メールシステムの管理

.forward ファイルの管理

この節では、.forward ファイルの管理に関する複数の手順を説明します。これらファイルはユーザーが編集できるので、ファイルが問題の原因になる場合があります。

.forward ファイルを無効にする方法

この手順は特定のホスト用の .forward ファイルだけを無効にします。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. /usr/lib/mail/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。


    # cd /usr/lib/mail/domain
    # cp solaris-generic.m4 myhost.domain.m4 
    
  3. 次の行を作成したファイルに追加します。


    define(`confFORWARD_PATH',`')dnl

    使用中のドメイン m4 ファイルにすでにこの行が存在する場合には、行を置き換えます。

  4. 新しい構成ファイルを構築してインストールします。

    完全な手順については、「新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法」を参照してください。

.forward ファイルの検索パスを変更する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. /usr/lib/mail/domain/solaris-generic.m4 またはサイト固有のドメイン m4 ファイルのコピーを作成します。


    # cd /usr/lib/mail/domain
    # cp solaris-generic.m4 myhost.domain.m4 
    
  3. 作成したファイルに次のような行を追加します。


    define(`confFORWARD_PATH',`‾z/.forward:/var/forward/$u')dnl

    使用中のドメイン m4 ファイルにすでにこの行が存在する場合には、行を置き換えます。

  4. 新しい構成ファイルを構築してインストールします。

    完全な手順については、「新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法」を参照してください。

/etc/shells の作成および生成方法

このファイルは標準のリリースには含まれていないので、プログラムまたはファイルにメールを転送するためにユーザーが .forward ファイルを使用できるようにする場合には、追加する必要があります。このファイルは、grep を使用し、パスワード内にリストされたすべてのシェルを特定した後に、これらのシェルを入力してファイルを作成できますが、ダウンロードして入手できるスクリプトを使用した以下の手順を使用すると、より簡単に作成できます。

  1. http://www.sendmail.org/sun-specific/gen-etc-shells.html からスクリプトをダウンロードします。

  2. スーパーユーザーになります。

  3. シェルのリストを作成するために、gen-etc-shells を実行します。


    # ./gen-etc-shells.sh > /tmp/shells
    

    このスクリプトでは、getent コマンドを使用して、/etc/nsswitch.conf 内にリストされたパスワードファイルソースに組み込まれたシェルの名前を収集します。

  4. /tmp/shells 内のシェルのリストを調べます。

    選択したエディタを使用し、組み込みたくないシェルを削除します。

  5. ファイルを /etc/shells に移動させます。


    # mv /tmp/shells /etc/shells