共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

ToolTalk の規約

ツールキットのメッセージ規約の大部分は、標準 ToolTalk メッセージ・セットの記述で構成されます。この節では、特定の標準メッセージ・セットには関係ない規約について説明します。

表 A-2 メッセージ・ツールキット規約

フィールド 

説明 

fileAttrib 

メッセージのファイル属性を設定できるかどうか、または設定する必要があるかどうかを示します。ToolTalk サービスには、各メッセージがファイルを参照し、名前が付いているファイルでは「配信対象である」クライアントにメッセージを配信できる機能 (「ファイル配信範囲指定機能」と呼ぶ) があります。 

opName 

オペレーション名またはイベント名 (「op」ともいう)。重要なのは、ツールが異なっても意味が同じものに対しては同じ opName を使用することです。メッセージが標準のものではない場合、その opName は一意でなければなりません。たとえば、opName に Company_Product (Acme_HoarkTool_Hoark_My_Frammistat など) という接頭辞を付けます。

requiredArgs 

メッセージに必ず含まれていなければならない引き数 

optionalArgs 

メッセージに含まれることもある特別引き数。メッセージ内のオプション引き数は、指定の順序で必須の引き数の後ろに指定しなければなりません。 

vtype argumentName 

特定の引き数についての記述。vtype は、メッセージ引き数に含まれるデータの種類を表す文字列で、プログラマが定義します。ToolTalk サービスは、送信メッセージ・インスタンスと登録されているメッセージ・パターンとを照合する場合にだけ vtype を使用します。各 vtype は、規約により一般的な単一の既知のデータ型に対応づけなければなりません。