JFP 開発ガイド

日本語化プログラミングの移植性と利便性

Solaris では大別して 2 種類の日本語ロケール情報を提供しています。1 つは国際化されたプログラムを支援する言語対応化の一つである日本語固有の言語情報と文化情報です。これらは標準化された国際化プログラミングの枠組みを介してアクセスすることができます。この枠組みに則って処理を行う限り、アプリケーションは高い移植性を保ったまま日本語化が行えます。

一方、Solaris で提供する日本語ロケール情報には、国際化の枠組みの中で日本語化を補う付加的な情報も含まれます。これらを利用すると日本語に固有な文字分類や文字対応などの処理が簡単に行える反面、同様の情報を持たない Solaris 以外の環境においてアプリケーションが実行できなくなる可能性があります。こうした付加的な情報を利用するインタフェースについては、第 3 章「日本語ロケールと文字分類」の中の「日本語 Solaris で拡張されたインタフェース名」で紹介しています。