共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド

ダイアログ・ボックスの設計


注 -

これらの要件は、英語ロケールの、左から右に書かれる言語環境にのみ適用される。他のロケールについては、適当に修正を加える必要がある。


 

n/a 

 

 

推奨 

cp: 

アプリケーション内で使用されるダイアログ・ボックスのタイトルは、表 10-3 の規則に従う。

.

表 10-3 ダイアログ・ボックスのタイトルの規則

ウィンドウの用途 

ウィンドウ・タイトルのフォーマット 

メッセージ 

<アプリケーション名またはオブジェクト名> : <アクションまたは状況> 

経過状況 

<アプリケーション名またはオブジェクト名> : <アクション> の経過状況 

アクション (コマンド) 

<アプリケーション名> : <アクション> 

オブジェクト属性 

<アプリケーション名> : <オブジェクト型> 属性 

アプリケーション・オプション 

<アプリケーション名> : <型> オプション 

 

n/a 

 

 

 

必須 

cq: 

アプリケーション内のすべてのダイアログ・ボックスは、ダイアログ・ボックスのアクションを実行してダイアログ・ボックスを消去するか、何のアクションも実行せずにダイアログ・ボックスを消去するボタンを、少なくとも 1 個は持っていなければならない。 

 

 

 

 

6-16: 

この項目は cr に置き換えられた。

推奨 

cr: 

アプリケーションが一般ダイアログ・ボックスのアクションを使用する場合、アクションは次に示す機能とラベルを持っている。 

オプション 

 

[はい] 

ダイアログ・ボックスに表示された質問に対する肯定的な応答を示す。 

オプション 

 

[いいえ] 

ダイアログ・ボックスに表示された質問に対する否定的な応答を示す。 

オプション 

 

[了解] 

ダイアログ・ボックスのコンポーネントに加えられた変更をすべて適用し、ダイアログ・ボックスを閉じる。 

オプション 

 

<コマンド> 

ダイアログ・ボックスのコンポーネントに加えられた変更をすべて適用して、<コマンド> に関連するアクションを実行し、オプションでダイアログ・ボックスを閉じる。 

 

 

 

 

 

<コマンド> ボタンは、そのボタンをクリックしたときに実行されるアクションに関して、ユーザに与える情報量が多い場合に、[了解]、[はい]、または [いいえ] の代わりのボタン・ラベルとして使用される。 

オプション 

 

[適用] 

ダイアログ・ボックスのコンポーネントに加えられた変更をすべて適用するが、ダイアログ・ボックスを閉じない。 

オプション 

 

[再実行] 

実行中の作業を再び試みる。 

オプション 

 

[中止] 

実行中の作業を、次のブレーク・ポイントで終了させる。 

オプション 

 

[一時停止] 

実行中の作業を一時停止させる。 

オプション 

 

[再開] 

一時停止された作業を再開させる。 

オプション 

 

[デフォルトとして保存] 

現在の設定を、このウィンドウが次に表示されたときに表示されるデフォルト設定として保存する。設定は選択されたオブジェクトには適用されず、ダイアログ・ボックスは閉じない。 

[デフォルトとして保存] ボタンは、ユーザが、ダイアログ・ボックスの中のコントロールのセットについて、出荷時の設定として用意するのとは別のデフォルト値を使用する可能性がある場合に用意しておく。たとえば、[新規 <オブジェクト型>] ウィンドウでは、そのオブジェクト型の新規インスタンスが作成されるたびに、アプリケーションが与える値の代わりに、現在の値をデフォルト設定として表示するように指定できるように、[デフォルトとして保存] ボタンを用意しておく。 

オプション 

 

[リセット] 

アプリケーションがまだ適用していない変更内容をすべて取り消す。ダイアログ・ボックス内のコントロールは、ダイアログ・ボックス・アクションが最後に適用された時点の状態にリセットされる。ダイアログ・ボックスの現在の起動中に変更内容がまったく適用されていない場合、コントロールはダイアログ・ボックスが表示されたときの状態にリセットされる。 

オプション 

 

[出荷時設定にリセット] 

まだ適用されていない変更内容をすべて取り消す。ダイアログ・ボックス内のコンポーネントは、アプリケーションを出荷したベンダによって指定されたデフォルトの状態と値にリセットされる (つまり、コントロールは元の出荷時設定に戻される)。 

オプション 

 

[取消し] 

まだ適用されていないアクションを実行しないまま、ダイアログ・ボックスを閉じる。 

推奨 

 

[ヘルプ] 

ダイアログ・ボックスのヘルプを表示する。 

推奨 

cs: 

現在アクティブになっていない、あるいはその設定が現在無効になっている目に見えるコントロールは、すべて選択不可にする。 

選択不可コントロールは、ユーザが起動できないコントロールで、アクティブでない状態が短期間しか続かない場合にのみ使用する (つまり、アプリケーションまたはデスクトップ環境の中で、そのコントロールをアクティブにするための手段が存在する場合)。コントロールが、(現在のアプリケーションまたはシステムの構成のため、またはその機能を使用する特定のソフトウェアがインストールされていないために) 永続的にアクティブでない場合は、コントロールを選択不可にするのではなく、メニューそのものから削除する。 

オプション 

ct: 

ダイアログ・ボックスのサイズはできるだけ小さく抑える。低解像度のディスプレイでは、ダイアログで画面がいっぱいになったり、適切に設計されていなければ画面の端を越える可能性もあることに注意する。 

オプション 

cu: 

ダイアログ・ボックスを複雑にしないようにする。ダイアログ・ボックスが多数の機能をサポートしなければならない場合は、拡張可能なダイアログ・ボックス (「拡張可能なウィンドウ」を参照) を使用するか、複数のダイアログをネストさせる。

オプション 

cv: 

ダイアログ・ボックスでは、サイズ変更ハンドルを使用しないようにする。ただし、ユーザがより多くの情報を見られるという点で有用な場合は、サイズ変更ハンドルを使用してもよい。たとえば、ダイアログに、かなり長くなる可能性のあるスクロール・リストが含まれており、ユーザがそのリストを頻繁に検索しなければならないような場合。 

オプション 

cw: 

アプリケーション内のすべてのダイアログ・ボックスは、[Return] キーが押されたときに起動されるデフォルト・ボタンを、必ず 1 個だけ持つ。 

デフォルト・ボタンは、ユーザからの最も可能性の高い応答に関連付けられなければならず、破壊的あるいは取り消しできないような効果を持っていてはならない。アプリケーションによっては、特定のフィールドのセットへの入力あるいはその他の操作が行われるまで、デフォルト・ボタンが表示されないようなダイアログ・ボックスを持つこともある。 

オプション 

cx: 

アプリケーションが表示するダイアログ・ボックスに、拡張機能と見なされるコントロールがある場合は、拡張可能なダイアログ・ボックスを使用するか、ユーザが各ページをナビゲートできるようなオプションで [カテゴリ] メニューを提供する複数ページ・ダイアログ・ボックスを使用する。 

拡張機能に関連するコントロールは、ユーザに最初に表示されるオプションのセットと一緒に表示するべきではない。一般のユーザには、アプリケーションの基本機能を使用する上で必要なオプションだけを表示するべきである。ダイアログ・ボックス内の拡張機能へのアクセス方法を探すユーザは、[カテゴリ] オプション・ボタン (図 7-1 を参照) を使用できる。拡張機能の数が少ない場合、あるいはこれらのコントロールの設定がダイアログ・ボックス内に表示される基本コントロールの設定と密接に関連している場合 (つまり、ユーザが基本コントロールの設定を変更すると、拡張コントロールの設定も変化する場合) には、拡張可能なダイアログ・ボックスを使用することもできる (「拡張可能なウィンドウとダイアログ・ボックス」の節を参照すること)。

属性ウィンドウ

 

n/a 

 

 

 

必須 

cy: 

アプリケーションに、アプリケーションの動作を制御する設定がある場合、これらの設定は [オプション] メニューからアクセスできるアプリケーション属性ウィンドウに表示される。 

推奨 

cz: 

アプリケーションがオブジェクトを管理しており、ユーザがこれらのオブジェクトの設定の確認や変更ができるようになっている場合、これらの設定は、[編集]、<obj-type> あるいは [選択] メニューの [属性...] 項目や、そのオブジェクトに関連付けられているポップアップ・メニューからアクセスできるオブジェクト属性ウィンドウに表示される。 

推奨 

da: 

アプリケーションが属性ウィンドウやオプション・ウィンドウへのアクセスを提供している場合、このウィンドウには、アプリケーションがサポートしているならば、次に示す機能を持つボタンのセットが、この順序で含まれている。 

必須 

 

[了解] 

ダイアログ・ボックスでコンポーネントに対して加えられた変更を適用し、ダイアログ・ボックスを閉じる。[了解] はより適切なラベル (たとえば [追加] など) に置き換えてもよい。代わりのラベルは動詞句でなければならない。 

オプション 

 

[適用] 

ダイアログ・ボックスでコンポーネントに対して加えられた変更を適用する。ダイアログ・ボックスは閉じない。 

必須 

 

[リセット] 

アプリケーションが、まだ適用していない変更内容をすべて取り消す。ダイアログ・ボックス内のコントロールは、ダイアログ・ボックス・アクションが最後に適用された時点での状態にリセットされる。現在起動中のダイアログ・ボックスで変更内容がまったく適用されていない場合、コントロールはダイアログ・ボックスが表示されたときの状態にリセットされる。 

オプション 

 

[出荷時設定にリセット] 

まだ適用されていない変更内容をすべて取り消す。ダイアログ・ボックス内のコンポーネントは、アプリケーションを出荷したベンダによって指定されたデフォルトの状態または値にリセットされる (つまり、コントロールは元の出荷時設定に戻される)。 

必須 

 

[取消し] 

まだ適用されていないアクションを実行しないまま、ダイアログ・ボックスを閉じる。 

必須 

 

[ヘルプ] 

ダイアログ・ボックスのヘルプを表示する。 

推奨 

db: 

アプリケーションが、選択されたオブジェクトの設定を表示する属性ウィンドウを提供する場合、その属性ウィンドウは現在の選択を追跡し、現在選択されているオブジェクトの属性が正確に反映されるように、コントロールの状態を変更する。