このマニュアルでは、電子メールサービスの確立と管理維持に必要な概念や手順について説明します。本書には sendmail の設定についての情報は掲載していません。
このマニュアルを使用する前に、SolarisTM ソフトウェアをインストールし、使用する予定のネットワーク用ソフトウェアを設定しておく必要があります。
このマニュアルはメールサービスの設定と管理維持などを担当するシステム管理者を対象としています。このマニュアルの内容のほとんどは、経験のあるシステム管理者向けになっていますが、管理者を目指す方々や Solaris プラットフォームが初めてというユーザーにとっても役立つ情報を取り上げています。
第 1 章「メールサービスについて」では、メールサービスの概要について述べています。メールサービスの設定や管理に必要な概念や用語について詳しく解説します。
第 2 章「メールサービスの設定と管理」では、メールサービスの設定と管理に必要な手順について説明します。問題解決のヒントも取り上げています。
第 3 章「sendmail のリファレンス」では、 sendmail の Solaris 版について説明します。
本書で参照する関連マニュアルを次に示します。
『sendmail, 第 2 版』 (Bryan Costales 著、O'Reilly & Associates, Inc., 1997)
『A Directory of Electronic Mail Addressing and Networks』 (Donnalyn Frey、Rick Adams 共著、O'Reilly & Associates, Inc., 1993)
sendmail に関する、その他の情報源は以下のとおりです。
http://www.sendmail.org- sendmail のホームページ
http://www.sendmail.org/faq- sendmail の FAQ
http://www.sendmail.org/m4/readme.html- 新しい sendmail 設定ファイル用の README
http://www.sendmail.org/sun-specific/migration+sun.html − 2.6 sendmail と Solaris 7 sendmail 違い
SunDocsTM プログラムでは、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) の 250 冊以上のマニュアルを扱っています。このプログラムを利用して、マニュアルのセットまたは個々のマニュアルをご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、米国 SunExpressTM, Inc. のインターネットホームページ http://www.sun.com/sunexpress にあるカタログセクションを参照してください。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、またはコード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力とは区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、または強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を越える場合、バックスラッシュは継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の場合、filename は省略してもよいことを示します。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。
このマニュアルでは、英語環境での画面イメージを使っています。このため、実際に日本語環境で表示される画面イメージとこのマニュアルで使っている画面イメージが異なる場合があります。本文中で画面イメージを説明する場合には、日本語のメニュー、ボタン名などの項目名と英語の項目名が適宜、併記されています。
「x86」という用語は、一般に Intel 8086 ファミリに属するマイクロプロセッサを意味します。これには、Pentium、Pentium Pro の各プロセッサ、および AMD と Cyrix が提供する互換マイクロプロセッサチップが含まれます。このマニュアルでは、このプラットフォームのアーキテクチャ全体を指すときに「x86」という用語を使用し、製品名では「Intel 版」という表記で統一しています。