のコンテキストが、ポップアップ・メニューの表示を許す場合、アプリケーションはポップアップ・メニューの起動に [Menu] キーを使用する。位置カーソルは、メニューのデフォルト項目か、デフォルト項目がない場合は、ポップアップ・メニューの最初の移動可能な項目の上に置かれる。 

[Menu] キーは、キーボードからポップアップ・メニューを起動するための、一貫性のある手段として利用できる。 

必須 

3-35: 

キーボード・フォーカスがオプション・ボタンの上にあるとき、アプリケーションは [Select] キーまたは [Space] キーを使って、オプション・メニューを固定表示する。位置カーソルは、オプション・メニューで以前に選択された項目の上に置かれる。オプション・メニューがまだプルダウンされたことがない場合、位置カーソルはメニューのデフォルト項目に置かれる。アクティブなオプション・メニューが存在する場合、[Return] キー、[Select] キー、または [Space] キーは、オプション・メニューの中の現在の項目を選択し、メニュー・システムを消去し、位置カーソルをオプション・ボタンに戻す。 

これらのキーは、キーボードからオプション・メニューを固定表示するための、アプリケーション間で一貫性のある手段として利用できる。 

必須 

3-36: 

アプリケーションは下矢印キー、左矢印キー、右矢印キー、および上矢印キーを使用して、メニュー・システム内の項目を移動する。 

下矢印キー、左矢印キー、右矢印キー、および上矢印キーの方向キーは、メニュー・システムの項目間でナビゲーションするための、一貫性のある手段として利用できる。 

必須 

3-37: 

メニュー上の移動アクションが、メニューまたはメニュー・バーの中の次の、あるいは前のコンポーネントに移動するとき、移動の順序と折り返しの動作は、フィールド内の対応するコンポーネント・ナビゲーションのアクションと同じである。 

この仕様により、メニュー上の移動と、フィールド内でのコンポーネント・ナビゲーションとの一貫性が実現される。 

必須 

3-38: 

アプリケーションが 2 次元メニューを使用する場合、メニューには階層式ボタンは含まれない。 

2 次元メニューに階層式ボタンがあると、ユーザはキーボードを使ってメニューのすべての要素にナビゲーションできなくなる。 

必須 

3-39: 

フォーカスがメニューまたはメニュー・バー・システムの中のコンポーネントの上にあるとき、下矢印キーは次の動作をする。 

  • コンポーネントが縦方向、または 2 次元メニューに含まれている場合は、下に向かって、次の移動可能なコンポーネントに移動する。必要ならば、メニュー内で折り返しを行う。

  • コンポーネントがメニュー・バーに含まれており、キーボード・フォーカスを持っているコンポーネントが階層式ボタンである場合は、関連付けられているプルダウン・メニューを固定表示し、メニューのデフォルト・エントリに移動する。メニューにデフォルト・エントリがない場合は、メニューの最初の移動可能なエントリに移動する。

この規則により、メニューまたはメニュー・バー・システム内での方向キーの動作の一貫性が実現される。 

必須 

3-40: 

フォーカスがメニューまたはメニュー・バー・システムの中のコンポーネントの上にあるとき、上矢印キーは次の動作をする。 

コンポーネントが縦方向、または 2 次元メニューに含まれている場合は、このアクションは上に向かって、1 つ前の移動可能なコンポーネントに移動する。必要ならば、メニュー内で折り返し、下矢印キーの場合とは反対方向に進む。 

この規則により、メニューまたはメニュー・バー・システム内での方向キーの動作の一貫性が実現される。 

必須 

3-41: 

フォーカスがメニューまたはメニュー・バー・システムの中のコンポーネントの上にあるとき、左矢印キーは次の動作をする。 

  • コンポーネントが縦方向、または 2 次元メニューに含まれており、左端にない場合は、左に向かって、前の移動可能なコンポーネントに移動する。

  • コンポーネントがメニュー・バーの左端にある場合は、メニュー・バーの中で折り返す。

  • コンポーネントが、縦方向、または 2 次元メニューの子である縦方向、または 2 次元メニューの左端にある場合は、現在のメニューを消去し、親の階層式ボタンに移動する。

  • コンポーネントが、メニュー・バーの子である縦方向、または 2 次元メニューの左端にある場合は、現在のメニューを消去し、メニュー・バーの前の移動可能なエントリに、左に向かって移動する。そのエントリが階層式ボタンである場合は、それに関連付けられているプルダウン・メニューを固定表示し、そのメニューのデフォルト・エントリに移動する。メニューにデフォルト・エントリがない場合は、メニューの最初の移動可能なエントリに移動する。

この規則により、メニューまたはメニュー・バー・システム内での方向キーの動作の一貫性が実現される。 

必須 

3-42: 

フォーカスがメニューまたはメニュー・バー・システムの中のコンポーネントの上にあるとき、右矢印キーは次の動作をする。 

  • コンポーネントが縦方向のメニューの階層式ボタンである場合は、それに関連付けられているプルダウン・メニューを固定表示し、そのメニューのデフォルト・エントリに移動する。メニューにデフォルト・エントリがない場合は、メニューの最初のトラバース可能なエントリに移動する。

  • コンポーネントがメニュー・バーまたは 2 次元のメニューに含まれており、右端にはない場合は、右に向かって、次のトラバース可能なコンポーネントに移動する。

  • コンポーネントがメニュー・バーの右端にある場合は、メニュー・バーの中で折り返す。

  • コンポーネントが階層式ボタンでなく、縦方向、または 2 次元メニューの右端にある場合、現在のメニューに、下矢印キーを押すと、それに関連付けられているプルダウン・メニューが固定表示されるような上位の階層式ボタン (一般にはメニュー・バー) がある場合は、最も近い上位の階層式ボタンからプルダウンされるメニュー・システムを消去し、その階層式ボタンから、右に向かって、次の移動可能なコンポーネントに移動する。そのコンポーネントが階層式ボタンである場合は、それに関連付けられているプルダウン・メニューを固定表示し、そのメニューのデフォルト・エントリに移動する。メニューにデフォルト・エントリがない場合は、メニューの最初の移動可能なエントリに移動する。

この規則により、メニューまたはメニュー・バー・システム内での方向キーの動作の一貫性が実現される。 

必須 

3-43: 

すべてのメニュー上の移動アクションは、メニューの固定表示を例外として、他のメニュー・エントリと同じようにティアオフ・ボタンにも移動する。 

ティアオフ・ボタンの移動には、他のメニュー項目の移動との一貫性がなければならない。 

必須 

3-44: 

アプリケーションが [F10]、[Menu]、または [Cancel] キーを使用して、メニュー・システム全体を消去する場合、クリック・フォーカス・ポリシーが使用されているならば、位置カーソルは、メニュー・システムが固定表示される前に位置カーソルを持っていたコンポーネントに戻される。 

以前に位置カーソルを持っていたコンポーネントに位置カーソルを戻すことにより、ユーザは作業を中断せずに再開できる。 

スクロール可能なコンポーネント・ナビゲーション

 

n/a 

 

 

 

必須 

3-45: 

アプリケーション内のスクロール可能なコンポーネントは、すべて適切なナビゲーション操作とスクロール操作をサポートする。アプリケーションは、ページ単位での表示領域のスクロールを行うページ・ナビゲーション・キーの [Page Up]、[Page Down]、[Control] + [Page Up] ([Page Left])、および [Control] + [Page Down] ([Page Right]) キーを使用する。 

ユーザは、スクロール可能なコンポーネントの内容全体を表示し、アクセスできなければならない。 

必須 

3-46: 

ページ単位でのスクロールを行うとき、アプリケーションは、古いページと新しいページの間に、少なくとも 1 ユニットのオーバラップする部分を残す。 

ページと次のページの間にオーバラップを残すことにより、ユーザは視覚的な連続性を得ることができる。 

必須 

3-47: 

カーソルをコンポーネントに、またはコンポーネントの中に移動するキーボード操作や、カーソル位置の項目への挿入、削除、または変更を行うキーボード操作は、操作が完了したときにカーソルが表示されているように、コンポーネントのスクロールを行う。 

ユーザは、位置カーソルの移動や、スクロール可能なコンポーネントの内容に対する操作の結果を見ることができなければならない。 

必須 

3-48: 

マウス・ベースのスクロール・アクションが実行中の場合、[Cancel] キーはスクロール・アクションを取り消して、スクロールしているデバイス (スライダ) を、スクロール操作の開始前の状態に戻す。 

[Cancel] キーは、ユーザがスクロール操作を取り消すための便利な手段として利用できる。