市販の日本語 TrueType フォントをインストールする場合には、以下の方法で行ってください。
TrueType フォントを適当なディレクトリにコピーします。なお、 Solaris では TruType Collection (.ttc) フォントは直接使用することができません。 TrueType Collection フォントは複数の TrueType フォントに分割して使用するようにしてください。
% mkdir $HOME/ttfontdir % cp sample.ttf $HOME/ttfontdir
なお、フォントを置く場合は任意のディレクトリでかまいません。
fonts.scale ファイルを作成します。 fonts.scale のフォーマットは fonts.dir ファイルと同じです。詳しくは mkfontdir(1) を参照してください。フォントの XLFD (X Logical Font Description) のフォーマットですが、 PIXEL_SIZE, POINT_SIZE, RESOLUTION_X RESOLUTION_Y および AVERAGE_WIDTH フィールドでは全て 0 にします。また SPACING field は、固定幅フォントの場合は 'm' に、プロポーショナルフォントの場合には 'p' にしてください。 CHARSET_REGISTRY および CHARSET_ENCODING フィールドは、一般の日本語 Truetype フォントの場合 'jisx0208.1983-0', 'jisx0201.1976-0', 'jisx0212.1990-0' の 3 通りを指定できます。ただし、一般の日本語 TrueType フォントでは、 JIS X 0212 補助漢字の全てのグリフをサポートしておらず、 Microsoft 標準キャラクタセットの IBM 拡張文字にあるいくつかのグリフのみ使用できます。
例 1 固定幅フォントの場合
sample.ttf -sample-misc-medoum-r-normal--0-0-0-0-m-0-jisx0208.1983-0 sample.ttf -sample-misc-medoum-r-normal--0-0-0-0-m-0-jisx0201.1976-0 sample.ttf -sample-misc-medoum-r-normal--0-0-0-0-m-0-jisx0212.1990-0
例 2 プロポーショナルフォントの場合
sample.ttf -sample-misc-medoum-r-normal--0-0-0-0-p-0-jisx0208.1983-0 sample.ttf -sample-misc-medoum-r-normal--0-0-0-0-p-0-jisx0201.1976-0 sample.ttf -sample-misc-medoum-r-normal--0-0-0-0-p-0-jisx0212.1990-0
mkfontdir コマンドで fonts.dir ファイルを作成します。
% /usr/openwin/bin/mkfontdir
フォントパスを追加します。
例 2 各ユーザーの設定ファイルを書き換える場合
$HOME/.OWfontpath にフォントの存在するディレクトリパスを追加し、ウィンドウシステムを再起動します。
OWfontpath の仕様は将来変更される可能性があります。この用途以外で変更を行った場合に動作は保証されません。
例 3 システムの設定ファイルを書き換える場合
/usr/openwin/lib/locale/<locale>/OWfontpath にフォントの存在するディレクトリを追加し、ウィンドウシステムを再起動します。
OWfontpath の仕様は将来変更される可能性があります。この用途以外で変更を行った場合の動作は保証されません。