メールシステムの管理

NIS mail.aliases マップを設定する方法

NIS マスター上の /etc/mail/aliases ファイルには名前が含まれていて、それによってシステムまたは個人が登録されています。ローカル /etc/mail/aliases ファイルで一致するものがなければ、NIS マスターが検索されます。sendmail プログラムは、NIS マスターファイルを使用してメールアドレスを決定します。aliases(4) のマニュアルページを参照してください。

各システムのファイルを編集するか、またはあるシステムのファイルを編集し、それをほかの各システムにコピーできます。

別名の形式は次のとおりです。


name: name1, name2, ...

ローカル名またはドメインに対して別名を使用できます。たとえば、システム saturn にメールボックスがあり、ドメイン planets 内のユーザー fred の別名エントリでは、/etc/mail/aliases ファイルに次のエントリがあります。


fred: fred@planets

NIS mail.aliases マップを設定する

  1. メールクライアント、メールボックスの位置、およびメールサーバーシステムの名前の各リストをコンパイルします。

  2. NIS マスターサーバーでスーパーユーザーになります。

  3. /etc/mail/aliases ファイルを編集し、次のようなエントリを作成します。

    1. メールクライアントごとにエントリを追加します。

    2. エントリ Postmaster: root をポストマスタとして指定された個人のメールアドレスに変更します。

      詳細は、「ポストマスタ別名を設定する方法」を参照してください。

    3. メールサーバーの管理のためのメールボックスを作成した場合は、root:mailbox@mailserver のエントリを作成します。

    4. 変更を保存します。

  4. NIS マスターサーバーの /etc/hosts ファイルを編集し、メールサーバーごとにエントリを作成します。

  5. cd /var/yp と入力して Return キーを押します。

  6. make と入力して Return キーを押します。

    /etc/hosts/etc/mail/aliases ファイルでの変更が NIS スレーブシステムに転送されます。別名が有効になるのに、数分かかることがあります。