共通デスクトップ環境 ToolTalk メッセージの概要

セッション

セッションとは、同じ ToolTalk メッセージ・サーバのインスタンスを持つプロセスのグループのことです。プロセスが ToolTalk サービスとの通信を開始すると、デフォルトのセッションが配置され (または、セッションが存在していない場合は作成され)、プロセスにはプロセス識別子 (procid) が割り当てられます。デフォルト・セッションは、環境変数 (「プロセス・ツリー・セッション」と呼ぶ)、または X ディスプレイ (「X セッション」と呼ぶ) によって配置されます。

セッションの概念は、メッセージの配信において重要です。送信側は、あるセッションをメッセージの配信範囲にできます。ToolTalk サービスは、現在のセッションを参照するメッセージ・パターンを持つすべてのプロセスにメッセージを配信します。現在のセッション識別子 (sessid) でメッセージ・パターンを更新するときは、アプリケーションはそのセッションを結合します。