共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

イベントとオペレーションとの違い

イベントは、何か起きたことを通知するものです。イベントは、簡単に言えばニュース速報です。送信側のプロセスは、他のプロセスがイベントが起きたことを聞くかどうかと、アクションがイベントの結果として起こるかどうかについて正式な予想を持っていません。プロセスが ToolTalk サービスを使用して、配信対象のプロセスにイベントが発生したことを知らせる場合、通知を送信します。送信側プロセスは応答を期待しないため、イベントは失敗できません。

オペレーションは、問い合わせまたはアクションです。要求側プロセスは、オペレーションが実行されるように問い合わせまたは要求を行います。要求側プロセスは結果が返されることを予想し、問い合わせまたはアクションのステータスを通知するように要求します。プロセスが ToolTalk サービスを使用して、他のツールにオペレーションを実行するように依頼する場合、要求を送信します。ToolTalk サービスは配信対象のプロセスに要求を配信し、送信側プロセスに要求のステータスを通知します。

通知の送信

アプリケーションが ToolTalk の通知を送信する場合、応答は受信せず、ツールがその通知に注意を払うかどうかについて通知を受けることもありません。通知をイベントの発生に応じて正確なレポートにすることが重要です。

たとえば、ツールがデスクトップ・サービス・メッセージの Modified を送信する場合、聞き手側のツールを指定の方法で反応させることができます。しかしツールは、他のツールがそのメッセージに反応するかどうか気にしたり、通知を受ける必要はありません。次のイベントをレポートするだけです。

THE_USER_HAS_MADE_CHANGES_TO_THIS.

要求の送信

アプリケーションが ToolTalk の要求を送信する場合、1 つのツールが指示されたオペレーションを実行する、または問い合わせに答え、応答メッセージを返すことを期待します。たとえば、ツールがデスクトップ・サービス・メッセージの Get_Modified を送信する場合、メッセージが配信され、アクションが実行されたという通知が期待できます。ToolTalk サービスでは必ず、プロセスの受信によって応答が返されるか、送信側に要求の失敗が通知されます。

次の 3 つの方法で要求を識別できます。

  1. 異常終了できるツールによって要求されるオペレーションを識別する

  2. 他のツール用に実行できるオペレーションを識別する

  3. 他のツールに実行させるオペレーションを識別する

これらのオペレーションを識別するための良い方法は、ツールが実行するまたは実行を完了したイベントとオペレーションの順序について概説するシナリオを開発することです。